関ヶ原連判状

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (645ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103788041

作品紹介・あらすじ

関ケ原に向けて満を持した二十五万の兵力が動きはじめる頃、細川幽斎は三成方に居城を囲まれ、ひたすら籠城戦を耐えていた。我れに秘策あり。しかし糧秣弾薬には限りがあった。来る。必ず使者は来る。古今伝授はその時のためにこそあった。そして決定的な切札、それこそが関ケ原連判状。事が成らねば天下は家康の、あるいは豊臣のなすがままとなるは必定。幽斎の決戦は史上最大の戦闘の前に始まっていた…。

感想・レビュー・書評

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  • 関ヶ原における細川幽斎といえば、「古今伝授があったから城を包囲されても助かった」というイメージだった。その細川を中心に、前田家・朝廷も巻き込んだ戦国スパイ小説。
    朝廷側からみた関ヶ原というのはあまり意識したことがなく、どこまで通説なのかは分からないが、ところどころに資料引用もあってリアリティあふれる作品にしているのが凄い。
    分量はかなり多いけれど、利長屈服前の前田家の様子、古今伝授の様子など、色々と学べる作品でした。

  • 他とは確実に違う視点で、関ヶ原に向かう各武将、公家などの心理戦の様子を描く。
    視点は確実に違うが、あまりワクワク感はなく、ちょっと政治家の様な腹黒達が勝ち残る印象で、読後感はいまいちかも。好みの問題かとは思うけど。

    でも、どの本を読んでも、三成が可愛そうに感じるし、大谷刑部との交流には毎度涙が出そうになってしまう私(^^;)

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著者プロフィール

作家。1955年福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校卒。東京の図書館司書を経て本格的な執筆活動に入る。1990年、『血の日本史』(新潮社)で単行本デビュー。『彷徨える帝』『関ヶ原連判状』『下天を謀る』(いずれも新潮社)、『信長燃ゆ』(日本経済新聞社)、『レオン氏郷』(PHP研究所)、『おんなの城』(文藝春秋)等、歴史小説の大作を次々に発表。2015年から徳川家康の一代記となる長編『家康』を連載開始。2005年に『天馬、翔ける』(新潮社)で中山義秀文学賞、2013年に『等伯』(日本経済新聞社)で直木賞を受賞。

「2023年 『司馬遼太郎『覇王の家』 2023年8月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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