泣き虫ハァちゃん

著者 :
制作 : 岡田 知子 
  • 新潮社
3.67
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本棚登録 : 82
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103791089

感想・レビュー・書評

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  • 河合さんの子どものころを描いた作品。

    大家族のところや、友達との件。
    優しくいお母さん・・・

    読んでいると心が和みます。

  • 「ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてもええんよ」「兄弟ちゅうもんはええもんや」兵庫県丹波の野山を五人の兄弟や同級生たちと駆け回り過ごした、健やかで愉快な少年時代。自分を作ったかけがえのない幼い日々を、エピソード豊かに描いた物語。

  • 城山家のハァちゃんは感受性が強くすぐに涙が出てしまう六人兄弟の五男坊。素直で、健やかで、でも成長するにつれ、ズルさも顔を出したりして。イキイキとした子供時代が綴られている。また、厳しくも温かいお父さん、子供を優しく包み込むお母さんの姿はあるべき親の姿を教えてくれる。こうありたいなぁ。読んで心がまあるくなる本。

  • この兄弟と家族が大好きだ。

    お父さんが厳格な感じだけど、実はユーモアたっぷりな感じが最高である。サンタクロースの話とか、読み返しても楽しい気持ちになる。

    河合さんの最後の作品がこの本だというのがなんとも…。
    ご本人にピッタリでのお話をもって旅立たれたのが河合さんらしいと思う。

    著作からしか河合さんの人となりはわからないのだけれど
    そんな気がする。

    巻末の谷川俊太郎さんの詩にも胸打たれた。

    本当に素敵な本だと思う。

  • 読んでいて河合先生のほがらかな顔が思い浮かび、ぼろぼろと涙がこぼれてきた。
    フィクションとはいえ、きっと大事な大事な想い出を少し見せてくれたんだろうなと思う。
    どんな思いで取り組んでおられたんだろう。
    川崎のみっちゃんのお話、小学4年生のお話、
    子どもながらに悩み、苦しむ時期がおもいがけずやってきたりする。
    その一端を見せていただいて、ほっと気持ちが落ち着いた。

  • 懐かしい感じがするのは、父と同年輩だからか。
    河合先生の温かい言葉、愉快なほらがまたきけたらいいのに。

  • 河合さんはこういう子どもだったんだなーと温かい気持ちになる本。
    「子どもは大人のミニではない。全くの別の感性をもった人。」を改めて確認できました。
    みんな昔は子どもだったのに、忘れてしまう、「ハアちゃん」のような思い。
    ときどき思い出せるように(思い出すと現実の子どもにいらいらするのが小さくなります)、子ども視点の本を読むといいかも。

  • 河合隼雄さんの自伝的小説。児童書じゃないかもしれないが、児童書としてもすばらしいお話だった。ところどころ、隼雄氏ならではの鋭い心理描写が光る。感受性豊かなひとりの少年の物語をとても平易な語り口で豊かに描いていて、さすが。

  • 気持ちがほっこりする楽しい本です。河合先生の本の中で特にお気に入りの一つです。

  • (2008.01.15読了)
    昨年(2007年7月)に亡くなられた、河合隼雄さんの遺作です。
    「家庭画報」に2006年2月号から2007年1月号まで連載されたものということです。
    脳梗塞で倒れたのが2006年8月ですので、書き溜めてあったものを連載できたが、意識が戻ることはなかったので、未完に終わってしまったことが残念です。
    兄の、河合雅雄さんは、草山万兎の筆名で多くの物語を書いています。子供時代の思い出的なものも書いています。隼雄さんらしき弟も登場するので、今回、弟から見た雅雄兄について、読むのを楽しみにしていたのですが、・・・。

    主人公は、ハァちゃん(城山隼雄)で、幼稚園の頃から、小学校4年生までが書かれています。男だけの6人兄弟の5番目です。悲しいとき、悔しいとき涙が流れます。泣き虫なのです。
    お母さんは、「ハァちゃん、ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてもええんよ」といってくれます。
    歌の好きな一家で、お母さんのオルガンで、みんなで歌を歌います。
    「どんぐりころころ」を歌うとハァちゃんは、どじょうと遊んだどんぐりがお山が恋しいと泣いたあと、ちゃんとおうちに帰れたんだろうかと心配です。
    ハァちゃんは、いろいろと、自分で考えることのできる子供です。
    鉄くず集めで、先生にほめられたり、秘密基地遊びでしかられたり、いろいろやってくれます。立派だけの子供ではないので、楽しく読めます。
    四年生のとき、先生が、生物進化の話をしてくれました。人間の先祖は猿だったという話を聞いたハァちゃんは、「先生、ほんなら天照大神は、日本人の中で一番サルに近かったんですか」と質問したら、先生にしかられ、後ろに立たされてしまいました。
    (論理的に考えると、正しいと思われるのですが、なぜしかられたのか分かりません。)
    同じ学年の川崎さんを好きになって、毎日学校で見かけるのを楽しみにしていたのですが、転向してしまいました。
    成長に合わせて、いろんなエピソードを入れながら、子供の精神的成長を描きたかったのかもしれません。

    カラーの挿絵がたくさん入れられています。小学校高学年から読めるのではないでしょうか。大人にも、子供にもお勧めです。
    本の帯に、的確な、小川洋子さんの推薦文があります。書店でぜひ手にとってお読みください。
    (2008年1月16日・記)

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