神様のボート

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1507
レビュー : 202
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103808053

作品紹介・あらすじ

あなたとかわす約束は、それが口に出された瞬間にもうかなえられている。しずかで危険な恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 昔、ママは、骨ごと溶けるような恋をし、その結果あたしが生まれた。
    “私の宝物は三つ。ピアノ。あのひと。そしてあなたよ草子”。

    必ず戻るといって消えたパパを待ってママとあたしは引越しを繰り返す。
    “私はあのひとのいない場所にはなじむわけにいかないの”
    “神様のボートにのってしまったから”

    ─恋愛の静かな狂気に囚われた母葉子と、その傍らで成長していく娘草子の遙かな旅の物語。

    。・゜*・。・゜*・。・゜*・。・゜*・

    H24.6.29 読了

    何か久しぶりにはまらなかった…

    あの人と会うために全てを「箱の中」にして、引っ越しを繰り返す。でももうあの人も「箱の中」なのだ。
    草子に言われた時は、ショックだっただろうな…

    ラストの解釈は色々あるみたい。私もよく分からなかったけど、死んじゃったのかなぁ?

  • 心が少し弱い母親の話。狂気の話とあるがどの家族も似たようなものかなとも思った。

  • 葉子の人柄が好きだった。
    ”危険な愛”はよく分からない。まだ早かった。

  • 主人公は奔放で行動派で真逆なんだけど、
    奥手な私自身も、現れることを信じている夢子なので、
    主役の女性の恋愛観には、一種同族感を覚えていた。
    だけど、静かに進んでいく世界は、他の人たちと次元が違ってくるのでしょうか。
    正しい生き方が分からなくなります。
    せめて、
    そうじゃないと思うことで、私の心を救いたい。
    もちろん、
    幸せな小説と捉える方もいるでしょうね。

  • 前に何度か読んだことがあったけれど、こどもが誕生日に買ってくれたので(中古で)もう一度じっくり読み直した。
    中盤から後半にかけて子どもが成長するにつれておもしろくなった。
    ラストシーンは忘れていたので、とてもどきどきした。
    江國さんの中でも好きな本。

  • とある事件がきっかけで自らの世界に閉じこもった葉子とその娘草子の話。

  • 図書館で借りた。確か高校生のころ一回読んだけど、今読むと、葉子の愛に狂った姿が怖くも美しいなと思う。ラストは現実?それとも妄想??

  • 久々に止まらず一気読みしてしまった本。
    動機は某テレビ番組の中でヒロインの女性が薦めていた、から(笑)

    葉子が何故同じ土地に長期間住み、
    馴染んではいけないと思ったのかがわからない。
    現実的に考えて、
    いくら相手がどこにいても見つけ出すって言ったって、
    あんなに転々としたら探せないだろうと思う。
    そういう精神的な結びつきを信じていたからこそ出来た、
    彼女の奇行なのだろうけれど。

    ところでラスト2ページ、
    あれは文章通りに受け取って良いものなのだろうか。
    それでまでの葉子の精神状態の描写を読んでいて、
    あれが現実のものであったのか不安に感じた。

  • 再読。学生時代大好きだった江國香織さん。久しぶりに読んだけど、文章がとても綺麗。光を浴びながらさらさら流れる水みたい。

  • 別れた彼氏に見つけてもらうために
    あちこち居場所を変えるという
    普通に考えるとかなり病んでいる
    母、葉子。
    その母に振り回されるように
    住処を転々と否応なくされる
    聡明な娘、草子。

    こんな設定で、しかも母娘ものなんて
    どうしてもドロドロネチネチしてしまう
    と思うのだが、なんて読後感の爽やかな
    素敵な物語になってしまうのだろう
    江國さんの筆致の素晴らしさがよく分かる
    お勧めの一冊。

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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