がらくた

  • 新潮社 (2007年5月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784103808077

感想・レビュー・書評

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  • 柊子は、初めから美海と夫か『そうなる』とわかっていたんだと思う。

  • 人と人が結ばれることはあっても、それを永久に同じ形に残しておくことはできないし、表面が綺麗に見えても中身は腐っているのかもしれない。

    誰かを好きになることって、ある意味で永久に片想いなのかなと思いました。

    正直言って、最後は気持ち悪い感覚が残りました。
    今まで不倫の話を読んでてもなんとも思わなかったんですが・・・。
    今までは不倫を通じて共感できる部分もあったし、あり得ない関係の中に、恋の切なさや、人間関係、男女関係の真理がのぞいていました。
    ところが、この小説の登場人物たちは、ありえない関係で、恋愛の感覚も現実にはちょっとありえない。
    原さんの人物像や考え方も理解できないし、そんな不可解な原さんに惹かれてしまった人たちに対して気持ち悪い感覚が残る。

    年を取ったらこの小説の感覚も理解できるのでしょうか。

  • たまたま図書館で見かけた江國さん。最初の南国のホテルでの風景をすぐ思い浮かべられる確かな筆致。
    桐子のかっこ良さも老いの弱さも、柊子が夫のネクタイにまで嫉妬するなどの表現もさすがだわ~と心地よく読んでいたけれどラスト近くのまさかの展開でホラー味感じた。
    うへぇ。とつい声が出た。
    普段見ないけど奥付に2007年に発行とあり、まあ時代か??と思いながらもさやかさんと涼子さんの会話の場面で出て来るタイトルとの繋がりを考えるとちょっと落ち着いた。

  • うーん…。登場人物にあまり共感できず。そして原さんに魅力を感じなかった。ただただ気持ち悪く感じてしまった。あまり得るものがなかったな。

  • 図書館で借りて読みました。栞が最後あと少しのところに挟まっていて、なぜだろうと思いましたが、最後の展開を読みたくなかったのだと納得。柊子に感情移入できる反面、美海にはできなかったため、最後の展開は少し苦痛。柊子の話をもっと聞いていたい。官能的でした。

  • 海外旅行先で出会った、45歳柊子、15歳美海。

    柊子、愛人がたくさんいる夫をとても愛している。旅行には母親と来ている。

    美海、同級生と群れない、変わり者。離婚している。旅行は父親と来ている。

    柊子と美海父はありだけど、最後の美海と◯◯はなし、OUTでした。

  • 読むタイミングを間違えた。
    ゆっくり週末に楽しむ本だった。
    平日に途中ながら無念の図書館返却。
    星空を見せてあげたくて自分が下になるのが、本ならではの描写だった。
    映画は人物の内面を説明しないから、久々の読書は、内に籠るような感覚だった。

  • ありそうでない話。もしこのストーリーが現実にあったと想像して読んだらむず痒くて落ち着かない。
    あくまで『お話の中の人達の世界での恋愛』なのだからと言い聞かせながら読んだ。
    自分の恋愛価値観と違った相手を愛してしまったら。しかも狂うぐらい不安になる程、自分が変わってしまう程の相手をパートナーに選んだなら。
    初めて読んだ感想は私が桐子じゃなくてよかった。でした。このお話が続くなら、美海を含めてより複雑になったあの人達の関係が一体どんなふうに共存していくのかな。

  • 大人になっちゃった人向けの少女漫画、ラブストーリー。

    現実社会で起こりうるであろうことを踏まえた上で女性が切に望むこと。

  • これは、読者の好悪をすごくはっきりわける作品だと感じたし、きっと江國さん自身も、それを意識して書いたんじゃないかという、確かな意図も感じた。

    わたしは、全体的にこのお話は嫌いじゃない。
    原の行動に裏切りを感じないし、場面場面の表現に、すごく納得してしまったから。

    人は誰かを所有できても、独占はできない。
    とか、
    感情を不変に保存することとジャム
    とか、
    離れている時ほど、所有されていることを感じる
    とか。

    「純愛」と世の一般で定義されているものに(感覚として)、江國さんの主人公たちはあてはまらないのかもしれない。
    そうして、そういう「純愛」が好きな人には江國さんの小説は受け付けないのかもしれない。
    けれど、江國さんのうむキャラクターたちはたいてい、ただ一人を心から愛している、し。
    その大切な人以外の、異性と過ごすことでよりその人を大事だと気付い、ている。
    比較するという風じゃなく、そういうことで安心する、帰れる場所を意識することを、わたしは「不純」であるとは思えない。
    だから、江國さんのお話に登場するひとはみんな、どこか否定してはいけないそれぞれの魅力がちゃんと、ある。

    江國さんの描く世界が「ドロドロ」としないのは、そこにあるんだと思うし。
    そういう「変わった」人たちが、「普通」に生きているところがおかして懐かしい、気持ちにさせる。

    どっちにしても、わたしは江國さんの書くものすべてが無条件に好きです。

  • 柊子はなんてかわいそうな子供…と思う

    「突然、私は理解する。ああ、そうだったのだ。このひとは今夜、私に迎えに来てほしかったのだ。私たちの外側の世界から、連れ戻してほしかったのだ。」
    なんだこのシルバーグレイのシャツの盛りのついたオスのような男は!!と憤慨したけど、この一言でこの関係を一気に肯定してしまった
    こうゆうものなんだ

    と思ったけど天ぷら屋の男の話のところで一気にグロっと思ってしまって、もうお腹いっぱいな気持ちになってきた

    うわあこいつ未成年に手出す気かよ
    不思議な感覚を持った物同士気が合っちゃったんだろうな
    長い長いなあと思ってたこの話がぜーんぶここに向かうまでのプロローグだったのかと思うとなんとまあグロい…
    褒め言葉だけど江國香織っておしゃれそうに見えてめっちゃくちゃグロいな

    なんだったのこの話…
    やめてそうゆう行為しないでって思ってたけど最後はどきどきして待ってしまった
    またこの先ドロ沼になるんだろうな
    これは誰が主人公の話?
    ミミはもう柊子に優越感しか感じてないもんな
    それはもう取り込まれてるんだよ…
    原さん怖すぎる

    でもミミですら特別ではない、平等に年を取るんだ
    この特別そうな女の子はそれを分かってるんだろうか

  • 最後、やっぱりみんな同じことを思っていて、よかった。安心。 犯罪じゃん!と野暮に叫びそうになった。
    男が未成年の東京タワーはのめり込めたのに、女が年下だとどうしてもただのロリコン親父やん!と思ってしまう。男の力がやっぱり強いからかな。。?

    最後さえ違っていれば良かったんだけど。
    それか、あの展開の後に別な場面を最後に持って来てくれてたらな。
    後味が悪すぎる。
    そして、序盤で美海視点に切り替わった辺りから薄々勘づいてたけど、この女、嫌いだ。

    でも全体的に美しい表現ばかりで、やっぱり江國さんの言葉が好きだな。

  • 桐子さんと、柊子さんの親子関係が素敵。
    原さんのことは理解できない。

  • 変化しないものは一見魅惑的に見えるけれど、所詮、がらくた。私たちはその時、その瞬間に存在するものだけしか、感情として感じることができない。

    非日常と文章の美しさを味わいながら、ゆっくり読むのがいい。

  • 旅先のプーケットで翻訳家の柊子と彼女の母桐子親子は15歳の少女美海と彼女の父英彦親子と出会う。柊子は夫を心から愛しているけれど、あくまで通過するものとして他の男と寝ることもある。父からはミミと呼ばれている美海はアメリカからの帰国子女で映画の字幕をつける人になりたいと思っている。ミミは旅から帰ったあとも桐子、柊子親子を訪ねて交流するようになり…。
    大人の柊子視点の恋愛観にはピンとくるものがあまりなくて、私とは別世界の人の話に思えたけれど、ミミの視点からの大人を観察した描写は面白くてオシャレで読んでいて楽しかったです。同級生よりも年上の大人達と話すのを好むミミの考えていることが大人達よりも冷静で繊細で面白いと思えました。彼女はひょっとしたら江國香織さんの少女時代の分身でしょうか?

  • みんなおもちゃみたいじゃないですか? みんなそれぞれ自由に見えて、実は誰か何かに操られているような気さえする。

    終盤に向かってそうなるだろうなということは分かってたし嫌だったけれど読んでしまった。みんな“ある意味で”壊れまくっている。

  • 果物はジャムにすれば日持ちする。ものは思い出の品として取っておける。でも生きている人間の感情は保存できない。感情は不変ではないから、同じ人を繰り返し好きになったり、別の人を好きになったりする。あの人の声が聞きたい、いますぐ会いたいと思ってしまったら、そうなる前の自分に戻ることはできないのだ。

    p96
    静寂というのは、音じゃなく気配だから。

  • 予想する展開通りだったけど、楽しめた。
    江國香織さんの作品は私の日常というか倫理観ではありえない話が多いが、だからこそ作品を通じて非日常を体験させてもらえている気がする。

    また文章からその描写を想像すると楽しいことがよくある。街の風景やその風景に対して感じたことなど頭の中で描けるような文章が多く、楽しいです。

  • 時間が許せば。

  • 2016年6月19日読了。
    どうしてこんな話が書けるのかな!?
    海外旅行している間のところが一番面白かったかも。

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著者プロフィール

江國 香織(えくに・かおり):1964年東京生まれ。1992年『きらきらひかる』で紫式部文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文学賞、12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞など数々の文学賞を受賞。他の小説作品に『つめたいよるに』『神様のボート』『東京タワー』『抱擁、あるいはライスには塩を』『彼女たちの場合は』『去年の雪』『ひとりでカラカサさしてゆく』『シェニール織とか黄肉のメロンとか』『川のある街』など多数。『絵本を抱えて部屋のすみへ』『いくつもの週末』『雨はコーラをのめない』『旅ドロップ』などのエッセイ集や詩集・童話・翻訳など多彩なジャンルで活躍。 

「2024年 『読んでばっか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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