ハゴロモ

  • 新潮社 (2003年1月20日発売)
3.52
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  • 215レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103834045

作品紹介

失恋の痛みと都会の疲れを癒すべく、故郷に舞い戻ったほたる。雪に包まれ、川の流れるその町で、これまでに失ったもの、忘れていた大切なものを彼女はとりもどせるのだろうか-。言葉が伝えるさりげない優しさに救われるときはきっとある。人と人との不思議な縁にみちびかれ、自分の青春をあらたにみつける静かな回復の物語。

ハゴロモの感想・レビュー・書評

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  • よしもとさんの作品は、若い頃に読んでいた。
    けれども、なんとなくしっくりこなくて、遠ざかっていたものの、レビューを読んで、気になって読んでみた。
    今読んで、こんなにしっくりくる話を!と自分にびっくり。
    まあ、私にもそれだけの変化があったということだ。
    なんとなくスピリチュアルに読めるところもたくさんあるし、生きるってそうだよな~と気づかされることもたくさん。
    なんとなく、手元に置いていて、繰り返し読みたくなる本かもしれない。

  • かなり好きな作品かもです★ミ。
    なんとも独特な世界観で、非現実的なお話しをすっぽり受け入れてしまった自分自身にびっくりでした(>・)/。

    霊的とでもいいましょうか・・・。
    それでも「こんな体験ってどこかにありそう」なんて思えてしまう(^-^)。

    よしもとばななさんの作品は暗めの「死」が登場しがちですが、この作品では、なんだか「死」の中にも希望があるみたいな、ちょっとなごんだ雰囲気で、気持ちよく読み終えることができました♪。

  • 発売当時(13年前)読んだきりだったのを再読。装丁がとても素敵な本。

    癒しの小説、という表現がぴったり。
    8年にも及ぶ交際のあと不倫相手と半ば捨てられるかたちで別れた主人公のほたるが、東京から北国にある地元に束の間戻ることを決める。
    祖母が営む風変わりな喫茶店を手伝いながら、田舎のゆるやかな暮らしのなかで、かつての知人や新しく出逢った人々の優しさに触れ、擦りきれた心を徐々に癒していく。

    よしもとばななさんの小説らしく、“死”というものがすぐ側にあって、しかもそれはとてもむごい形で亡くなっていて、残された人の悲しみはいつまで経っても完全に消えることはない。
    そこで傷つき立ち上がれないままでいる人に触れることで、主人公も自分の傷に向き合う。
    出逢いの奇跡とか、不思議な力とか、信じない人にしてみたらまったくの眉唾物だろうけど、人間の勘だとか縁というものは科学だけでは解き明かせない力を秘めているものだと私は思っていて、この小説にはまさしくそういったものがたくさん詰まっている。

    回復する力というのは偉大だ。
    人の優しさだけではなく、時間の経過だけでもなく、その人の回復力だけでもない。すべての要素が絡み合って、徐々に自分を取り戻していく。
    その時間はまさに“ハゴロモ”みたい。
    5年前の自分に読ませてやりたい。笑

    ほたると、るみちゃんという友だちでもなく家族でもない特別な関係がとても素敵だと思った。かけがえのない縁というのはこういうものではないか、って。
    よしもとばななさんの小説を読むと、こういう間柄って羨ましいなぁと大抵思う。

  • 一度、途中で読むのを止めたの。
    気が進まなくて。
    ほんの少し時間をおいて
    また読み始めてみたら、癒された。
    今が、この本を読むタイミングやってんなぁ。

    静かに時間が進んでく。
    他愛もない、再生の話。

    本当にハゴロモのような話だった。

  • 川原に座って川を眺めたい。
    ケーキを食べながらお茶を飲んだり、ひとの作ってくれたインスタントラーメンを食べたり、したいなぁ。
    名もなき偉人に会いたいなぁ。
    神秘的な出会いのなかで普通に生きている人たちのやさしさや逞しさに涙がでた。

  • うまい。
    一気に読んでしまった。ページを次へとめくりたくなる。登場人物がどこでどのように、どんなきっかけで過去からいまにつながっていくのか、隠されている謎を解くような気持ちで読み進めた。ヒントがちらちら現れているのに、人がそれに追いついてけない歯がゆさや、ある瞬間に時間や距離や夢現を越えてばちっと合わさるときの身震いするような体の反応。ヒントのピースがつながってこたえのような(合ってる・間違ってるとかの答えとは違うもの)ものが現れたときは、ちょっとうるっときました。そういうのってあるんだろうなと。
    この作品は著者的に物語が「降って」きてそれをそのまま書いた。という。読んでいてそういう気がした。書かされているんじゃないかな~と思った。

  • 久しぶりによしもとばななの好きな本に出会えた。初期の頃を感じさせる作品。ふわっと優しく癒される。私はこうゆう彼女が書く、落ち込んでどん底だったりどうにもつらい精神状態にいる時の文章がすごく好きみたい。共感を覚える。負の気持ちを優しく的確に描写してると思う。そして治癒力。少しずつ、無理なく、また前へ進む力をつけていく感じ。さりげなく元気になれそう。何度でも読みたい文章だった。実際、二度読みしたし。図書館で借りた本だったけど、久々に所有したいと思った本だった。手元に置いて読み返したくなる作品。

  • 大好きな本。
    手元に置いておきたい本。


    10年を費やした不倫の恋が終わった主人公の、再生のお話。


    のんびり、ゆったり。

    ばななさんの本は、どうして、こう、ゆったりとした時間をリアルに表現できるのだろう?と感動する日々。

  • カッパのところと、サッポロ一番のところと、るみちゃんが好きだ。26歳で人生が終わることなんてないよ、ほたるちゃん。ほたるは新しい恋を見付けて人生を謳歌する。でも、恋だけが人生でもない。明日があるから生きていけるのか、生きるから明日があるのか、吉本ばななの作品は少しだけ明日が見える気がする。

  • 図書館で借りた本。

    川につつまれた現実的なおとぎ話のようなお話。苦しい時、家族が病を患っている時に思い出して読みたい。

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