なんくるない

  • 新潮社
3.55
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本棚登録 : 802
感想 : 142
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103834069

感想・レビュー・書評

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  • なんだかそっと気づいたような、思い出したような思いがたくさん見つかった本。沖縄へ行きたくなりました。

  • 宿の車が迎えに来てくれたのを、家族みんなで確認した。あ、あそこに見えてる、本当だ、宿の名前が見える、そういう感じではしゃいで指さした。スピードを落とす船のデッキから、島の港が見えてきた。波は静かにゆらめき、真っ青な海の色をきわだたせた。

  • 12.04.20
    沖縄にまつわる短編集。さらっと読める。よしもとばななってかんじの話

  • 沖縄を舞台にした短編集。旅行者の視点というのが新鮮。表題作「なんくるない」が好き。

  • 著者自身「不出来な作品」で「自作に感謝する作品」という本作はわたしにとってかけがえなくて一気に読んでしまった。沖縄を巡る短編が四作、そのどれもがその土地に一回でも行ったことにある人にとって思い当たるふしがあるような、感じたこと見たことがある場面があるとおもう。やはりそれを文章化でき言い表せるのは「作家」だからかな。いまの自分がいるところからまだほんの先を歩いている主人公たちの場所から随分といい呼吸の方法を教えてもらった気がする。読んでいる間は「実際はそんなんじゃあやっぱりダメで通用しない」や「そこまでたどり着くにはあとちょっとの時が経たないと無理」というおもいから解放される。ただただ著者のおもいとは裏腹にわたしにはとてもいい本だなあとおもった。

    ただやっぱちちょっと現実とは言い難い。

  • たしかすごい共感する部分があってどっかで泣いた!
    よしもとばななすきだなって思った

  • 沖縄すきだから読んでみた。coccoの強く儚い者たちが流れる~♪

  • あたたかくて優しいお話だった☆ 「なんくるない」がいちばんすき。 沖縄行きたくなった!

  • ひさしぶりのよしもとばなな
    読みながら 泣いちゃった。

    ばなな読むと 泣けちゃうからヤダ。
    好き だけど きらい
    だって 感受性強いと 優しいと

    現実社会 生き辛い

    だから なんくる 読みながら 癒される

  • ちんぬくじゅうしいはすき。他は、うーん。特に表題作は好きになれなかった。お気楽で社会とは切り離されて、場の流れでなんとかなるさって感じで。それを沖縄らしさとして表現したのだろうけど、私はそれをばななさん世代の感覚として捉えてしまって、しらけてしまった。ああ、上の世代はこんな考え方なんやな、しあわせそうでええこっちゃな、って。ばななさんの作品は昔の方が好きかもなあ。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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