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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784103834083
感想・レビュー・書評
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番外編は、本編よりもちょっと冗長に感じた
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続きものなんだけど、たぶん3巻までは読んでいるはず。と思って4を読んでみたが
さっぱり覚えていない。
でも、やっぱりばなな先生の言葉の表現の仕方が好きだなぁ。と感じた。
なんか癒されました。 -
王国の続き。楓の子どもの話。
設定は突飛すぎる!
猫の女王の妻に先立たれ、猫探し業をする絵描き。
楓の子どもはレズで失恋してるし。
まぁでも相変わらず心地よい感覚はたくさん。
あぁ、あの場所で、あの人と過ごした、あの時間はなんて素敵な時間だったのだろう。
自分は自分のよしとすることを、静かに、もくもくとするしかないし、自分のよしとしない事が起きたら、静かに離れればいい。
ただ自然の様子を眺める時間を人生に取り入れようか。
あの人のことが好きなのは、あたしに何かを与えてくれるからじゃなくって、あの人の生き方そのものが好きだからなんだよなぁ。 -
王国シリーズの最後の一冊。
時は流れて、雫石の娘であるノニが主人公に。物語の集大成とも言えるんだけど、単なる終わりとはまた違って、書かれていないだけで登場人物たちの人生は続いていくんだろうなぁ、なんて思わせられる。
温かい感情が自然と沸いてくるような、やさしい気持ちになれる小説です。今年の終わりに読めて良かった。 -
この物語の植物と人間のかかわり方にとても憧れてしまう。
ひとつの仕事を一生懸命にすること。
恋は落ちるものなので後で考えると何故と首を傾げるような
相手であっても、暴力的な激しさで落ちてしまうこと。
ここに存在することは物凄い奇跡であること。
人間って怖くて凄い。
私も傷ついているときに精霊に手を貸してもらえるような
生き方ができるといいなと、半ば本気で思う。 -
雫石の娘の物語。こうなるだろうなという感じに物語が
進んで行ってしまうので、だいぶ前に読み終わって
そのままになってしまっていた。
悪い作品ではないけど、なんか物足りなさも感じる。 -
2010.09.22 初読 個人蔵書
1~3を読み返して、4もついに買ってしまった。借りようと思ってたのに待ちきれなかった。でも買って良かった。手元に置いておきたい一冊だから。
主人公が雫石の娘になってる!娘から見た雫石が、変だけどたくましくなってて嬉しかった。
今回はつい親目線で読んでしまった。
とてもとても暖かい。
「苦しいときは、小さいときのことを思い出してね。ほんとうのパパと、パパ2と、私がどんなにノニちゃんををかわいがって育てたか、パパは死ぬとき、どんなにあなたがいることに感謝していたか。~~~もしもこの世に神様がいて、こんな目で人間を見ていたら、なにひとつ淋しがることはない、そういう目で、あなたは見つめられて育ってきました。~~~たとえばあなたが今死ぬとしても、ママにはなにもしてあげられない。それはあなたの人生、あなたの問題だから。そんなことになったら、ママも死ぬかと思うくらい苦しむと思う。でも、ママは、そういう意味では悔いをもっていない。あなたを愛し、無事を祈ったそのことには一点の曇りもない。」
「あなたはとても優しい子に育ちました。優しい言葉しか言えないくらいに。だからつらいことも多いかもしれないし、親たちはこのいろんなものがある世界の中で、実際にあなたを守ってあげることはもうできない。でも、いつでも、あなたの優しさを大切に思っています。どうかそのままで、優しくいてください。」
「~~~だれもだれかを裏切ったり背いたりしないよ。だれも悪くはない。時間が流れてるだけだ。そして自然にその人の思う方向に変わっていくだけだよ。~~~今日は今日の光だけを見て、精一杯体も心も動かして、とにかくただ生きるんだよ。楓にもらった大事な命を、大事にしてくれ。俺は君にいつもそれだけしか望んでない。~~~とにかくそんな感じでもかまわない、とにかく生きていてほしいと思う。」 -
くびをながーくしてこれが出るのを待ってた。待たせただけあって、さすがのばなな節です。王国3までとのつながりに気づいたときの衝撃がすごかった!小説の中の「命があるから生きているのであって、なにかを成すために生きているのではない」っていうところに強く心揺さぶられました。
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よしもとばなな『アナザー・ワールド 王国 その4』
2010年 新潮社
大好きなよしもとばななさんの「王国」シリーズ。今頃ですが王国最終巻を読みました。
それまでの雫石が主人公ではなく、その娘になっているのでアナザー・ワールドなんだね。
いつも書いているかもしれないけど、吉本ばななさん独特のこの世界観、浮遊感ていうのかな、それが大好きです。
決して現実的ではないといわれることなのかもしれないけど、でも現実的でもあると感じます。僕も沖縄が大好きでもう30年近く通い、地元の方々と交流しているということも大きいかもしれないけど。
そして読み終わったときには〝生きる力〟をもらえたような気がします。
#よしもとばなな
#吉本ばなな
#アナザー・ワールド王国その4
#新潮社 -
2022.02.10読了。
今年9冊目。 -
初めて読んだのは中学生のときだった。一度読んだ小説はほとんど読み返さないタイプだし、当時はお金もなくて図書館で借りた本ばかり読んでいたけど、この本のことは「大人になって自分でお金を稼ぐようになったら買おう」とずっと思っていた。なんでそう思ったのかは覚えていないし内容もぼんやりとしか思い出せない。それでもこの本のことがすごく好きで、この本がほしいと思った気持ちだけは覚えていた。
それから10年近く経って、ふと思い出してこの本を買った。1から3まで読んで、4も読んで、4のあとがきを読んだとき、全部いっきに思い出した。なんでこの本のことが大好きになったのかも、なんでこの本がほしかったのかも。この本のことを好きになったときの気持ちは忘れたくないし、改めて読んでこの本のことを大好きになった今の気持ちも忘れたくない。見失いそうになったときの目印にしたい。地図にしたい。羅針盤にしたい。だからちゃんと、これからの人生であと何回も読み返したい。そう思える本に出会えてよかった。
【読んだ目的・理由】また読みたかったから
【入手経路】買った
【詳細評価】☆5.0
【一番好きな表現】なにを滞っていたんだろう? なんでなにかを決めなくちゃいけないと思っていたんだろう。風も波頭も気持ちも遠くの緑のざわめきも港に見える船も全部がバランスよくそれぞれに動いているその世界の中で、私は自分のことをばかみたいと思った。何も欠けたものなんかないのに、自分だけ狭い気分になって深刻ぶることさえも、ゆるされているのだと。(本文から引用) -
やっと読めた一冊。
これは私にとってすごくすごく大切な一冊になりました。
私は私のままで生きていっていいんだと、心を捩曲げて抑えて「しなければならない、すべきだ」という呪いから自由に生きる事を許してもらった様な一冊でした。
王国シリーズは私が生きにくくなったり、無意識に自分を閉じ込めてしまった時には、本当にすごい解毒剤を積んだ船になるだろうなぁ。 -
雫石の娘ノニのお話。王国ってそういうことか。
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(16.10.)
雫石の娘が主人公となる続編。 -
王国1~4をまとめて。
ばななさんらしいスピリチュアルな小説だった。
でも、人間や環境についてのややお説教臭い雰囲気が
鼻について、他の作品よりは好きになれないかも…と思っていたが、
最終巻4巻のラストで、パパ2がノニに対して語る場面ですーっと氷が溶けるように
それまで物語にまとわりついていたぎこちなさが消えていった。
そして、あとがきのばななさんの言葉も素直に腑に落ちた。
「彼らの奇妙なライフスタイルをまねる必要はない」とあったけれど、
物語に登場する人たちは妖精の域に達しそうな超越ぶりなので、
読んだ瞬間に無理でしょ、と思わず苦笑いしてしまった。
そのあとに続く「ただ、自然とともに常にゆれている心、そこだけ読んでもらえれば。」という言葉には素直に共感できたけれど。
「これからしばらくは大変な時代が続くだろう。
直感と本能を信じ、自分を保つことをたえず続けていかないと、
生きていくのが困難になるのではないか」
というあとがきの言葉は2010年春に書かれたもの。
そのばななさんの慧眼にぞくりとしたが、
どんな状況でも人は適応して生きていくんだと思う。
そのときに必要なのが物語なんだと、実感できる小説だった。 -
出だしからなんとなく、雫石の子どもの話っぽいなーと思ってた。幸せであれ。
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片岡さんがとてもよいー
最後でちょっと泣きそうになった。
新しいひとたちと、生きてゆこう。
著者プロフィール
よしもとばななの作品
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