もいちどあなたにあいたいな

著者 :
  • 新潮社
3.10
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  • (32)
  • (5)
本棚登録 : 363
レビュー : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103858027

作品紹介・あらすじ

なんだか変!いったい何が起きてるの?大好きな和おばさんは、愛娘を亡くして大きなショックを受けているはず、だからあたしが力づけなくちゃ。でも、それにしても。-何かがおかしい。澪湖は、その謎を探り始める。失われた記憶と、関係のなかで醸成され増幅される呪詛…著者ならではの軽妙な文体でつづる濃密な物語。

感想・レビュー・書評

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  • すんごい久しぶりに新井素子らしい本を読んだ気がする。
    でも、ちょっと物足りないかなぁ。
    やっぱりと言って良いのか分らないけど、いちばんハマってた時期の作品とは微妙に違う。
    私も著者も成長したからかな?!
    でも、これからも「新井素子」ってだけで読んでしまうんだろうな(笑)

  • 本当に久しぶり・・・久しぶりの新井素子さんの長編。
    なんで、こんなに間が空いたのかしら?と思ったら、
    これを書くのに8年も掛かっていたのね。
    産みの苦しみが物凄かったのね。
     独特な素子節とでもいいましょうか、クセのある文章。
    確かに昔からクセがあったのだけど、
    それは こんな風にクドイ感じだったかしら? 
    私が年を取ってしまったのかもしれないけれど、
    凄く読み難かった・・・ 
    題材は物凄く興味深いのだけど、
    上手く活かされていないような・・・・ 
    8年もかけずに、3箇月くらいでサラサラッと書けるように
    復活してもらいたいです。

  •  久々の素子さん。SF的要素はあるんだけど、読み終わってみると母:陽湖さんの主張ばかりが強く残りました。出産・子育てや家族関係における女性の苛立ちや叫び。そこまでため込む前に相手にぶつければいいのに、とも思うのですが。陽湖さんの今後が気になります。ところで、素子さんも今年50歳なんですねぇ……。

    (図書館で借りた本)

  • 7年ぶりの長編。でも文体も反復して底を流れるテーマも、新井素子は変わらないなぁと思う。変わっていくのは自分の方なのかもなぁと思う。誰もが悪人ではないまでも微妙に勝手で視野が狭くて、ラストは切ないというより心がざわざわした。

  • 久しぶりの新井素子。昔いろいろ読んだ時ほど心に残らないのは、歳を重ねて小説の好みが変わったから?

  • 市図書館にて。

  • あくまでも筆者が自分の体験を流用してないという前提であれば、この想像力のリアルさはすごい。主観が真に迫っている。窓際のトットちゃん並の主観。
    しかし物語の進みが遅い。牛並みに反芻する。最初は感心して読めるのに、一冊終わるまでに陳腐化してしまう。
    語順とか句読点とか、色んな人が色んなことを試みているけど、結局きちんとお行儀よく書かれた文体が、一番感動が大きいのではないだろうか。

  • 母親代わりに自分を育ててくれた「やまとばちゃん」こと和おばちゃんが、不妊治療を経てやっとうまれた娘を失ってしまう。当然悲しみにくれるだろうと心配する周囲だが、なんだかやまとばちゃんの雰囲気がおかしい。確かにやまとばちゃんなんだけど、どうも別人に入れ替わっている気がする。

    そう感じた主人公の澪湖と父はそれぞれにやまとばちゃんへの探りを入れる。でも本人は多重人格でも無いと言うし、なんととんでもない事にパラレルワールドから来たという。

    これあとがきをみると8年くらいかけて書いたと書いているんですが、物語が破たんしてませんか?

    やまとばちゃんの兄である父親が、若い頃やまとばちゃんを妊娠させたと書いてあるのに「性的虐待はなかった」としれっと言っている。大体パラレルワールドって何よ。

    ちょっとこれは酷いと思う。

  • デビュー当時、新井素子ファンだった、そしてこの「素子調」ともいうべき文体が当時どれくらい衝撃的で魅力的だったかを知っている身としてはとても遺憾なことなんだけど・・・ 複数の視点が章ごとに入れ替わる一人称なのに、どの視点人物になっても変わらず「素子調」の文体というのは、それぞれの人物の個性をきちんと表現できていないということなのではないかと感じた。
    それに、私は年齢的に「素子調」で語る登場人物に感情移入できなくなっているのか、主人公が持つ「疑問」にどうしても共感することができなくて、その「疑問」が物語の主題になってからは急速に興味を失ってしまった。
    読了してみると、設定に関してはなかなか魅力的な要素を秘めていると感じたので、「他の人の書いた文体で読めれば、もっと惹きこまれる作品になっただろうに」と残念に思ってしまった。デビュー当時の素子ファンとしては、そう思えてしまったことが悲しい。

  • 別人だーパラレルワールドだー!というのに気持ちが付いていけず、さりとて全体を眺められるでもなくで一番感情的に寄り添えたのは陽湖さんでした。まだ40前半なんだし離婚がんばれ。大介ほんときもちわるいな...。
    ある程度育ったあたりで保育園に預けるとかできればもっと違ったようになったのかもなあ...パラレルワールドでは母子がうまくいってる世界もあるのかなと思うとせつない。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒業。都立高校二年在学中の77年、「あたしの中の……」が、星新一氏の絶賛を浴び、第一回奇想天外SF新人賞佳作に入選、作家デビュー。その新鮮な文体は当時の文芸界に衝撃を与え、後進の作家たちに多大な影響を与えた。81年「グリーン・レクイエム」、82年「ネプチューン」で二年連続の星雲賞日本短篇部門を受賞。99年『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞を受賞。『星へ行く船』『おしまいの日』『ハッピー・バースデイ』『イン・ザ・ヘブン』『未来へ……』『この橋をわたって』などの小説の他、エッセイ集も多数あり、近年は囲碁エッセイ『素子の碁 サルスベリがとまらない』が話題に。作家生活四十年を超えて今なお、旺盛な執筆活動で読者からの絶大な支持を受け続けている。

「2019年 『新井素子SF&ファンタジーコレクション2 扉を開けて 二分割幽霊綺譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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