この橋をわたって

  • 新潮社 (2019年4月25日発売)
2.85
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784103858041

作品紹介・あらすじ

ここは、あったかい異世界。ほのかに、はるかと、つながっている――最新作8篇を収録。急死したおばあちゃんが私に伝えたかったことは何?……不思議なミッションを与えられて歩き続けた私は、辿り着いて意外なことを知る(「なごみちゃんの大晦日」)。十七歳での作家デビューから、独自の小説世界を創り続けて四十年。橋、猫、ケーキ、秘密基地、AI、碁盤――短篇+ショートショート+中篇、さまざまな味わいを楽しめるアラカルト作品集。

感想・レビュー・書評

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  • コマツシンヤさんの表紙に惹かれて手に取りました。新井素子さんは初読みです。

    一人称の語り口が独特で、レトロファンシーな印象。個性的なので、読み進めるのに苦労しました。
    可愛らしい世界観ですが、結末に毒気のあるものが好みでした。

    ショートショートが面白かったです。どなたかのレビューにもありましたが、ドラえもんの道具”バイバイン”と”キャンピングカプセル”を思い出しました。また違った世界観と展開で、楽しむことができました。

  • 249ページ
    1500円
    8月31日〜9月1日

    巨大な河を前に目を凝らすと、向こう岸に人影が見えた。河は巨大すぎて、泳いで渡ることは不可能だった。首長であるミワキは大きな石を思いっきり河に投げた。8つの短編集。

    黒猫ナイトの冒険が、かわいらしくて、心苦しくて、何とも言えないいじらしさを感じた。自分の大事な“あったかいもの”を守るために家を飛び出し、野良に戻り、"あったかいもの”を取り戻すために家に戻った黒猫ナイトの物語。なごみちゃんの大晦日も不思議で引き込まれた。

  • 8つの短編を2019年4月新潮社から刊行。「橋を、架ける」が、面白い。新井さんらしい展開のストーリーばかりで、新井さん世界を再認識しました。初出は、株式会社IHI制作のwebサイト空想ラボラトリー2014年4月:橋を、架ける、小説BOC2017年1月:黒猫ナイトの冒険、小説新潮2016年8月号:妾は、猫で御座います、偕成社ウェブマガジン2017年2月:倍倍ケーキ、8月:秘密基地、人工知能学会人工知能Vol.31No.4の2016年7月:お片づけロボット、角川春樹事務所ランティエ2015年12月号:碁盤事件、静岡新聞日曜版2018年1月7日~7月8日:なごみちゃんの大晦日

  • 短編集。星新一さんみたいで面白いのは、倍倍ケーキ。とっても素敵なケーキなんだけど・・。単純に好きなのは表題作に通ずる?橋を、架ける。橋が向こう岸に架かったとき、何が起こるんだろう?それは良きことなのか?果たして?と読者の想いがいい感じに広がるラスト。作家40周年で、私が素子さんを知ってから、おんなじくらいの時間を過ごしてますが、本当に変わらないなぁと思いながら読みました。最初に読んだのはなんだったのか?忘れちゃったけど、途中、読んでなかったこともあるけど、また読んでいきたいなと思っています。

  • 新井素子さん、作家生活40周年おめでとうございます。
    元祖オタサーの姫ってポジションかなって思っていますがすごい淡々とずっと書き続けられる胆力がすごい。
    ネコ視点のお話とモノがしゃべるお話が素子さんらしい。
    倍々ケーキの話も好き。
    橋を架ける話はあの向こう岸に何があるのかなって考えながら読んだ。
    人食い人種だったら怖いなーとか。
    これからも頑張ってください。

  • 初めて読むかもしれん…が、馴染みのある文体。なんでかしらん。猫ちゃん多くてほくほく。

  • 新井先生は、『ドラえもん』関係の本で解説書いてたなぁとか、思った。
    『倍々ケーキ』は、ドラえもんのくり饅頭の話の影響があるっつうかなんつうか。
     ホンビノス貝に対するアプローチは大変好ましいものである。新井先生の語りで、「ゴキブリを「可愛い」というネコ」は、しっくりくる。その猫関係の、新井先生の原典の感想の方が、メンタルがヘラった人の書くやつに対するそれっぽい。
     AIの関係は、良い。
     新井先生が四十周年。うーん。

  • どこまでも新井さんです❤︎

  • すこし不思議な方のSFショート集
    あっさりとしていてかつ割と明るい雰囲気なので、あまり考えずなんとなく本でも読んで時間をつぶしたいときにちょうどいい感じ

  • 新井素子節全開の短編集(ショートショートもある)。あとがきで著者が云うには、短編は苦手だったそうだ。でもやってみたらできたということなので、自分は小説が書ける!と認識できたとのこと。どの作品も楽しい。著者とおしゃべりしながら作品世界を感じているような気になる。ちょっと猫成分が高めではある。個人的に楽しめたのは、著者の仕事場でのドタバタが分かる「お片づけロボット」と花き農家の大晦日に起こる不思議体験の「なごみちゃんの大晦日」。他の作品も読んだ人を幸せにするような心が上がるものばかりだ。

  • 短編が7つ.どれもほんわかした読後感があったが、「碁盤事件」が面白かった.家の中にある物が喋りだすという奇抜な発想も意外だったが、喋りかたがそれぞれ違っているのも良い.このような発想ができる作者に感心した.最後の「なごみちゃんの大晦日」も死んだおばあちゃんとなごみが奇天烈な会話をするという特異な発想からなっている.楽しめた.

  • 短編集。
    久しぶりの新井素子、ちょいと物足りない

  • 新井素子っぽいなぁ。最後の話が特に。残念ながらちょっと成長してない感が強いせいかあんまり面白みが感じられなくなっちゃったんだよなぁ。大好きな作家さんだっただけに残念。一番共感できたのはお掃除ロボットです(笑)。私も絶対使いこなせそうにないわ(-_-;)。

  • どれも短い話なので、ここで終わりなのかという所で終わっちゃってたりしますが、その分気軽に読めます。ポジティブな内容の明るい話ばかりなので、可愛い楽しいという気持ちのまま読み終えられます。

  • 中学生の時に彼女のSFの熱烈なファンだったので厳しい点数は不本意だが…文体も、ばかを莫迦と書くのも、
    しかも。
    だって。
    の改行も、「FIN」も「もしもご縁がありましたのなら…」も、あー懐かしい!良くも悪くも変わらない!しかしもうこの年で読んで面白くはない。新鮮味もなく話の膨らみやスケールにも欠ける(短編長編関係ない)懐かしさだけじゃ中年は読まないだろうに、若く新しい読者付いてきてる?後書きで私は小説を書ける宣言をしているので今更それを言われても、と余計複雑な気持ち。

  • ファンタジー系の短編集。
    猫ちゃんが主役だったり、お花が主役だったりと心くすぐられる。
    石を投げて橋を作っていくという最初の話が一番楽しかったかな。

  • 作家デビュー40年の素子さん。
    感慨深いです。
    いくつかは別のものに収録されているのを読んでました。
    今回のでお気に入りは、なごみちゃんの大晦日かな。
    神様というか自然に対してのとらえ方が、どの作品でも好きです。絶対的なものに対する尊敬と、人間の在り方、がブレないところが好きんだよな。現実を認めつつも諦めない姿勢。そのことを、とても素直で解かりやすいことばで表現しているのが、すごいのです。
    面白かった。
    そして、あとがきは、やっぱり絶品でした。

  • 好きな小説家は誰ですかと聞かれたら、高千穂遙、隆慶一郎、E.E.スミス、有川浩、新井素子と応える。
    高校時代ムッチャハマって、男のくせに素子分で小説書いていたくらい。

    相変わらずの素子節なのだが。


    なんだこれは。
    エッセイか?

    殆どの短編にストーリーがないし、結末もない。

    気持ちいい流れはあるんだけど。

    新井素子は小説を書けるようです、みたいにあとがきで書いてあったが。

    違うよな。

    新井素子という、文学の一分野を作ったんだよ。

    ただ、これは俺は飲めん。

  • 作家生活40周年~「橋を、架ける」未開の地で大きな岩を対岸に向かって投げて最も遠くへ投げた者が首長になる村があって…「黒猫ナイトの冒険」公園に捨てられていた猫が保護され近所の家の飼い猫になったが…「妾は、猫で御座います」小説家に飼われている猫…「ショートショート」・倍倍ケーキ・秘密基地・お片付けロボット「碁盤事件」転んで碁盤の角で傷を負わせた犯人をぬいぐるみのミーシャが判事になって審議「なごみちゃんの大晦日」花卉農家の次女なごみは中2で今年の大晦日こそ紅白を見て二年参りに行くつもりだったが、8時に眠くなり、最近死んだばあちゃんが農場拡張に反対を訴えてきた~「新井素子は小説書けます」って、上手か下手かを問わずにってことね

  • たぶん、初めて読む新井素子。いい本だった

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著者プロフィール

1977年「わたしの中の・・・・・・」が奇想天外新人賞佳作に入賞し、デビュー。以後『いつか猫になる日まで』『結婚物語』『ひとめあなたに・・・』『おしまいの日』などを発表。1999年に発表した『チグリスとユーフラテス』が第20回日本SF大賞を受賞。

「2022年 『絶対猫から動かない 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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