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- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103860013
作品紹介・あらすじ
谷崎を読み、その比類なき愚かさ、作家の生々しいかたちに触れる意味とは-今日の文学的風土のただ中で、言葉への情熱と愉悦を語りつくす、気鋭の本格的文芸批評。
感想・レビュー・書評
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『痴人の愛』論は異常に冴えている。『細雪』論は、戦争を対置しながら論じるのはいいんだけど、時々強引。しかし、全体として素晴らしいのは間違いない。ただし文体が学校の先生みたいで嫌いだ。「〜ということを確認しさえすれば事足りる」とか、「一事は〜にかかってくるわけだが」とか。後、蓮実重彦の二番煎じみたいな文体もやめて欲しいし、読者をあからさまに「教育」しようという態度もかなりうっとうしい。
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