里の在処

  • 新潮社 (2001年5月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784103878025

みんなの感想まとめ

田舎暮らしの実際の姿を丁寧に描いたエッセイは、都会の人々が抱く「癒しの場」としての田舎のイメージとは異なり、自然と共に生きるための現実的な挑戦を伝えています。著者は、田舎での暮らしが必ずしもゆったりと...

感想・レビュー・書評

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  • どうも都会の人というのは田舎を「自然を愛でる場所」「慌しい都会とは異なりゆったりと時間が過ぎる場所」「癒しを求めて行く場所」というプロトタイプで見過ぎているような気がします。  でも実際の田舎暮らしっていうのは「自然を感じながら自然と折り合いをつけながら自然を体感する場所」ではあっても「自然を観賞する場所」ではないし、「ゆったりと時間が過ぎる場所」でもないし、観光ならいざ知らず、暮らすともなれば「癒しがどうしたこうした」な~んていうことを考えていられるほど悠長な世界ではなく「今、この時にやらなければならないことに追われまくる」場所だと思うのです。

    それでも確かに感じられる満足感、充足感、そして居心地の良さ。  それがどこから来るのか、KiKi はなかなかそれを言葉にすることができずにいました。  と言うのも、ちょっと何かを説明しようとすると、言葉にした端から嘘っぽくなってしまうか、結局「田舎≒癒し」的な解釈をされてしまいそうな言葉しか見つからなかったのです。  でもね、この本はそれを上手に表現してくれています。

    田舎暮らしの本当の姿、それはおよそオシャレとは程遠いし、ある種「隣は何をする人ぞ」的な生活が性に合っている人にとっては窮屈なところだろうと思うし、自分の都合よりは自然の都合が優先される、そんな生活です。  お金で解決する世界ではなく、何事も自力(人の助けを求めることも含め)で何とかする世界です。  この本ではそんなひとつひとつのエピソードが丁寧に語られています。

    (全文はブログにて)

  • むらとまちで二重生活を送る筆者の、むらのみんなとの日常を綴ったエッセイ。

  • 下世話な話に聞こえるでしょうが…この本を読んでいると、某TV番組でTOKIO(トキオ)という5人組の若者達が地元の人達とかかわりながら、昔ながらの日本の田舎文化を学んでいるDASH村での出来事を思い起こします。
    田舎暮らしは…そんなに簡単な事ではありませんが、「自分がどう生きたいかという究極の問題」を素直に考えるチャンスを与えてもらえるのではないのかなぁ〜と、この本を読んだらそんな風に思えます。

  • 内山節さんの考え方に私も同感!
    都会で生活したものにとって山里は魅力的な場所です。はい。

  • かつて、哲学とは学問を学問するもの、と聞いたことがある。自分とは縁の遠いものと感じていた。自らを哲学者と称する著者の語り口は物静かで、ケレン味はまったくない。哲学とは、生きることそんな風にこの本を読んで感じた。

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著者プロフィール

内山 節:1950年、東京生まれ。哲学者。1970年代から東京と群馬県上野村を往復して暮らす。NPO法人・森づくりフォーラム代表理事。『かがり火』編集長。東北農家の会、九州農家の会などで講師を務める。立教大学大学院教授、東京大学講師などを歴任。

「2021年 『BIOCITY ビオシティ 88号 ガイアの危機と生命圏(BIO)デザイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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