- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103889038
作品紹介・あらすじ
神さま、あなたの出番はまだです。患者さんの痛みは、私たちが努力して和らげますから-。大空へ旅立つ人の、見送る人の、言葉と涙と…。
感想・レビュー・書評
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徳永先生によるホスピスの様子。生と死、死に向かう人と支える人たちが描かれている。
どんなふうに生きるのか、どんなふうに死ぬのか。
野の花診療所のみなさんは本当に温かい。
私もこんなところで死を迎えられたらいいと思う。
普段生活していると死は遠くにあるように感じられるが、本当のとこと死はごく身近にあるのだ。
良く生き、良く死にたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で借りた
敬愛する徳永先生の本
先生の診療所で出会った人、
往診で出会った人、
診療所のスタッフ、
それぞれとの、何気ない日常の交流を綴った本
相変わらず先生の感性は暖かくて、
色々悩ましい日常も、愛おしく感じられる
「死に飽きる」という表現が斬新で印象的だった。
「死だけを相手にする医療空間は、作られすぎた異常空間ではないか」
という考えも。
だからこそ、ターミナル期だけでなく、日常の診療もこなす。
病む人のそばにいる。
という先生の考え方が、好きだ。
誰かと接する、全ての人に届けたい。 -
どこで死にたいかどうやって最後を迎えたいか、それを考えて周りに伝えておくのは、自分にとっても残していく人達にとっても重要だと思う。こんな場所もあるんだな、って参考になるし、医者ではなく自分で考えて探しておかなければ、とも思う。
「心の穴は埋めようにも埋まらない。心に穴を持ったまま生きていこうって思います」
「ホスピスチャプレン(牧師)の牧野尚美さんは、最後の言葉は五つある、と書いている。
『ありがとう』『あなたを許します』『ごめんなさい』『愛してます』『さようなら』」
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p162
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新聞連載されていたコラムなどをまとめた1冊。講演会で文章にすると綺麗な部分が多くなってしまうとおっしゃってましたが、今回は穏やかな死だけでないことも少し書かれておられます。どうやって一人ひとりの患者さんと向き合うのか、常に試行錯誤の毎日を送っておられる徳永先生、看護師やボランティアの人、厨房のおばちゃん、そして患者ご本人と家族、友人。多くの方に思いを馳せて読みました。
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『死』を受容出来た人を受容するのは難しい……か。
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091217 by立花隆NHKがん生と死
100420 p99まで
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さくら 良寛・茨木のり子 35
サティ 「グノシェンヌ」 、映画『鬼火』 41
松田道雄 『育児の百科』、社会批評 73
フランクル 『それでも人生にイエスと言う』 216
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11,23,44,66,83,215