- Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103912026
作品紹介・あらすじ
昭和20年初頭、探偵小説好きの青年が上等水兵として、軽巡洋艦「橿原」に乗船した。そして艦底の倉庫でこれまで3人の変死事件があったことを知り、好奇心の蟲が騒ぎはじめる。「橿原」に隠された謎をめぐり憶測が飛交い、新たな変死事件は後を絶たず、艦内に不安が渦を巻き始める…。
感想・レビュー・書評
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2020/11/27購入
2020/12/24読了 -
R1/2/4
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可笑しくてニヤニヤしながら読み進めるが、次第に笑えない気持ちになってくる。
不合理が合理となってしまう軍隊。
思想、精神論、人命の価値。集団にいると大勢に引きずられてしまう不可解さ、など。
暢気なムードの中に滑稽に書き表されるのが、目をそらしたいような、嫌な、恐ろしい気持ちにさせられる。
毛抜け鼠がいじらしい。
軍艦の任務は一向に進まないまま、非現実的な広がりを見せて下巻へ。 -
2016/09/07-09/27
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978-4-10-391202-6 412p 2009・1・25 ?
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艦長が艦と一心同体であるとのイメージが、艦長という存在に或る種の聖性を刻印し、指揮官としての迫力と威厳を付与しているのは疑えない。かくて「船=艦長」の図式が成り立つ以上、一般兵員が艦長なる存在に望むものは、判断力や勇気や仁愛といった武人的美徳もさることながら、なんといっても一番は強運ということになる。
(P.60) -
作者がいう「ずらす」ということが良くわかる。
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難しくて分からないところもあって、
(下)に続く。 -
珍しく途中で挫折。なんとか上巻は読んだけど、下巻に進む気力は湧かなかった。
ミステリーを基調にはしているのだろうけど、なんとも掴みどころのない展開。面白くないものを読み続けてもしょうがないので、すっぱりあきらめることにした。