イニュニック〔生命〕 アラスカの原野を旅する

  • 新潮社 (1993年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784103956013

感想・レビュー・書評

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  • コロナの緊急事態時に、なんと良く隔世をもたらすにふさわしいセレクトだった。まだ見ぬ、良くも知らぬアラスカの大自然を氷河を動物を人々を目前に立ち昇らせてくれる。
    しかし写真家が、その写真作品よりも文章での表現のほうがより伝わってしまっていいものだろうか。しゃべるのが苦手な人間が歌を歌うように、それは補完機能として才能が結果優秀にはぐくむというわけでもないのか。
    そんな余計な邪推を考えてしまうほど、文章が巧みだった。

  • 以前、著者の写真展を観に行ったことがある。アラスカの大自然の雄大さにただただ驚いた。それに比べたら人間なんてちっぽけな存在なんだな。
    詩のような文章で、癒されながらうとうとした。

  • アラスカを愛し、アラスカに永住することを決め、アラスカで結婚し、子供を授かり、最後は熊に襲われて天寿を全うした星野道夫の著書。

    『旅をする木』に続き著者の本は2冊目。
    日経夕刊に載っていたが、テレ東の大江アナが弟に薦められた本だとか。

    古代エジプトのミイラや輪廻転生の仏教が死への恐怖・絶望の裏返しであるとすれば、アラスカ原住民の考え・教えは全くその逆。
    言い換えれば、死の受容。

    万年単位の時間軸の中において人間の生存期間は僅かなものでしかない以上、人間ではなく自然を万事の中心に据えることこそが、その源泉となる。

    写真家である著者、『レイン・フォーレスト』と名付けられた写真はまさにその骨頂。

  • アラスカに住みたい・・・自然、素朴がいい

  • カリブーのシルエットのカバーがかっこいい
    そのカバーを外すと、ザ・星野道夫なカラー写真。これまたかっこいい

  • 2010/10/11購入

  • 星野道夫のやさしい言葉遣いとやさしい写真は、なぜか読んでいて&見ていて心に突き刺さります。それは彼が、本当にやりたいことをやった生涯を送ったからこそ表現できる重みがあるからでしょう。思わず線を引いてしまう名文が溢れています。

    「これからどんな旅が待っているのか、僕自身にもわかりません。が、どれだけ長い時間をひとつの土地で過ごそうと、まだすべては見ていないという心の白地図だけはいつまでも持ち続けていたいものです。」あとがきのこの一文が、彼のアラスカという土地に対する愛情と絶対的な謙虚さを物語っているようです。

  • 星野道夫さんと初めて出会った本。この本に出会ったのは彼が不運の死を迎える本の少し前だったと思う。まだまだ少年だった自分にとって彼が愛したアラスカの大地はとても大きく、そしていつの日か行ってみたいと心躍る場所に感じられた。それから10年近く。しばらく彼の著作に触れ合う機会もなく、久々に見たNHKの番組。自分自身が忘れかけていたものをもう一度取り戻すために読みなおそう。

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著者プロフィール

星野 道夫(ほしの・みちお):1952年千葉県生まれ。写真家。19歳の時に、古書店で出合った一冊の写真集をきっかけにアラスカに強く惹かれるようになる。慶應義塾大学経済学部卒業後、アラスカ大学野生動物管理学部に入学。以降、極北の自然とそこに生きる野生動物や人々の暮らしを写真と文章で記録し発表。1996年、カムチャツカ半島で取材中ヒグマに襲われ急逝。1986年アニマ賞、1990年木村伊兵衛写真賞受賞。写真集に『Alaska 風のような物語』『アークティック・オデッセイ』『悠久の時を旅する』、エッセイ集に『アラスカ光と風』『旅をする木』、写真絵本に『ナヌークの贈りもの』『森へ』などがある。

「2025年 『ゴンべの森へ アフリカ旅日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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