ライオンハート

著者 :
  • 新潮社
3.42
  • (80)
  • (95)
  • (304)
  • (29)
  • (6)
本棚登録 : 909
感想 : 136
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103971030

作品紹介・あらすじ

それがどうして始まったのかは分からない。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか、手違いなのか。私たちは何度も出会っている。結ばれることはない。でも、離れた瞬間から、会う瞬間を待ち続けている-生まれる前も、死んだあとも。あなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。いつもいつも。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ。いつも、うれしかった。覚えていてね、わたしのライオンハート…。いま最も注目を集めている作家・恩田陸が贈る心に響くラブ・ストーリー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 時空を超えて何度も巡り合うエリザベスとエドワード。
    「異色のラブストーリー」という謳い文句ですが、少し違う角度で読みました。

    生涯独身を貫いたエリザベス一世。
    あのエリザベス一世の『完璧な魂への希求』の物語ではないかと。
    まるっきり読み違えているのかもしれません。
    そこは個人の解釈ということでお許しを。

    冒頭で語られるのは、ロンドン大学教授の失踪事件。
    この事件が、その後の5本の短編を繋ぎます。
    エリザベスとエドワードは、様々な時代、色々な場所で出会い
    年齢もバラバラで登場します。
    強く惹きあい、やっとの思いで出会い、すぐに別離の時を迎えます。

    あれ? と思ったのは、第四章「天球のハーモニー」を読んだ時。
    臨終間際のエリザベス一世は、夢の世界をさまよいます。
    その夢の中で彼女と語るのは、おそらく
    最初に登場したロンドン大学教授のエドワード。
    「まさかあなただとは思わなかった。ここが始まりだとは」
    この後、ふたりの会話から二つのことが判明します。
    エドワードとは、王位継承後、若くして亡くなった弟の名。
    さらに、物語の中で毎回手渡しされる 白いハンカチーフは
    弟・エドワードからの誕生日プレゼントだったということ。
    短編の中で度々登場する一角獣の紋章についても触れられます。
    その意味については、彼女自身が語ります。
    「魂は私だけのもの。肉体は滅びても、何者にも売り渡さない」

    エドワード教授はあることに気づきます。
    訪れるのはいつも彼女の方からで、自由に接触してくる。
    夢を見ているのは彼女の方で、自分は彼女の一部なのだと。
    この章の最後は、こう締めくくられています。
    「ひとつの王朝が終わりを告げ、ある一つの物語が始まった」

    教授は、姿を消す前に、家の管理人に頼みごとをします。
    エリザベスという人が訪ねてきたらハンカチーフを渡してほしいと。
    「教授は誰かに会いに行ったのだ」
    なぜか突然、記者のエリザベスにそんな考えが頭に浮かびます。

    「私はあなたの夢、エドワードになれてよかった。
    一瞬でも、私を夢見てくれたあなたを深く愛してしまったから」
    エリザベス一世の夢の中で、エドワードが語った言葉が、切ない!

  • 時間ものということで期待したけれど、舞台設定とストーリーが今ひとつ肌に合わず消化不良でした。

  • むずい。
    最初に、年代が書いてあるのでそれを見ながら、電卓で何年後?何年先?って考えながら読んだ。
    1章ごとに、エリザベス・ボウエンと、エドワード・ネイサンが出てきます。
    2人は時空を超えてひとときだけ出会える、運命の人。会いたい、会えたら嬉しい。
    でも、出会うまでは忘れてる。
    別れたらとてつもなく寂しい。

    しんどいよなーと思った。
    一瞬しが会えない運命の人、絶対別れる。
    けど,愛おしい。
    それは,とてつもなくしんどいわ。
    でも最後の「記憶」は少し救いがあったかもしれない。

  • 「読みづらかった」ってのが第一声かな。
    ただ、話的にはよくできてるし、第一章を読み終える頃には話の流れがわかった感じになりました。

    歴史に疎い私にはむずかしいけど、この作品を読み込めるようにもっと本を読まないといけないと思いました。

  • 雰囲気的には好みなのですが、ちょっと私には難解でした。
    エリザベス女王の時代背景を知ってたので、その章は理解しやすかった。

  •  時代を超えて巡り合う2人。
    長くは一緒にいられない切ない場面が多い中、それでも一緒にいられた時があると分かっただけで、救われた気がしました。
    歴史と相まっているので、現実とファンタジーの狭間を見ているようで、何とも言えない感覚でした。

  • 時代がアッチコッチ飛んで
    理解するのに時間がかかる
    なんとも切ない恋?

  • 時空越えプラトニックラブストーリー

  • 時空を超えたラブストーリー。 
    しかも憑依系?なのかな? 
    LOST的に言うとアンカーはハンカチ。 
    エドワードとエリザベス。 
    一応 輪廻の輪は閉じているのでしょう。 
    あぁ、ケイト・ブッシュのライオンハートの歌詞そのままなのね・・・

  • 「いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ……。」
    17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。
    時を越え、空間を越え、何度も出会い別れる男女の話。
    ファンタジー、異色の恋愛小説。
    結局なんだったのか、私には合わなかった。
    (図書館)

全136件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

恩田陸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×