夜のピクニック

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6050
レビュー : 1160
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103971054

作品紹介・あらすじ

夜を徹して八十キロを歩き通すという、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。生徒たちは、親しい友人とよもやま話をしたり、想い人への気持ちを打ち明け合ったりして一夜を過ごす。そんななか、貴子は一つの賭けを胸に秘めていた。三年間わだかまった想いを清算するために-。今まで誰にも話したことのない、とある秘密。折しも、行事の直前にはアメリカへ転校したかつてのクラスメイトから、奇妙な葉書が舞い込んでいた。去来する思い出、予期せぬ闖入者、積み重なる疲労。気ばかり焦り、何もできないままゴールは迫る-。

感想・レビュー・書評

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  • とてもおもしろかったです。

    ひたすら歩くだけの歩行祭のなかで、いろんな思いがかけめぐります。
    青春っていいな。
    とても素敵な作品でした。

  • 朝8時から翌朝の8時まで歩くという、ある高校の行事。
    この24時間の間で繰り広げられる、それぞれの若者達の思い。
    軸となるのは甲田貴子と西脇融の異母きょうだい。
    存在は知っていたけど、まさか同じ高校になって、
    3年で同級生になるなんて・・・

    この2人を取り巻くお互いの親友、同級生・・・
    2人の複雑な気持ちがだんだんと溶け合っていくさまが、
    清清しく爽やかに描かれていると思います。
    分かり合える友達っていいですね。

  • 甲田貴子は高校に入学した時から気になっている男子がいる。それは自分の異母兄弟の西脇融だ。しかし一度も話をしたことは無い。向こうからもきつい視線が返されてくるから。そして今日から北高鍛錬歩行祭がある。約80キロ近くを全校生徒で歩くのだ。三年生には最後の歩行祭。これが終わると、あとは受験までまっしぐらだ。貴子はこの歩行祭でひとつの賭けをした。その賭けに勝ったら、融に向き合って話をする。負けたら、このまま話もしないままで卒業する。歩行祭での高校生達の青春の出来事を描く。うちの高校でも大師強歩というのがあった。約20キロ強の道のり。多摩川の土手を学校から川崎大師まで歩いた。青春の思い出というほどではなかったが、今はなぜか懐かしい。

  • 登場人物たちと、一緒に歩いているような気分になり面白かったです。
    友達を思いやる心、何かを成し遂げる達成感を感じることができ感動しました。
    主人公の頑なだった心が溶けていく瞬間が、読んでいる私にじわじわと伝わってきた時には、嬉しくなりつい喜んでいました。

  • 誰も死なない、ハデな事件もない。
    でも、ものすごいことが起きた。気持ちに。

    とっても良い作品です。読み継いで欲しい本です。

    インターネットで場所を越えて、つながりがもてるようになった。
    本は、世代をも超えていく力があると思う。

    恩田 陸さんは、北村 薫さん、宮部みゆきさんと同じ感じ、人の色がした。

    「夜のピクニック」を手にとって良かった

  • 青春だなぁ〜(笑

    なかなか複雑な関係の2人。この話必要?って思いながら読んでたエピソードもちゃんと回収されほっこりしながら読めました。

    自分にはこんな濃密な友人関係も出来事もなかったので羨ましく思いました。

  • こういう一夜物語すき。青春がキラキラ。

  • 4.4
    さすが本屋大賞
    面白かった。
    類を見ない視点、引き込まれました。

  • 2018.10.14.
    すごく良かった。

    前半は、淡々としてるなぁ…。最後オチあんのかなぁ…。なんて思ってた。
    ごめんなさい。すごく良かった。泣けた。もう素晴らしい登場人物に。みんな良かった。
    本屋大賞受賞したのわかる。
    後半一気に読んだ。
    今回初めて恩田陸さんの作品を読んだからまた今度違う作品を読んでみようと思う。
    また1人好きな作家さんができたかもしれない。

  • 再読です。名作です。
    いつも文庫しか買わない私が、
    新刊でハードカバーを買ったという珍しい1冊です。

    「時間の感覚というのは、本当に不思議だ。
    あとで振り返ると一瞬なのに、
    その時はこんなにも長い。」

    受験期を目前に控えた高校3年生最後の行事、
    夜間歩行中の主人公の心情を説明した
    上記の一節が本当に胸に染みるのです。
    そして、他にもぐっとくる一節いっぱい。

    高校生活って、どうしてこんなに刹那的なんだろう。
    大人になりたくて、でもこのままでもいたくて、
    あふれる生命力を持て余してうずうずしている。

    読書感想文で生徒にたまに薦めていますが、
    本当は高校を卒業した人に薦めたい。
    きっと共感できる一節が見つかるはずだから。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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