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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784103971078
感想・レビュー・書評
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恩田陸さん初めて読んだ。3人の女優たちが舞台で同じ場面をそれぞれ演じて少しずつニュアンスが変わる。最後まで何が起こっているのかよくわからず何とか読みきった。一体なんだったんだろう。
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“人は誰でも日常を演じている”
なかなかな実験的作品
「中庭にて」「旅人たち」『中庭の出来事』、一見3つの異なる話が微妙に交わり、やがてひとつに繋がっていく
劇中劇『告白』も下敷きにあり、最初は物語が交錯して混乱するけど、最後は納得
準主役級の“男”をコロンボを想定すると面白い
映画『桜の園』とか『Wの悲劇』みたい -
わけがわからなくなって
ぐるんぐるん振り回されるのが好きな人にはいいのでは?
演技と真実とが絡まっていく
では、普通の状態が演技じゃないかっていうと皆役割を与えられて演じてるだけなのでは?とか考えながらぐるんぐるんあたまがまわる。
恩田陸さんの作品は、やや尻窄みになりがちで耐性を持って読み始めたので
なんとかなった感はある。 -
面白くなくて、面白くなくて…
私は恩田陸を楽しむ感性がなくなってしまったのか…と、不安になった。
同じシーンを何度も角度を変えて書く感じ、戯曲を書く人になら参考になるのかな。
まぁ、でも最後まで読めば、構成やら凄いな…とは思う。
そして、きっと途中で放り出させない程度には面白かったのか。 -
私にとってはとても面白かった!
お芝居が大好きなので、本当に一つの芝居を見ているように楽しめた。
相変わらず恩田さんの惹きこむ力は素晴らしい。
現実が虚構に、虚構が現実にくるくると反転していく作りが快感!!
結末よりも真相よりもこの芝居を実際に見てみたいと思う。
最期に楠巴が言うセリフが胸に浸みる。いつでも世界という劇場の中で孤独な観客である事を楽しみたい。
久しぶりにわくわくが止まらなかった! -
この中庭で、何が起きているのだろう?
さあ、この場面に、本物の役者は何人いるでしょう?
ホント、これの連続だ。
脚本家の神谷。
中庭にいる女優の芳子と圭子。
トンネルの中の昌夫と男。
舞台の上の女優1,2,3。
中庭にいる細渕と巴。
最初はよくある話で、別々の場所のキャラクターからひとつの事件を見て
最終的にはひとつの線で繋がるようなものだろうと思っていた。
全力で裏切られた。いや、全力で正解だったのか。
それを自分で決めていい小説を初めて読んだ。
舞台に上がる人間が段々と増えていく。同心円状に広がる世界。
どこまで舞台は広がるのかと思って読み進めてみれば、
最終的には読んでる自分の目の前までやってきていた。
私もいつの間にやらオーディエンス。
椅子がキーだったとは気付かなかった。もう一度意識して読みたいな。
女優1,2,3:犯人はあの男。悔しいけれど、河野百合子じゃない。
なぜなら、あの日あの時、あたしは新橋であの子とぶつかったから。
あなたは嘘をついている。
あなたは河野百合子をかばっている。
あなたたちは、共犯ですね?
女優1,2,3:ええ、このあたしが、あの日、あの人を殺しました。
楠巴:(後ろを振り返る)あら、あたしたち、今、どの中庭にいるのかしら?
細渕:さあね。それを決めるのは観客だ。
全員、深くお辞儀をする。
暗転。 -
煙に巻かれるような感覚。
割と嫌いじゃないです。
「中庭にて」「中庭の出来事」「旅人たち」の3章が入り組んで物語がすすんでいくが、次第にどれが現実でどれが芝居の世界なのかの判断ができなくなってくる。
劇を演じている人を見ている人の舞台。
劇中劇を演じる女優の芝居。
本を読む読者を観客にした語りかけ。
読み進むうちに、頭が混乱してくるのが楽しい。 -
完全なるしっくり感はないんだけれども十分面白かった。恩田パワー。
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これは、現実なのか、劇なのか、劇中劇なのか?
女優たちの演技に騙されているような感覚。 -
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いつか取るだろうと思っていたがこの間やっと直木賞を授賞した恩田陸さんの作品を読了。
この作品は読むのがつらい人もいるだろうなあと思ったのが第一印象。非常に実験的な作品だからだ。まず事件はというか事件とされたものは脚本家がパーティで毒殺されるというお話で、その作品のオーディションに呼ばれていたタイプの違う3人お女優達の作中劇での語りが物語を形作って行く。
同じシーンを3人が自分の色を加え演じ分け、お話を作り上げて行くので冗長と感じる人もいるかもしれないが、そこに描かれた女性の中に住む小さなモンスターの影がちらりちらりと感じられるのが実は怖く、同じシーンの演じ分けの妙にぞくぞくっとした。
女優達の演技により一人の男の死にまつわる謎を色々な角度から突き詰めて行き真実がどこかで明かされるだろうと思い読み進むのだが、読み終えようとするそのときになって読者は作者から見事操られていた事に気付くという作品になっている。
それはミステリはある結論というか一つの事実でもって話の結論を迎えるのが普通だとおもうが、この作品では台本、旅人、中庭と複雑なるあらゆる視点から真実に近づこうと一瞬しているように見せながら実はお望みの結末を求めて思い込みを深めているのが読者である自分だけであり、結論とされる事実はいくらでも作り出せるものなんだと言う事に気付かされるとてもびっくりの結末があるのも面白い。
ミステリーの作り込みの際に陥ったどつぼの状態をそのまま読者にぶつけたともいえるが、此の様な実験的な物に取り組む勇気と構成力の高さを持っているから直木賞作家にもなれたのだろう。天邪鬼と言われるのが嫌いではない方は読んでみては。
そんなミステリーの定石を見事に捨て去っている希有なミステリ作品を読むBGMに選んだのがJan Lundgrenの"Charade"。ジャケ買いした作品だけどあたりです。
https://www.youtube.com/watch?v=wFjfhwYQY_I -
3人の女優などが登場して、戯曲バージョン。
同じシーンを3人の女優が繰り返し演じてみせて、実際は何が起こっていたのかを検証してゆく。
同じ場面ばかり、どう繋がるのかわからない場面を断片的に繰り返しセリフを変えて再現しているので、変化がなくて読んでいて退屈だった。
実験的な手法で、自分には合わなかった。 -
構造の妙はあるが、ミステリーとしてのストーリーは平凡。
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2007.04.14
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ぱらぱら見ると台本がちらほら目に入り、なんとなく読むまで時間がかかってしまったが私にはとんでも本だった。
『木漏れ日~』の後に読み出したので、同じような隠されている印象にまたかと思ったのだが、謎を追いかけていくという点で第三者である読者が置いていかれるのは同じでも、まったく別の要素で見せられた。
一人の男の死にまつわる謎を、台本、旅人、中庭とあらゆる視点から追いかけていく。何度も同じようなシーンが繰り返されるが、何所かしら違うことに気付く。また同じ話なのに出て来る女優3人が性格によって受ける印象が違うのも当然ではあるが魅力的だ。特にラスト、それぞれの女が選んだ作品がまさにらしさが出ていておもしろい。さらにそんななか、飽きさせない小話がまたなんとも珍妙でぐいぐい引き込まれる。
ミステリでよく真実を問われるが、この劇は観覧者の望み通りの真実を叶えられる。お望みの真実を語ると女優は云う。果たしてどれが現実なのか、はたして現実とはなんなのか。あやふやな虚構で踊らされているのが自分だけだったと気付いた時には、それこそ拍手を送りたくなった。
あまり評価が高くないため人を選ぶ実験的要素もあるかもしれないが、最後の一幕まで楽しませて戴いた。 -
2014年6月22日。
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複雑。
なかなか体力のいる読書でした。
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