小説の自由

著者 :
  • 新潮社
3.60
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本棚登録 : 269
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103982050

作品紹介・あらすじ

誰よりも小説を愛する小説家が、自作を書くのと同じ注意力で、実際の小説作品を精密に読んでみせる、驚くべき小説論。

感想・レビュー・書評

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  • 靄の中を進んでいて、対象の輪郭がほんの一瞬だけ姿を現してきたと思ったらまた靄の奥に隠れていったり、保坂さんならではのユラユラしながら小説への思考を進めていく本なので難しいのですが。
    "これでいいのかな?"と思いながら生きていた20代の自分に「それでいいんだよ」と言ってくれたのも保坂さんの作品群です。

  • 「子供たちの自由な想像力」と言う時、「宇宙に行きたい」とか「お医者さんになりたい」とか「動物と会話してみたい」とか言うのは認められるけれど、全く反対の、残虐だったり陰湿だったりする想像力は認められない。表現の自由と言う時も、ネガティブな名誉毀損だったり公序良俗に反するものが制限されるように、「自由」という言葉にはそれ自体一種の矛盾を抱え込んでいる。
    この本で言われている「小説の自由」の「自由」も、それはあくまで保坂和志の考える「自由」であり、言ってしまえば別に全然自由じゃない。まあ、保坂氏の薦める小説(例えば青木淳悟とか磯崎憲一郎とか)の傾向から言って、それは予想されたことだったけれど、どうにもなんというか、頑固というかなんというか。柔らかい文体で読みやすく、示唆に富んでいるんだけれども、そこがどうにも気になって仕方なかった。自分がそういう小説が体質的に合わないからだろうな。総合して面白くなかったという訳では無いので、続きも読んでみます。

  • 「早く次の長編を書いてくれよ」と思ったが、『未明の闘争』を読んだあとに「そういうことだったのね」と気づいた。

  • 小説論。小説家の思考の流れ、小説を小説たらしめているものなどについて。保坂さんの思考に引っ張られながら読み進めていくことが、すごく楽しい。「小説の誕生」でも感じたが、色んな小説の抜粋を読めるのも魅力。貴重な本だと思う。

  •  小説をあまり読んだことの無い人のための指南書という感じがしなくも無い。教科書のレベルでしか文学を捉える発想を持たない人が読めば、すこしは読み方も変わってくるとは思う。

  • 2012/5/2購入

  • 09/25

  • 頭に入ってくる文章。そうではない文章。

  • 分からないか、読んでてどきどきしてくるか、うわーって叫びながら何度か声に出して読み直しちゃうか、ニヤニヤしながらこれを誰かに話そうって思うか、読んでいて全ての部分がどれかに当てはまった。
    保坂和志の文章はずるい。

  • 大学図書館二階

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著者プロフィール

1956年、山梨県生まれ。著書に『草の上の朝食』(野間文芸新人賞)、『この人の閾』(芥川賞)、『季節の記憶』(平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞)、『未明の闘争』(野間文芸賞)、『ハレルヤ』など。

「2019年 『読書実録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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