女流阿房列車

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 159
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103985068

作品紹介・あらすじ

鉄道よ、わたしを何処へ運ぶのか。乗ってるだけで幸せな、「乗り専」女子鉄・酒井順子が、マニアはうなり、人はあきれる、艱難辛苦旅にいざ出発。

感想・レビュー・書評

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  • 文学

  • 女流阿房列車に果敢に(?)挑戦したのは、『負け犬の遠吠え』の著者酒井順子女史。酒井さんは女子鉄(鉄道オタクの女性)だったんですね。しかし、本書は対談を含めて12の旅が記されていますが、彼女は一つとして旅程を組んではいません。旅程を組んだのは・・・
    http://naokis.doorblog.jp/archives/Lady_Aho_Train.html【書評】『女流阿房列車』 : なおきのブログ

    <目次>
    はじめに
    メトロな女 東京の地下鉄全線完乗16時間22分
    鈍行列車の女 24時間耐久 1343.9km
    秘境駅の女 「鉄子の旅」同乗記
    【相互乗り入れ企画!?】
    「鉄子の旅プラス」菊池直恵 酒井順子さんと水のある風景を求めて
    膝栗毛な女 東海道五十三乗りつぎ
    トロッコ列車の女 紅葉独り占め京都「鉄学」の道
    9to5の女 根室本線 宮脇俊三さんに捧げる寝ずの旅
    廃線跡の女 日傘片手に北陸本線旧線を歩く
    こだま号の女 東京〜博多10時間半
    スイッチバックの女 信越本線・篠ノ井線「スイッチバック銀座」
    旧国名駅の女 四国巡礼「お線路さん」の旅
    【おまけ】鉄と油の二泊三日 九州一周揚げ物紀行
    徐行列車のふたり 秋田周遊車窓対談 原武史×酒井順子
    あとがき


    2018.03.31 女子鉄本を探して
    2018.05.11 読書開始
    2018.05.13 読了
    2018.05.16 品川読書会で紹介しそびれる。
    2018.05.21 朝活読書サロンで紹介する。

  • ああ目的もない列車旅、いいなあ。と思いますがどれもこれもやけに過酷で、うーん、やはり鉄道好きでないとなかなかそこまではいけないかもしれない。しかし(ある意味)楽しそうだな…

  • 鉄含有者としては、結構楽しめました♪

  • 2003年に宮脇俊三が亡くなったというニュースに驚いてから、もう10年以上にもなるのかと思うと、あらためて時の早さに驚く。巻頭を飾る「メトロな女」が小説新潮に掲載されたのは、まだその思い出が人々の旨に色濃く残っている2005年。宮脇俊三と同じ企画で、東京の地下鉄全線を一日 16時間半かけて乗り潰すという作品だ。しかし、酒井順子が内田百けんや宮脇俊三と異なるのは、その企画自体は新潮社の編集者が立てていて、自分は振り回される(のを楽しんでいる)だけというところ。『女流阿房列車』は単に著者の性別が女性であるということだけに留まらず、「ルールを引き擦り回すのではなく、ルールに引き擦り回される」楽しみを描いているという点で独特で、鉄道紀行のジャンルに新たな一ページを加えたと言える。久しぶりに宮脇俊三を読み返したくなった。

  • 「負け犬」とともに、いまや「鉄子」としてのキャラクターも確立されている酒井さん。本書では内田百閒の『阿房列車』に敬意を表してということで、阿房な企画を敢行している。鈍行だけを使って24時間でどこまで行けるかとか、9時から17時まで同じ列車に乗り続けるとか、こだまで博多まで行くとか。でも、白眉は1編目の「メトロな女」に決まり。東京メトロと都営地下鉄全線を一日で完乗するというもの。
    これが阿房でやるせないのは、何といっても堂々巡りしているところだと思う。鈍行列車に一日乗り続けても、それが前に進むのならまだすくわれる気がするんだけど、行ったりきたりはつらいだろうなあと思う(読むぶんには面白いけど)。あと、この企画が優れているのは、その気になれば自分もできるところだな。その気になればできるけど、たぶんやらないだろうことをやってくださっているという面白さ。
    男性の鉄道好きは乗りつぶしたり写真を撮りまくったり、行程どおりに乗り継いだりといった制覇・征服的な色があるが、酒井さんが鉄道を好きなのは、揺られてどこかへ連れていかれるところなのだとか。それが女性的なもので男性のテツとは違うかもといっている。たしかに地下鉄完乗は内田百閒もしているけど、これ、酒井さんのオリジナルで出てくるともあまり思えない。酒井さんが乗ることになったのも、鉄道好きな編集者の差し金らしいし、酒井さんはその企画自体に揺られてどこかへ連れていかれちゃう人に徹している。男女のテツ具合の違い、なるほどという気が……。

  • 鉄道に乗ることが目的の旅、とても羨ましい。
    日本橋-三条大橋の東海道五十三乗り継ぎは、実際の東海道から外れつつもできるだけ多くの交通機関を利用するというコンセプトが楽しそうで、本のとおりに旅してみたら楽しいだろうなぁ。

  • 続けて酒井順子の鉄道もの

  • 面白くない。著者が鉄道をそんなに好きではないからか

  • 著者が実際に行った、ある意味苦行のような鉄道旅の記録。

    地下鉄全線完乗など、大変すぎるがやってみたくなる。
    時間と手間がかかるこんな旅、苦行だけど贅沢。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。高校在学中から雑誌にコラムを発表。立教大学社会学部観光学科卒業後、広告会社勤務を経て執筆専業となる。2004年『負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞をダブル受賞。『男尊女子』『子の無い人生』『女子と鉄道』『源氏姉妹』『枕草子REMIX』『an・anの嘘』『オリーブの罠』など、現代世相の分析から古典エッセイまで著書多数。

「2018年 『百年の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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