- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103986058
作品紹介・あらすじ
流通機構の拡充に迫られた幕末、飛脚問屋は変り種をあみ出した。その名も「通し飛脚」。中継抜きで列島を単独横断する韋駄天たち、束ねるは蓬莱屋。携える金品の「事情」を一人で背負い続けるその行程は、過ぎゆく土地の心の襞に分け入る道行きだった…。
感想・レビュー・書評
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作者の生々しい時代劇が好きです。木枯し紋次郎の世界です。長ドスを必死に振り回す半ばヤケクソの殺陣がリアリティを醸し出す。西部劇でなく、マカロニウエスタンでしょう。
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(収録作品)つばくろ越え/出直し街道/ながい道草/彼岸の旅
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男らしさ、男粋を感じたと言えばいいのかな?
うまく表現出来ないのですが、“いぶし銀”という言葉が浮かぶ、そんな読み応えのある、心にしみる4編のストーリーでした。 -
やっぱ読みやすくて(・∀・)イイ!!
時代モノあまり読まないのに(・∀・)イイ!!感じで読めます。 -
仙造さん激渋
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読了
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通し飛脚を主人公に人情物を描いています。
おもしろかったです。 -
渋いなあ。このような逞しい男達は、私の周りでは絶滅危惧種です。
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小説新潮に連載していたものをまとめた4編ですが、どれもシミ辰の円熟の筆冴えまくり!長年の作風の変遷を読ませてもらってきましたが、現在この人間関係の機微を違和感なく受け入れられるのは時代物の世界観しかないのかと思ったりもします。「行きずりの街」もすきだったけど、「つばくろ越え」ももっと好きですよ〜