全共闘白書

  • 新潮社 (1994年8月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784103993018

感想・レビュー・書評

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  •  あれから25年(注・1969年から)
     長い沈黙を破って彼らは語り始めた。“団塊世代”の歴史的証言。

     と、帯に書かれて発行されたのが94年の本なので、あれからは約45年経っている計算になります。
     内容は7人の元全共闘の呼び掛け人が73項目のアンケートを全国の関係者に実施し、回答を得た526通のうち256通(81の大学・高校)の回答を掲載したもの。アンケートの内容は学生運動に参加した経緯や、当時革命を信じていたか、最も印象に残っている事件・闘争といったものから、現在の支持政党や労働組合について、さらには年収や離婚経験などプライベートなものまで様々。
     資料としての価値はあるかもしれませんが、ほとんど匿名投稿のアンケートをひたすら読んでいると、どうしても機械的になって退屈してしまい、母校や東大の箇所以外は流し読みしました。
     それでも呼び掛け人や回答者の座談会も掲載されていて、作家や評論家ではない保険セールスやビル管理会社役員や彫刻家といった面々による回顧談は面白かった。もっともメディアに出てくるような人たちだから知識人のそれとそんなに変わらない印象の対談ですが。
     また、当時の大学当局者・大学教師11人による「25年目の全共闘」論も載っていて、やはり資料的価値は高い。
     元農工大全共闘の花野忠念氏が座談会の中で、人は一生の中で自然とラジカルになる2つのピークがある。一つは10代の終わりぐらい(彼らの全共闘時代)、もう一つは死の観念が忍び寄ってきた老年時代と言っているが、ならばぜひ「あれから50年」でよりラジカルな全共闘白書の出版を期待です。

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