知ることより考えること

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 559
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104001088

感想・レビュー・書評

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  • 印象的なことが書いてあった。どんな人もいずれ亡くなる。その原因は自殺・他殺・病死・事故死のいずれか。この4つのうちのどれかで亡くなる。そんなこと考えたことなかったので、とてもインパクトがある文章だった。自分はどんな終わり方を迎えるのだろう。
    あと、「言われた仕事を文句なしにやることも1つの知恵」という文章が印象に残った。

  • 哲学者が日々思っていることを週刊誌に書いたことをまとめた本である。余り考えずに買ってしまって読んだのだが、ストンと腑に落ちることが書いてある訳ではなく、事実認識が違うなと思えるところもあって、ちょっと残念な気分でした。ただ、週刊誌に書いているので、本格的な哲学書に書くようなものは書ける訳もなく(と思います)、書く内容は苦労されたのではと思いました。

  • 主体的に本質的な洞察を繰り返しながら、
    曖昧にせず、きちんと自分のことばで提言をなす著者に
    どことなく違和感や嫌悪感を覚えたのは、
    のちに同氏の「14歳からの哲学」を読み、
    単に私個人の嫉妬だったと思い至った。

  • 著者の独自の視点で物事を捕らえ、哲学(考え)を述べている。
    私と視点が異なり、不快に感じる部分が多く途中で投げ出そうと思ったが、「小生より深く物事を考えているのだから」と思い、最後まで読み終えた。
    しかし、世の中全体が、物事に関して深く「考えていない」と、いうことは納得するが、物事を先入観だけで判断し、批判しているところは、いらだちを覚えた。
    ただ、著者のように、世の中の風潮にとらわれずに、自分なりの哲学で物事を考え抜くのは必要なことだ。

    納得がいかない箇所がいくつかあったので、☆2つとした。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、存在の謎としての生死の大切さを語り続けた。著書多数。2007年2月23日没。

「2022年 『言葉を生きる 考えるってどういうこと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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