そろばん武士道 (新潮書下ろし時代小説)

大島昌宏

• 新潮社 (1996年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[まるたま。さんの感想 · 2017年6月22日]

福井の小さい藩の藩士が、大野屋を起業して、藩の借金を返済して、蝦夷地にまで事業の拠点を移して、やがて御一新を迎えるお話。読んでみると、戊辰戦争にまで
主人公たちがうまいこと携わっているんだなあと思った。

[monkeypodさんの感想 · 2012年2月6日]

大野藩の負債を80万両を20年間で返済した内山兄弟の話。

藩内の産業を盛んにさせ、大野屋という大野藩の特産品を扱った店を出し、武士のプライドを捨てて返済に努める。幕末で倒幕も左幕も主義主張よりも何よりも藩の存続を第一と考えた武士の必死の生き残りを考えた主人公の生き方に感心させられる。

[tabidokushoさんの感想 · 2011年6月23日]

福井などを舞台とした作品です。