クラシック私だけの名曲1001曲

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (1035ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104004119

作品紹介・あらすじ

歴史小説の第一人者が1001の名曲を精選し、数多の演奏を聴き比べ、魅力の真髄に迫る世界に比類なき、音楽をめぐる随想。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の小説の香り溢れる文章に魅了されてきた私としてはどのような音楽が好きなのかが興味がありました。意外なことに交響曲を紹介する中でモーツァルト、ブルックナー、マーラーは全く登場せず、著者は彼らは全く聞く気がないと語っているのです。そしてプロコフィエフは良しとしてもパリー、オネゲル、ルーセル、R・コルサコフ、ニールセンなどのあまり知られていない人達の全曲を紹介しているのには驚きました。どちらかというとゲテモノ趣味ではないか?と思うのですが・・・ベートーベン・英雄、シューベルト・未完成などが出ずにそれぞれ交響曲1番を紹介するなど、かなり個性の強い選び方をしています。それにしてももの凄いライブラリーであり、資金のこと以上に、どう時間を作っているのかが不思議でした。あまりにも個性的な1001曲であり、よほど音楽が好き、或いは宮城谷自身が好き、でなければ読まない方が混乱せずに良い本だと思わざるを得ませんでした。いくつかの素晴らしい紹介文があった中で、クナッパーツブッシュのワーグナー・ジークフリート葬送行進曲の件りは秀逸でした。「ワーグナーの音楽は無限をさしている。クナは無限の前で腕をふる人である。」

  • 宮城谷氏がお勧めするクラシック1001曲。
    マイナー曲が多数ある。
    前頁読むのは大変なので、参考書という感じで使うのが良い。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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