- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104004164
感想・レビュー・書評
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2023/1/15読了予定。
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清康死後の三河、広忠の波乱の前半生
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1巻に感想を記載
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清康の遺児、広忠の脱出と帰還、およびその後の話が中心かな。
主人公・菅沼新八郎定則は、新八郎の名を息子・定村(さだすえ)に
譲り、入道して「不春」となりました。
竹千代(家康)が生まれて、生母・お大の方と生き別れになります。 -
「人は学問をすると頑なにならない、もともと人は絶対ではなく、相対の存在であるという認識を基にすれば、価値観は唯一ではなくなり、行動の意義は独善の色を消す」
「禍福には紙一重の差しかない。右から見れば善でも左から見れば悪となり、今日の福は明日の禍となる。そういう必然をのりこえるために、人は神仏を信仰し、おのれを謹んで徳の力を得ようとする」
「岩にも水にも霊威を感じた。山岳は人を浄化し、活力を与える。人は山岳から遠ざかるにつれて、けがれを増し、脆弱になっていく」 -
宮城谷昌光先生の本。清康が刺殺された後の話。前半は阿部定吉と松平信定、広忠の話。
後半は戻って菅沼定則の話になり、三河が風雲を告げる。 -
しんねりこんねり読み続けるがなかなか進まないし、面白みが沸いてこない。著者の精述・緻密さに脱帽。
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希代の英主清康が横死し、松平家は凋落。
そして今川では僧の栴岳承芳が還俗し、義元を名乗り今川家を総攬。
美濃では斉藤道三が権勢を誇り、尾張では織田信秀が飛翔。
織田のために松平は困窮に瀕する。
もうね、たまらんですよ。
織田信秀は流石に信長の親父だなと感じさせてくれたり、今川義元はその残忍さに萌えさせてくれます。(笑)
忠臣は外から見れば悪臣に見えることもある。
考えさせられることです。
とにかくはやく続きが読みたい。