スローフードな人生: イタリアの食卓から始まる

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104011025

感想・レビュー・書評

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  • ずいぶん前に読み終わった本だが、食と健康、地域社会というものを考えるとき、強い影響を受けている気がします。
    内容はちょっと忘れたんだけどね。

    でも、また読みなおしてみたいと思う。

  • 北イタリアの田舎町を発信地に、ハンバーガー文化に敢然と立ち向かう「スローフード協会」とは? ファーストフードを超える愉快で深遠な食思想=スローフード精神の美味なる真髄に迫る。
    (2000年)
    — 目次 —
    プロローグ ファーストライフ症候群からの脱出
    第1章 スローフード協会とは何者か
    第2章 ローマ人の言い種
    第3章 スローバールを目指せ!
    第4章 バローロと村おこし
    第5章 森の錬金術師
    第6章 旅と空腹とボルシチ
    第7章 農村への帰還
    第8章 子供たちは大丈夫?
    第9章 かたつむりな生活
    第10章 迫りくる均質化の波
    エピローグ 偉大なる長老は嘆く

  • スローフードは、反ファーストフードではない。
    題名のとおり、スローフードという生き方を問うているのだ、という要の部分がちりばめられている。
    イタリアで生まれたスローフードの運動を追っかけて、現代に真摯に向き合おうとしている作者に共感を覚える。

    イタリアの風景や人物が見えるような文体は気持ちがいいし、食べることが好きな人はどこも美味しそうな話ばかりだ。
    そして、私たちはこれからどう生きていくのかということをすんなりと考えさせてしまう本だ。

  • スローフードの原点とはなんなのか?
    ほとんどが旅行記みたいなもの。

  • 国分寺カフェスローの吉岡さんが勧めていた本だったので、読んでみました。食を愛するイタリアのスローフードな人たちと著者島村さんの交流記録。イタリアだけじゃなく、日本を含む世界の食文化についての問題点が多くの人たちの言葉で語られていて、「確かに」と何度もうなずきながら読みました。暴力や犯罪の最も大きな要因も食かもしれないし、旬を大事にする昨今の考え方は少し前までは全く逆で、自分の地域にない食材を手に入れるために保存や加工の技術が発達していって、当時の桃源郷は現代に今実現していること、そういった歴史の変遷を意識しない論調になりがちなことを考えさせられました。願わくば、そういう歴史を踏まえた上で僕たちでこれからの桃源郷を思い描いて、そこにさらに近づいていけるといいなと思いました。

  • ライフスタイルを見直すきっかけになった

  • 島村さんの本はエクソシストから入ったので、そういうのが得意なイメージだったけど、
    こんな風にイタリアを愛する本もいいですね。
    コーヒー飲みたくなるけど、最後まで読むといろいろ考えさせられます。
    食事って文化だから歴史の裏の侵略や占領やらいろいろ関わってるのだなと。
    これを読んでる間にユーロが激下がったので、イタリアに行きたいです。

  • 高校時代に読んだ本。
    この本がきっかけで進路が決まった。

    シチリアに行きたい!

  • 「スローフード」という言葉は知っている。でも本当はどんな真意・理念の元に、どんな活動をしているのかは殆どの人が知らなかったりします。
    そんな軽い疑問から、イタリア通の著者がスローフード協会本部を訪れ、美味しいイタリアの伝統と、それを守る人たちの話を綴っています。
    深く、そして楽しく、時には涎が出そうな一文を交えつつ、食の過去から未来を見つめています。
    読み終わった後は、華美では無い、心の篭った美味しい御飯が食べたくなりました。

  • スローライフやロハスがこんなにおしゃれになる前の、先駆的な指南書!
    食べることって、こんなに素敵で楽しく、自然と人間、人間同士を繋げるものだったんだぁ..!と、本気でイタリアに行きたくなりました。

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著者プロフィール

島村 菜津:ノンフィクション作家。福岡県出身。東京藝術大学芸術学科卒業。十数年にわたって取材したイタリアの食に関する『スローフードな人生!』(新潮文庫)はスローフード運動の先駆けとなった。著書に『フィレンツェ連続殺人』(新潮社、共著)、『エクソシストとの対話』(小学館、21世紀国際ノンフィクション大賞優秀賞)、『スローフードな日本!』(新潮社)他。最新作は『バール、コーヒー、イタリア人~グローバル化もなんのその~』(光文社新書)。

「2017年 『ジョージアのクヴェヴリワインと食文化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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