スローフードな日本!

著者 :
  • 新潮社
3.75
  • (5)
  • (8)
  • (11)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 50
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104011032

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「スローフードな人生!」を学生時代に読んで以来、何年かに一番手に取る愛読書となっていたが、偶然図書館で本書を見つけて僥倖だった。
    前者は紀行文としても楽しめ、おいしそうな表現にヨダレが垂れそうになることしばしば…でもこちらはその勢いがちょっと陰ったような。身近な国内のネタとなった分、生々しさが増して、反対側からの視点の少ない一方的な文章に思えてしまった。年取ったからかな。

  • ★ナンパとパスタだけではなかった。スローフードな国イタリアにふれる★



     最近読んだ本は『スローフードな日本!』と『エクソシストとの対話』(https://booklog.jp/users/kotanirico/archives/1/4062771594)。
     驚くなかれ、この二冊は同じ著者の手によるもの。ノンフィクションライターの島村菜津さんは、イタリアの芸術文化やライフスタイル全般にまつわる執筆活動をされていらっしゃるかたのようです。
    『スローフードな日本!』の前作は『スローフードな人生!―イタリアの食卓から始まる』だったそうで、そちらも読みたい! タイトルの後ろを飾る「!」の、力強い肯定感が好きです…★

     既読の二冊から見えてきたのは、ナンパとパスタだけではないイタリア文化でした。そうか、イタリアは農業と悪魔祓いの国でもあったのですね。。(?)

    「スローフード」という概念は、イタリアで生まれたものだそうです。この言葉、てっきり「ゆっくり食べて、のんびり過ごす♪」という意味とばかり思ってたけど…、そんなノンキな話ではありませんでした。
     その地域だからこそ採れる作物、昔から伝わる製法、根ざした食習慣を捉え直しながら食べること。作物の不自然な均一化、行きすぎた商業主義による効率化に対して、警鐘を鳴らすこと。さらには、口に入れた食べ物を通じて、自分と自分をとりまく郷土や世界のことを感じ取るところまで含まれるのです。
     スローフードって、「思想」だったんですね!

     イタリア同様、南北にびろんと長い日本列島で、島村さんは各地に散らばる生産者の方々を訪ねて回り、地域ごとの食文化のカラフルさをこの本にまとめています。しかし、地物ほど小規模経営で作られているため、すでに危機的状況にあることがひしひしと伝わってくる内容です。
     日ごろ自分たちが口にしている味は、生産者のかたが守りぬいてきたもの。食べ物の向こうに人の手を感じていたら、食べ散らかすなんて悪魔も恐れる仕業だなと思えてきます★
     私は何を食べているのか、ということに、今までとは違う関心を寄せたくなりました。

  • 2016年8月16日読了

  • 2006年に出版されるも、長く積本して有ったが、最近同作者の「スローシティ」を読んでひっぱりだしてきた。
    怖かった。この本を読んだらいかに現在食べているものが体に良くないものかということがわかる。特に衝撃的だったのは、60年代まで野菜をサラダで食べることが少なかった日本でドレッシングを普及させるためという大手メーカーの思惑で味のない野菜を作る品種改良がおこなわれたということ…”食”について強く考えさせられる1冊だった。

  • スローフードとは、味の多様性を楽しむこと。それは(1)質の良いものを作ってくれる小さな生産者を守ること(2)子供を含めた消費者への味の教育(3)ほっておけば消えそうな味を守ることから始まる。それには「お皿の外の世界」、つまり、今自分が口にしているものは誰が・どうやって作った食材なのかを知ることが重要です。「添加物がいっぱい」「安心できる食がない」と危機感ばかりをあおる人・本は多いですが、本書はそういった危険に関する記載とともに、「質の良いものを作ってくれる生産者」や「本来存在する多種多様な味を残そうと奮闘している人々」や「ほっておけば消えそうな味を守っている人々」に焦点をあて、大量消費時代の現代において、本来の食とその多様性を現実に守っているこれらの人々の思いや苦労を通して、食のあるべき姿を明確に描きだしています。親子関係や故郷との関係、都市と農山漁村との関係、人類と自然との関係・・・「あらゆる関係性の真ん中に食がある」。食を見直すことは、すべての関係性を見直すこと。本書は食を見直すにあたって身近な視点で自分と食との関係を考えさせてくれるうってつけの一冊です。類稀な秀逸のノンフェクション。

  • 「スローフード」という言葉には何やらうさんくさい感じが拭えないのだが、著者の「小さい農家、小さいお店を守る」という考えには賛同である。

  • 考え方変わるよ。

  • ・・・!!(∂△∂;)
    かなりショック。
    これが今の日本の現状かぁ。。
    養老先生もこの本を読みました。

    野菜も!納豆も!醤油も!
    できる限り自分でつくったものを
    食べたいなと思いました。
    元々スローライフとかには興味が
    あったので、いつか田舎暮らしを
    したいです。テレビ(銭金)の
    影響もあるんですけどね。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

島村 菜津:ノンフィクション作家。福岡県出身。東京藝術大学芸術学科卒業。十数年にわたって取材したイタリアの食に関する『スローフードな人生!』(新潮文庫)はスローフード運動の先駆けとなった。著書に『フィレンツェ連続殺人』(新潮社、共著)、『エクソシストとの対話』(小学館、21世紀国際ノンフィクション大賞優秀賞)、『スローフードな日本!』(新潮社)他。最新作は『バール、コーヒー、イタリア人~グローバル化もなんのその~』(光文社新書)。

「2017年 『ジョージアのクヴェヴリワインと食文化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

島村菜津の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ミヒャエル・エン...
村上 春樹
村上 春樹
レイチェル カー...
山田 ズーニー
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする
×