博士の愛した数式

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 7065
レビュー : 1320
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104013036

感想・レビュー・書評

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  • 作家自身がどこかで言っていた気がするが、最早小川洋子の作品ではなく、一人歩きしてしまっていて、本作の作家が小川洋子みたいな逆の感さえあり。
    それくらいその内容が「普通に」昇華していて、作家の代表作とは何ぞや?という問いにストレートに答えてくれている。故に斜に構えたがる小人の当方は★を一つ下げた訳です。
    それにしても数字もそうだけど、とにかく江夏の描写が美しい。全盛期を見たことないけれど、写真・映像を見るに、この投手、あらゆる面で圧倒的なんですよね。

  • 数学好きな私としてはとても面白く、かといって数学数学してるかというとそうでもない。
    数学を通したコミュニケーションがすごく美しく洗練されているように感じる。
    博士はどのような世界に生きていて、どのような感覚かを想像することは難しくとても辛かった。
    気分が落ちてる時に読んだら、少しのまれてしまった。

  • とてもよい。文系でも読むべし。寧ろ文系のための本なのでは。

  • 博士と私とルートの会話に心がポカポカしました。個人的に博士が文章や単語を逆さまから読む場面が好きで、少し声に出して笑ってしまいました。ほかに、「私」や「博士」のように個人名を出さないところが気に入りました。これが小川洋子さんのスタイルなのかな?とにかく小川洋子さんの作品を他にも読んでみたくなりました。

  • 80分しか記憶が保たない数学博士と家政婦、そして家政婦の10歳の息子ルート(√・博士のつけた愛称)。この3人による心温まるストーリー。
    2004年第一回本屋大賞作品の帯に惹かれて買いました。
    素数、自然数、友愛数、完全数、アルティン予想など、一見物語と結び付けづらい数学博士らしい話しがたくさん出てきますが、何故か自然とその数学が3人の結び付けをより強くしています。
    博士のルートに対する愛情は読んでいて切なくなりましたし、家政婦によるオイラーの公式への解釈は気持ちが温かくなるものでした。
    男と女ではない「人間愛」に溢れたラブストーリーって感じでした。ちなみに数学が苦手な人でも楽しめます!

  • (2014.07.10読了)
    2004年第一回本屋大賞受賞作です!
    事故で記憶力を失ってしまった天才数学者とその家政婦、そして10歳の家政婦の息子。
    三人の、「恋愛」とはまた違った愛の物語。
    静かで心が落ち着くお話しでした(^_^)

  • 80分の記憶しか持たない元大学教授とその家政婦と、彼にルートとあだ名を貰った息子の話。
    切なく哀しいが優しくて穏やかな話。

    少しずつ成長していくルートにあらん限りの愛情を注ぐ彼も、彼を思いやることをごく自然に当然にやってのけてしまうルート。
    家政婦と言う枠を超えても手助けしてしまう彼女や、彼をギテイとして扱っていた雇用主との仄かな過去。

    数式は美しいと思わせてくれる稀有の話で、また思わず一揆読みしてしまうほど引き込まれた。

  • とても美しく、心が洗われる作品。数学を愛し、魔法のように数式を扱う博士が大好きになった。『実生活の役に立たないからこそ数学の秩序は美しい』『数式は無矛盾だが、それを証明することはできない』

  • 先に映画版を観てから、読みました。原作は、所々映画版と違う点があり、特に最後博士が病院に入院し、80分の記憶もできなることがショックでした。
    ルートの幼いながらも人を思いやれる気持ちを持った姿が私はなによりも好きでした。

  • 読了。今回の読書倶楽部の課題図書。

    数学の勉強したくなったよ。マジで。

    日本は文系・理系って分け方をするからだと思うけど数学をやってる人は理系で、理系の人は論理的で科学的で……という印象だったのだけど、数学的な思考って哲学なんだなと思った。

    考えてみれば昔の哲学者は数学者でもあったわけだし。

    『神様の手帳…』という直接的な表現からだけでなく、宗教的なものを感じたり。

    とても切なくて、悲しいエンディングだと感じた。ハッピーエンドじゃなかった。
    (170423)

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著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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