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著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 500
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104066018

感想・レビュー・書評

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  • ヒロインは17才から25年後にタイムスリップ
    現在自分が読んでるのはさらに25年後
    時代設定はまあまあついていけるけど
    時間のズレを考えて読むので少々考えながら(^-^;
    それでも面白い展開なので楽しんで読んでいる
    《あの人》はとてもいい人だったみたいで羨ましくなります

    自分の中で教室はHZ中、文化祭と体育館はHS
    ヒロインはKY先生ですね
    充実した文化祭の記憶がないので
    本の中の世界にハマりました
    バレーもやって舞台もやって合唱もやって…
    模擬店とかクラス出し物も物語の中で体験した気分

    これからは現在を見つめ直して生きていきます
    自分にしかない素晴らしい過去は
    大事にとっておこうと思います

  • 最後の展開をちょっと期待したが戻らなかった。
    自分だったら立ち直れないなぁ。
    時間って時に残酷。

  • 学校は一つじゃない。
    それぞれの学校が全く違った別の世界なんだ。
    あちらで通用することがこちらでは笑い話になる。


    小説の中で未来の旦那さんが中身は高校生のヒロインに励ました言葉の中の一部分。
    私はこの言葉にはっとさせられた。
    中学生ぐらいのときにこの本に出会いたかった。
    そう思わせてくれる作品です。
    なんだかヒントになる言葉が沢山隠れてます。


    どうにもならないことは誰にだってある。
    歯がみして地団駄踏みたいことは。
    そこでどうするかが人の値打ちじゃないかな。

    このセリフが大好き。

  • 17歳の少女が目覚めたら25年間スキップして、42歳になっていた。人生で一番輝いているだろう時間をスキップしてしまった主人公の絶望はいかばかりのものだろうか。ベタな終わりかたではないところが、よい。

  • 年をとることは、何かから自由になり、若さは苦々しさでしかなかったけれど、まっすぐである潔さはまぶしい んだなぁ。17さいの自分がこんなふうだったとは思えないけど、この著者の誠実な筆致で、とても好感がもてる。ラストが意外だけど、ご都合主義の選択ではないところに、やはり潔さがあって◎

  • 全く期待しないで読んだからかもだけど、
    めちゃくちゃ面白かった。
    さすが直木賞候補作。

    作者が元国語の先生だけあって説得力ある内容。
    授業のわかりやすさとか。
    人としてどうあったほうがいいとか。
    どうしなきゃいけないとか。
    台詞のひとつひとつも好きなモノが多かった。
    同作者の別の作品も読んでみたい。

    てか今Wikipediaで調べたら、
    北村薫さんってギリジンの高校時代の先生だったんだ!
    なんかちょっと感動。

  •  ありきたりだったハズの日常がふいにスキップ。
    子供の声に反応できないシーンが印象に残る。
    自分だったらどうなんだろうと思わずにはいられない。
    オレ様にしたがえるんだろうか。。。笑
    それとももっとラブラブになってるんだろうか。笑
    結局そのままっていうラストにびっくりなんだけど、それはそれで清清しい。
    (かなり以前に読んだ本を思い出しつつ)

  • 再読。
    「時と人」という3部作のシリーズらしいです。

    以前読んだ時は私は主人公と同じ17歳ぐらいの年齢だったかな(読書感想文とかがきっかけで読んだ記憶が)。

    時の流れというものがとても愛おしく思える本。
    17歳の少女が、目を覚ますと25年後になっていたというストーリー。

    普通に考えれば記憶喪失なんだろうけど、部分的にすっぽり抜けてるんだからやっぱり本人から見ればタイムスリップなんでしょうね。

    読んだ当時も思ったような気がするし、改めて読んで思ったけど、もし私がが同じ境遇になったら、同じようには行動できないような気がする。
    自分を全面的に信じてくれ、支えてくれる人達って大切ですね。

    心撃たれた言葉「~世界中が違うといっても、あたしは信じる」

  • 北村薫の著作は初めて読んだのだが、
    「なんだか、若々しい文体なんだな」というのが、第一印象。

    主人公が17歳で一人称語りなので、
    当然といえば、当然なんだろうけれども、
    いかにも17歳っぽい。

    ところが、物語が進むにつれて、文体も大人っぽくなってゆく。
    設定がそういう設定なのだが、こういった表現の変化を生み出せるなんて、
    「さすが!」と思ってしまった。

  • ー若い時間を飛び越えて、とつぜん42歳の子持ちになっていたら。
    それはとても恐いことだ。

    真理子は自分の”今”に納得出来ないながらも、そのまま42歳として国語の高校教師として教壇に立つ。これが、彼女が活き活きいられたポイントだろう。
    かつての、ほんの数時間の眠りに着く前の自分と同世代の生徒たちと過ごす時間。

    元高校教師である北村薫さんならではの、生活感ある学校生活の雰囲気が好きです。
    部活の挫折、母の看病。「そういう子もいるんだ」といえる先生は、生徒の姿がよく見えているのだと思うんです。

    初読は15歳。42歳になって読んだら、違う気持ちになるんでしょうか...。
     

著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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