ナイフ

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 286
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104075027

作品紹介・あらすじ

顔を上げろ、少年。少さな幸福に包まれた家族の喉元に突きつけられる"いじめ"という名の鋭利なナイフ。日常の中の歪みと救いをビタースィートに描き出す出色の小説集!五つの家族の小さな幸福と苦い闘い-。

感想・レビュー・書評

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  • ひどいいじめの数々に眉をひそめる。
    人の子の親として、もしわが子が・・・と思ったら辛くてたまらなくなった。

    以前読んだことがあるが、すっかり忘れていて、面白く読んだ。

  • いじめの作品。

    読んでいると胸が痛くなる作品。
    今の子は怖いと思う。

  • 短編集5編
    いじめに対する個々のあり方,子供の立場,親の立場,教師の立場それぞれ違った問題をどう乗り越えていくか,問題提起の小説.「エビスくん」が良かった.

  • 重松×いじめがテーマの短編集っていっぱいあるんだけど、単純ではないあらゆるパターンの側面をリアルに切り取れるその技術に毎回驚く。いじめっこがいて、いじめられっこがいて、どちらかが悪くて、なんて善悪で語ることなんてできないんだよなあ。正義はだれにとってもも共通なわけじゃない。解決策があるわけじゃなくて、でもこういう作品のほうがずっと、胸をえぐるし勇気も与えるだろうし、そっと寄り添ってくれるんだとおもう。
    エビスくんの話が、いちばん泣いてしまった。どこにでも自分がいるきがして、あの子の想いもこの子の胸のなかも、ああ、ちょっとだけ知ってる、っておもった。この話だけとくに何度も読みたいなあ。深く心に残りました。
    短編タイトル控 ワニとハブとひょうたん池で/ナイフ/キャッチボール日和/エビスくん /ビタースゥィート・ホーム

  • いじめ問題短編集なんだけど、今から17年も前に出版されたとは思えないような、今どきの本。
    いろんなタイプのいじめに対して、いじめてる方は、そんな認識ないし、いじめられてる方は、それでも頑張って生きていこうとしている。
    ネガティブだけどポジティブな本でした。

  • 最後の話は良かった。親子が分かり合えたし、子供は子供らしかったし。とにかく親が首つっこむことじゃない。先生にはいろんな人がいる、世の中にもいろんな人がいるでいいじゃないの。私も給食食べきるまで終わらせてもらえなかった。もちろん恨んでるけど、何先生だったか覚えてない(笑)そんなもんだ。
    でも中学に入ったら「嫌いなものは食べなくていい」って理科の先生に言われた。人によって言うことが違うこともわかった。
    学校のことは学校のこと。ほっとけー!と思う。

    ただ、他の話はイジメがひどすぎる。最後に本人たちが納得しようと、男の友情だろうと、あまりにひどい内容のイジメ。許容できない。人として最低だ。

    そういう私はいじめられるというよりは、だいたい「私に関係ない」のスタンス(それもイジメだと言われてもなあ)。ちなみに「やめようよ」と言った子が次の日からいじめられるような時代ではなかった。「偉いなあ」と思うだけ。(でも実は偽善者っぽいと思っていた)

    小学校時代は、我が儘で自分の我ばっかり通す子に「明日から口きかない」と宣言した。イジメじゃなくてタイマンの対決だ。最後にはオトナが首つっこんできて嫌だった。ま、小さいころ男子を泣かしたりしてきた私の母親はなーんにも言わなかったけどね。

    本当に、嫌な時代になったもんだ。

  • 怖くて、辛くて、哀しい描写がたくさんあって、読むのをやめたくなるのに、なぜか目が離せなくて読み進めてしまいます。
    それだけ"いじめ"って目を背けられない日常の大きな大きな問題なんだと感じました。

    読む世代によって、感じ方が全く違ってくると思うので、10代→20代→30代と、歳を重ねるに連れ読み応えも増えていくと思います。

    私は今、20代(❁´◡`❁)
    人間の親になってもおかしくない年齢です。
    自分自身の学生生活を思い出しながら、自分の子どもが学校に通うようになったら..といろんな過去・未来を思い浮かべることができるので、とても深い本だと思います。

    でも、明るい気持ちになれる本ではないので、気持ちが落ち込んでいるときに読むのはオススメしません。
    深く静かに、人生について考えたい時には とてもオススメです‼︎(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾

  • いじめを題材にしたものが多い作品。表現もかなりきつい事が多く、序盤は読んでて嫌な気持ちになったが、9ヶ月の男の子をもつ自分としては、目を背けてはいけない題材と思い読んだ。

    これから子育てをしていくなかで、対子ども、対嫁さん、対家族というもので、全てが潤沢にいくわけではない。
    色んな局面にぶち当たっても、乗り越えられる家族を作りたい。そう思った。

  • いじめがテーマの短編が4編?3編?

    気持ち悪くなって、途中から読んでいません。

  • 「いじめ」を題材にした短編小説集。

    重松清の小説をようやく読めた。

    とにかくいじめについて、さまざまな視点(被害者、加害者、親)からリアルに書かれている作品で、教員志望故に「こんな子どもがクラスにいたら自分だったらどうするだろう?」とか考えながら読みました。

    この小説の登場人物達の気持ちがすべてではないと思うが、いじめに関わる人間の気持ちの一側面を捉えているのは確実だろう。


    最後の話の「ビタースウィート・ホーム」の話は、「先生いじめ」みたいな話なのかなと思って、こういう話って実際にあるんだよねとも思った。

    「自分の子どもの教育観」と「学校の教育観」というのは、決して交わることがないんじゃないかと思って、凹んだ。

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著者プロフィール

重松 清(しげまつ きよし)。1963年、岡山県生まれの小説家。早稲田大学教育学部卒業。
出版社勤務を経て、フリーライターとして独立。ドラマ・映画のノベライズなどを手がけたのち、1991年『ビフォア・ラン』で小説家デビュー。
1999年『エイジ』で山本周五郎賞、2000年『ビタミンF』で直木賞、2002年『流星ワゴン』で「本の雑誌年間ベスト1」、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。
山本周五郎賞、講談社ノンフィクション賞選考委員を務める。2017年、早稲田大学文化構想学部客員教授に就任。
『とんび』、『青い鳥』、『流星ワゴン』をはじめ、多くの代表作がドラマ化、映画化されている。

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