- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104075096
作品紹介・あらすじ
僕は、あの頃の先生より歳をとった-それでも、先生はずっと、僕の先生だった。受験の役には立たなかったし、何かを教わったんだということにさえ、若いうちは気づかなかった。オトナになってからわかった…画家になる夢に破れた美術教師、ニール・ヤングを教えてくれた物理の先生、怖いけど本当は優しい保健室のおばちゃん。教師と教え子との、懐かしく、ちょっと寂しく、決して失われない物語。時が流れること、生きていくことの切なさを、やさしく包みこむ全六篇。
感想・レビュー・書評
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泣くな赤鬼
泣きながら読み終えた
「歳をとるっていうのは、そういうことなんだろうな。後悔が増えるんだ。……」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱり重松清作品、私は好きだ。特に教師やティーンエイジャーを題材とする小説は、心理描写において抜群だと思う。
今回の作品は2008年に出版された、教師との関係を題材にした短編集。
どの短編も一つ一つが心に灯をともしてくれる温かさを感じる。
教師だって人間だけど、子どもたちから見れば一生師という存在。
その師の思い出から、あの頃を懐しむ人達と教師との温かな話が楽しめる作品。 -
2019_08_01-087
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短編は多くの物語を楽しめるが、人物の背景や感情を細かく書き、深い教官が生まれることが難しい。
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「先生」をテーマにした短編6編。じわ〜とノスタルジーに浸れる。泣くな赤鬼は先月から公開の映画。
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学校を舞台とした青春短編集です。
6つの物語から構成されているのですが、どれも青春時代の友情や、過ち、苦悩を甘酸っぱく、切ない気持ちが描かれています。
なかでも「泣くな赤鬼」というスト-リーが気に入りました。 -
卒論の研究題材が教師なので教師が出る作品ということで。重松清はくたびれた初老の哀愁を描くのが上手い。同時に他作品の「定年ゴジラ」では哀愁と僅かな希望が見えて、後味悪い終わり方にならないのがいい。燻んだリアリティに感情移入しちゃう。
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学校の教師を題材にした短編集。
教師だって人間で
弱いとこもあれば、ズルイところもある。
そういうところも含めて、題材は先生だけど
“人”を描いている作品なんだと思う。