蚤のサーカス

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 25
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104092024

感想・レビュー・書評

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  • 中学・高校くらいに読んでおきたかった。悔しい。そして大人になって再読、というのが一番素敵な読み方だと思う。

    地名や人名のセンスと、不思議な世界観とが、相性良く纏まっている。実在の地名も混じっているけれど、そのバランスのせいで、主人公が移り住んだ町自体が、パラレルワールドに思えたりもする。

    主人公の少年達の性格は、いつの時代にもそこかしこにあるキャラクターだ。いわゆるオタクだったり、マニアだったり。私自身の中にも、この気質は存在する。この気質が分かるだけに、どっぷりとのめりこんでしまった。途中、理科の先生が繰り広げる、クッキングのシーンも、なかなか見もの。

    最後の最後まで気の抜けないストーリーは、やはり何度も読み返したくなる。自然科学が好きな人には、特にオススメしたい。

  • 不思議な話。大森望さんの書評のようにいつまでも記憶の片隅に残りそう。

  • 大阪万博が開催されなかった世界のお話。語りが上手くて変にリアルで、小学生時代に読みトラウマ。
    最近再読。やっぱり怖かった。けど、主人公たちと一緒に小学生に戻って冒険できて、楽しくもあった。8月に読んでほしい。

  • 団長のトミーが怪ですねw
    時代もなんか懐かしい気がする。

    あの時代の少年の冒険心がふつふつわいてきます。

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著者プロフィール

【藤田雅矢・作】  1961年、京都市生まれ。農学博士。1995年、第7回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。同年、「月当番」で第26回JOMO童話賞佳作。2007年、「ダーフの島」でSFマガジン読者賞受賞。著書に『星の綿毛』(早川書房)、イーシングル幻想館『幻視の果実』の小説のほか、『捨てるな、うまいタネNEO』(WAVE出版)などの園芸書もある。

「2013年 『クサヨミ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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