- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104101030
作品紹介・あらすじ
死は、私たちの懐かしい隣人である。身近な人びとの死、文学や美術作品の中の死、そして、著者自身が抱く死のイメージ-。さまざまな『死』の横顔を媒介に、エッセーとヴィジュアルが切り結ぶ『死のコレクション』。
感想・レビュー・書評
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借りたもの。
日常にふと表れる“死”に纏わる情景。
北川健次氏の立体コラージュ作品も美しい。
破壊と再構築の過程を有したコラージュ作品は、久世光彦氏の死の匂いがある文章と共鳴していた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久世光彦さんの周りの「死」にまつわる話。感覚的に、好きだ。文章も美しい。
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死ってカサブタみたいなもんで、さわらない方がいいのについついさわってしまう。ドライで静かな「かなしみ」がけっこう沁みる。
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久世さんの本で、初めて手にとって読んだ本。
まだ十代後半か二十代前半だったと思う。
まだ自分の傾向が何なのかよく分かって
いなかった頃の話には違いない。
自分の傾向は分かっていなかったけど、
「死のある風景」は、あぁ、こういうのが
読みたかったんだ。と思わせるところがあった。
内容としては、久世さん自身の体験で、昔の思い出や
出来事、本、歌様々な事を『死』というカテゴリーで
2〜3頁の短編で語っていくもの。
死を思い、死と親しみ、それと同時に畏れ、悲しみ
愛しんでいる感じが、とても良い。