風屋敷の告白

著者 :
  • 新潮社
3.26
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本棚登録 : 73
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104117062

作品紹介・あらすじ

もう屋敷に口を割らせるしかない――探偵ビギナー二人組ならではの七転八倒! 生家だった洋館を買い戻したい――初クライアントの依頼物件は、あろうことか白骨死体を孕んで佇んでいた! 還暦を機に始めた探偵稼業は初日から暴風雨、気づけば尾行までつく波乱の門出。持主の転々とする屋敷から亡霊をつつき出し、筋者とのトラブルも乗切った二人だったが……。クライマックス三度、長篇推理の逸品。

感想・レビュー・書評

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  • 会社勤をしていた親友二人が定年を機に私立探偵を始める。
    最初の探偵依頼は空き家になっている屋敷を買いたいので持ち主を探してほしいという若い女だった。軽い気持ちで引き受けるがその屋敷から白骨死体が発見され40年前の殺人事件にも絡み複雑な展開に。素人探偵のはずだがその活躍はプロ級。もう少し軽いタッチの話しだと思って読んでいたけどなかなか本格的なサスペンスでした。

  • 「生家だった洋館を買い戻したい」 初クライアントの依頼物件は、あろうことか白骨死体を呑んで、持ち主不明のまま佇んでいた…。還暦を機に探偵稼業を始めた二人組の長篇サスペンス。。

    短篇「還暦探偵」の続編にあたる長編。登場人物がたくさん出てくるが、ひとりひとりの印象が薄く、また主人公の二人組に魅力が乏しい。ストーリーも(小説だからとはいえ)都合の良すぎる展開が気になった。続編がありそうな終わり方だったが、読むかと言われれば…?
    (C)

  • 定年退職したおじさま二人が探偵業を始めたというお話。
    その前段は短編「還暦探偵」に詳しく記されている。

    とはいえ、「還暦探偵」を読んでいなくとも、
    本作がまったくわからないなんてことはない。

    それにしても、素人なのに本当にうまくやるなあ、という印象。

  • 定年退職した同級生二人が探偵を開業。

  • 割と面白かったけれど読むのに時間がかかった感じ。
    描写が細かいのかな?
    ひょっとしてこれは伏線?と思って読み進めても、結局無関係で終わるような
    あってもなくても、な部分が多い気がする。
    前作よりは断然こちらの方が面白いけど、読者層としては
    若い女性よりも熟年世代の方が共感を得られると思う。

  • 定年退職した還暦の二人が私立探偵を始める。
    まあまあ、普通に面白かった、かな?

  • 定年退職後に探偵業を始めた安達憲幸と塩崎勉の初仕事の話だが、登場人物が多くてメモを取りながら読み進めた.古い屋敷の持ち主を探してほしいという依頼が2つの殺人事件を絡めて複雑に展開するストーリーは楽しめた.最後に失踪した助教授の様子が判明するが、謎を知っている人物が認知症のいうのは何か寂しい.

  • この作者さんは命名センスがよくて内容を確認しないまま読んでみたくなる。今のところ大きな外れは無しだな。派手なアクションなどは無いしドロドロ感も少なくてあっさりと読める。今のところ優です。

  • 短編集「還暦探偵」の2人が主人公。
    生家だった洋館を買い戻したいという夫婦の依頼物件で白骨死体が発見され…

  • だらだらと長く感じてしまったのは、あまりこの小説を好きになれなかったという事なのかな?
    結末ものばした割には…。
    ただ定年を迎えても続く友情は気持ちよく感じた。

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著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞受賞。17年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞した。その他『タフガイ』『わかって下さい』『彼女の恐喝』など著書多数。2020年逝去。

「2021年 『ブルーブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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