浮かれ三亀松

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104118021

感想・レビュー・書評

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  • 柳屋三亀松という芸人は知らなかったが この本を読むと 子供時代の懐かしい芸人がみんな出てくる 柳屋きんごろう エンタツアチャコ バンツマ大河内伝次郎 古川ろっば わたしゃ夜咲く酒場の花よ 紅い唇錦紗のたもとのカフェーの女給小夜子さん 近所にもカフェーの女給さんと一緒になって勘当同然で裏に住んでいた人がいたね 奥さん色白できれいな人だった白イプロン締めた所見たかったね 奥さんになる宝塚月組娘役スター美女子波喜代子こと落合高子が福島県郡山市生まれ というのも 僕が純粋の郡山つ子だからなんか縁念を感じるね 郡山には美女がいるもんね 同じ隣組の箱崎房子さんきれいだったなあ 母と専売局に働いて水徳のおかみさんになった人も美女だったそうだ 
    ようやく読み終わった まさに妻女の鏡だね高子さん 特にヒロポン中毒禍から溶くヒロポンを減らしてビタミン剤にすり替えて三亀松を救い出すところなど拍手を送りたい 拍手

  • 残念なことに
    三亀松さんの生の高座には
    間に合わなかった
    でも
    現存する音源と
    吉川さんの この一冊が
    あるおかげで

    芸人 三亀松を
    堪能させてもらえる
    ありがたい

  • 粋で鯔背とは三亀松のことを言う。
    都々逸という街唄に惚れました。

  • 三味線片手に大正末から戦後まで、芸の世界のトップに君臨し続けた、伝説の芸人「柳家三亀松」の一代記。
    しかしまあ、呆れるほど人としての器が大きい。これを読めば、いまの芸人がかすんで見えますから。

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著者プロフィール

演芸評論家、小説家。1948年生まれ。
立教大学卒業後、放送作家、ルポライターを経て演芸評論の道に。
1980年からは小説を書きはじめ、「芸人小説」というジャンルを切り開く。
2003年~2014年、落語立川流の顧問をつとめる。
著書に『江戸前の男』(新田次郎文学賞)、『浮かれ三亀松』(以上、新潮文庫)、『流行歌 西條八十物語』(大衆文学研究賞、ちくま文庫)、『談志歳時記』(新潮社)、『芸人という生きもの』(新潮選書)などがある。

「2016年 『深川の風 昭和の情話それぞれに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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