嬉遊曲、鳴りやまず: 斎藤秀雄の生涯

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104130016

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  • 『齋藤孝のおすすめブックナビ 絶対感動本50』より
    天才的な音楽教育者・斎藤秀雄の生涯を描く評伝。

    父・斎藤秀三郎は明治時代を代表する英語学者。
    彼の編んだ『熟語本位 英和中辞典』は今も売られている。

    この辞書は翻訳者を目指している頃、翻訳家・柳瀬尚樹さんが強力に薦めていたので買い、今も手元にある。文語だが読んでいて楽しい辞書だ。

    秀雄の指導法は父の影響を受けていたと思われる。
    不思議なご縁を感じるので読んでみよう。

  •  文句なしの傑作評伝。日本エッセイストクラブ賞を受賞しているが、本書の内容は賞を軽々と凌駕している。130人のインタビューと資料だけでは、ここまで書けない。中丸美繪は恐ろしいほどの執念で斎藤秀雄という人物を知ろうと奮闘努力したはずだ。それは多分、“求道”の名に値するほどの作業だったに違いない。そうでもなければ、これほどの作品が生まれるわけがないのだ。

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著者プロフィール

中丸美繪

茨城県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。日本航空に5年ほど勤務し、東宝演劇部戯曲研究科を経て、1997年『嬉遊曲、鳴りやまず――斎藤秀雄の生涯』で第45回日本エッセイスト・クラブ賞、2009年『オーケストラ、それは我なり――朝比奈隆 四つの試練』で第26回織田作之助賞大賞受賞。他の著書に『杉村春子 女優として女として』、『君に書かずにはいられない――ひとりの女性に届いた四〇〇通の恋文』『日本航空一期生』(令和2年度芸術祭参加作品・テレビ朝日「エアガール」原案、中公文庫)など。

「2022年 『鍵盤の天皇 井口基成とその血族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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