- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104139026
感想・レビュー・書評
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資料ID:W0163311
請求記号:723.359||G 57
配架場所:本館1F電動書架C(千葉) -
勉強になりました。
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ゴッホ展に行き、感性を感化されてゴッホ本を読もうと思い、
宮沢賢治と生きざまが似ているという内容に興味をそそられ。
2人とも生前、世の中からは評価されなかった。
それでも、人のために生きようとした。
2人に感じたのはとてつもない孤独だ。
自分の自信のある表現を誰にも理解も分かち合えることができず、
ただひたすら表現し続ける。
ゴッホの描く太陽、黄色は儚く美しい。
多少強引なテーマであるが、とても読みやすかった。 -
画家であり、絵本作家、エッセイストの伊勢英子さん。彼女の中にいつしか棲みついたという2人の人物。賢治とゴッホ。
アルルを旅すれば「賢治」が、小岩井や花巻を歩けば「ゴッホ」が現れてくるという伊勢さん。2人の類似点はともに37歳という若さで亡くなったというだけでなく、親の過度の期待や愛情、特定の弟妹への強い愛情、敬虔な宗教心、そして孤独。
賢治の作品もゴッホの絵画もあまりに有名で、それなりに知ってはいるつもりだったけど、それが「イメージ」でしかないことがわかりました。知れば知るほど、苦しくてたまらなくなります。
2人の足跡を追う旅は、もう一人の絵描きである「父」を探す旅であったのかもしれません。
あぁ、それにしても「伊勢英子」さんという人の存在感は!半年経った今も胸に迫るものがあります。