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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784104160068
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
テーマは、言葉にならない大切なことを探求することであり、著者は日本人や日本文化、宗教について独自の視点で考察を展開しています。科学やグローバリズム、生物多様性といった現代の常識に対して疑問を呈し、主観...
感想・レビュー・書評
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文庫版を探していたが、たまたま?か、購入出来ない状態になっていた。
縁あって三巻から始めたのだけど、面白い。
考えさせられるので、遡っていきたいと思う。
宗教を冠したタイトルが多い。
が、信仰という人間の在り方の方に着眼を置いているように思う。
あと、急に話を投げ出す(笑)
「アメリカの心理学には、行動主義の伝統がある。心理なんて、客観化も計算もできない。できるのは目に見える行動だけだ。それなら科学的な心理学とは、行動を扱うしかない。」
「私は宗教や文学について、いわば古い価値観を受けとめてきた世代である。「古い」とは、右のような客観性の欠如を指している。そうした価値観とは、宗教的行為であれ、文学作品であれ、「これは自分にしかわからない」という感想を持つことを至上とするものだった。」
「脳が共鳴したら、それは主観か客観か。おそらくそこに社会的視点と個人的視点、言い換えれば客観と主観をつなぐ鍵がある。それを脳生理学ではミラー・ニューロンという。」
客観的であること、数値化すること、誰もを納得させられる話術……などが重要視されている。
勿論、学術世界で主観だけを頼りに論じようものなら、それは認められないだろう。
けれど、後の「自然に学ぶ」でも出て来るように、ともすれば身体感覚が最適解を知っている、が、なぜ知っているかは分からないということがある。
分かるんだから、分かるとしか言えない。
これは、科学的には暴論だけど、なんでも言葉に出来ると思ったら大間違いだ!というのは分かる。
言葉にした時点で、感じていることとのズレが生じる。
そういう意味では、主観を感情論とか、個人的見解なんてぶった切ってしまわないでおこうと思わされた。客観と主観をつなぐ鍵。ここは難しい……。
タイトルの「大切なことは言葉にならない」が正にそうなんだろうけど、インターネットは呪いの言葉に満ちているという、内田樹からの引用にも、なるほどと思う。
本来含みのあるはずの言葉を、カチンと言葉で縛ってしまうというか。
言葉に縛られていることで、つまりは自分たちの思考が縛られ、それは行動に繋がるという本来からは逆方向の進め方をしている気がする。
だから、養老孟司は「身体を使って働け」と言うわけで、そこから羽田圭介の『スクラップ・アンド・ビルド』を思い出した。
言葉にしてきたものは過去だ、というのも面白い。
ニュースや歴史は全て過去の語りで、そこに囚われ過ぎると、進み方を見失う。
「都市から一神教が生じるのは、まことにもっともだという気がする。唯一絶対神が「同じ」という機能を使って概念を積み重ねた頂点だと、第II巻で説明した。概念は意識の産物で、逆に感覚で捉えるかぎり、世界は無限に多様、だから八百万なのである。」
同じように「生物多様性」という、まとめ上げた言葉にも皮肉を込めて述べている。
神のリアリティと真善美については、まだ感想が書けるほど自分の中で消化出来ていない。
先に存在した世界の素晴らしさなら分かっても、どうしても神の実在ということが、自分の中にないからだろうなー。
ただ、それを実体験として経験する人や、そうした人が教祖というアイコンとして現実に現れることの意味は分かる。
「真の抽象に、人間はたぶん耐えられないのである。だから抽象に対して、現実感を付与する。それが現実感の存在意義であろう。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めて、若しくは久しぶりに著者の書籍を読むには適さない。
内容も多岐に渡っていることが、更にそう感じさせる。 -
大好きな養老孟司さんの著者。
いつもながらに斜に構える感じで日本人や日本、そして今回は宗教についてツラツラと書いてある。宗教ってホンマ分からんなーと改めて感じた。
最後の『革命について』が1番面白かった。 -
科学、グローバリズム、生物多様性、現代で当然正しいと思われることに、色々な形で理屈をこねながら疑問を呈し氏の考え方を伝えていく。主観と客観の話しでの脳からの見地を述べられたところは、今は当たり前のことなのかもしれないが、さすがだと思った。
戦前から戦後への変遷で価値観の逆転したことに比べれば、今当たり前となっていることを疑うことは容易いことなのだろうか?また、それも移ろうので気にしないという態度が伺える。
色々な論を述べておられるが、最後に「大切なことは言葉にならない」って言われ驚き半分、それだからこそその奥深さを味わいたいと思うのが半分である。 -
前期ウィトゲンシュタインは、世界と言語がパラレルなものであるとみなした。(後期において撤回している)しかし、結局のところ根源的には私たちにとって本当に大切なことは言葉にならない。言葉にならない感覚を表現しようとしながらもうまく表現できないもどかしさの不断の連続性が、逆説的ではあるが哲学や文学を豊かなものにしていると思う。言葉にならなさというものを担保しているのは<世界を知りたい>という欲求であろう。それが、人を行動に駆り立てる。飽くことない読書欲求が。アリストテレスがいったように、すべて人は知ることを欲するのである。
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巻末に治められている
養老さんの
お薦め本 150冊 から
眺めると
おもしろく 読み進められます -
11/05/09。
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