- 本 ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104163052
感想・レビュー・書評
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ひらがな暦 〜三六六日の絵ことば歳時記〜
著者 おーなり由子(2006年発行)
おーなり由子さんの絵とことばには、いつでも癒されます。
【歳時記】俳句の季題を分類して、解説を加え、例句を載せた書物。季寄せ。
一日一ページ、季節を感じさせる単語に、詩のような言葉が添えられています。
ふんわりとしたタッチのイラストも、とても可愛らしいです。
下段には単語や“なんの日“の、短めな解説にも絵が添えられています。
『五月二十八日 カゲロウ
ガラス窓に、ぴったりとはりついているのはー
カゲロウのぬけがら。
ここにいた子は、いまごろどこで、なにしてる?
かぼそい手足と白カビのようなからだと、
透ける羽根。
ふわふわと夕暮れに舞うところを空想しながら、
洗濯物を取り込む。
(下段にカゲロウが羽化する頃の絵とひと言、“なんの日“は曽我の傘焼き祭り、傘の絵と解説付き)』
絵と文、視覚と心でほっこり癒されます。
眠る前の今日の一ページでも。
安眠におすすめです〜
(おまけ;443頁と、ちょっと重いですよ。)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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リビングにおく。大切な人と開く。
枕もとにおく。ひとりそっと開く。
何度でも。いつまでも。
----この日本で、一年366日を大切に暮らす喜び。
日本に暮らす
しあわせ。
春の花びら 夏の夕立
秋の月あかり 冬のひだまり
一日一ページ、三六六日。
季節や日々のちいさな物語、
『今日は何の日?』
試したくなる旬のレシピ、
行ってみたくなる各地のお祭、行事、
身近な草花や、鳥、虫、星座。
ページを開いたとたん、
その季節の喜びで満たされていく──
日々の暮らしが、いとおしくなる本。
イラスト約1000点!
付録 旧暦と新暦の話、祭事行事一覧、十年分の二十四節気表つき!
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年の初めから読み進めていくのだけれど、自分はもちろん、家族や、友人知人の誕生日は、どんな日かしら、とより念入りに読み込んでみる。その人が生まれたときのことを想像して、ほのぼのした心持ちになる。毎日が何かの日で、なんにもない日が一日もないなんて、当たり前なのかもしれないけれど不思議な気がする。おーなり由子さんは、きょうはストーブで黒豆を煮ているかしら、なんて思ってみる。年の瀬だけれどゆったり気分になれる一冊。 -
366日、毎日1ページずつ季節のエピソードや「◯◯の日」といったちょっとした小ネタなどが書いてあります。
毎日ちょっとずつ読み進めるのが楽しい。
ふとした時に今日のページには何が書いてあるかなぁと開きたくなる本です。
イラストも可愛らしく見ていて楽しめます。 -
毎朝1ページ。本を開いた瞬間、さっきまで忙しかった頭の中がホッとする。
そこにあるのに、気づかないもの。季節の移ろい。そんな世界へ毎日誘ってくれる。
日本で生きているんだなと実感できる本。
ためてしまってもすぐ読めるところがいいところ。 -
今年一年かけてコツコツ読みます。
ほっくりあたたかくて、満たされた気持ちになる、まいにちのこと。
静かで優しい歳時記。 -
気が付けば日々は過ぎゆくものだからこそ、少し立ち止まることの楽しさを教えてくれる本。
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1日1ページづつ366日分、おーなりさんの柔らかい絵柄と言葉遊びのような優しいエッセイが綴られた毎日を心豊かに過ごすための手引き書。暦はもちろん、季節の行事や旬のレシピ、各地のお祭りなど、“その日”に関する様々な情報が適度にぎゅっと詰まっている。
四季があり、四季を重んじ、四季を楽しむ。
美しい日本語に親しみながら、日々を過ごす。
そんな日本をやっぱり良いなぁと誇らしく思う。
日々の心にゆとりを与えてくれる、毎日、そして一生楽しめる1冊です。 -
日々の暮らしのささやかな出来事が温かい目線で綴られていて、こちらまで温かい気持ちになる。
こんな風に日々を穏やかに丁寧に暮らせるおーなりさんに憧れる。
図書館で貸りたので、じっくり読めなかったのが残念。
出来たら手元に置いて、毎朝“今日は何の日だろう”って楽しみながら読みたい。 -
こうやってイラストと文で日々を綴れるのって憧れる。毎日何かを見つけて残す、この繰り返し。いいなあ。
著者プロフィール
おーなり由子の作品





