- Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104190010
作品紹介・あらすじ
しゃべりのプロだろ、教えてよ-あがり症が災いして仕事も覚束なくなった従弟の良や、気まぐれで口下手なために失恋ばかりしている美女の五月から頼られて、話し方教室を開くハメになった若い落語家の三つ葉。教室には苛めにあってる小学生や赤面症の野球解説者まで通ってきて…。嘘がつけない人たちの胸キュン恋愛小説。
感想・レビュー・書評
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落語家の「三つ葉」が、話すことが苦手な人たちに落語を教える部活動のようなサークル活動のようなそんなお話だと思って読み始めました。
実際は落語を教える部分はほんの僅かで、どうして話すのが苦手になってしまったのか、そして単純でお節介な三つ葉が、どうにかしてやりたい、と奔走して空回りする人情物語でした。
三つ葉は生まれて以来「自分に不当な自信を抱いてきた。手足や目鼻がついているのと同じに、自信はすべての人に当たり前にそなわっていると思っていた。」しかし「二十六にして、初めて、仕事と恋につまづいて、根拠のない鉄壁の自信がぐらついた」のです。
始めは、生徒(弟子?)たちに『どうしてできないんだ?もっと頑張れ』しか言えなかった三つ葉が、自分の言葉よりも、事情を抱えた人同士の言葉の方が影響し合っている姿を見て変わっていく。そして、すっかり失くしてしまった落語への自信を取り戻そうと必死にもがく。
生徒(弟子?)たちと三つ葉が一生懸命もがいている姿にホロッとくる人情味のある温かいお話でした。
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落語が大好き、高評価のレビューに魅かれ、手にとってみた
が、初めは、なかなか話に入り込めなかった
落語のように、ポンポンと小気味よく、笑いがあってと、勝手に期待していたためかもしれない
テニススクールで生徒を前に吃る良、カルチャー教室で言葉が出ない十河、教室でいじめを受けている10歳の村林、解説で自分の言葉が喋れない元プロ野球選手の湯河原を相手に落語教室をすることになった今昔亭三つ葉
教材に選んだ演目は、『まんじゅうこわい』
しかし、三つ葉自身が、師匠今昔亭小三文のマネから抜けきれず大のスランプの真っ只中
落語教室の生徒たちがなぜ喋れないのか、各自が抱えている問題に向き合っていく
次第に、6畳の古びた茶の間での落語教室は、自然な人の和と良い笑いが生まれ、4人にとって幸福の空間となっていく
そんな中、三つ葉自身も自信がないなどと泣いていられない。ないものは作るしかない。作るには、とりあえず努力するしかないと、原点に立ち返り、落語の歴史や古典を紐解き始める
落語の起源や江戸や明治の名だたる落語家の名前が続々と出てきて、興味深かった
そして、一番の山場は、
落語発表会『まんじゅうこわい、東西対決』
十河五月が江戸落語で、村林優が桂枝雀ばりの上方落語の『まんじゅうこわい』
子供の世界とも思えない、いや子供の世界だからこその情け容赦のない力関係
ぶつかってはやられながらも、屈せず宮田の前で落語を披露する
演じる村林と聞く宮田の顔を見守る三つ葉
発表会が終わった後、対峙する村林と宮田
明日からいじめはなくなるのか?
何かが少し動いたようだった
スロースターターの話だったが、後半は、なかなかの加速で盛り上がりをみせた
三つ葉さんと十河さんのロマンスも・・・
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こういう話は好きです♪ 咄家二つ目になったマイペースな俺がひょんな事から、喋ることに何らかの悩みを抱える者達 テニス上手な従弟と黒猫みたいなOLと関西弁の小4男子 見かけ強盗みたいな元プロ野球代打男 の四人に落語を教えて行く羽目になる。語り口がとんと〜んと歯切れ良くて興味をそそられながら読み進む。オチがどうなるかって〜とハートウォームなちょっとホロリともさせてくれる温かいエンディングでした♪
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メンバーが揃った辺りから面白くなってきた!
宮田が笑った!!!
この瞬間私も心の中でガッツポーズ!
落語に興味を持ちました
早速、まんじゅうこわい 聞いてみよっと
最初入り込めんくて、断念しそうだったけど途中で読むのを断念しなくてよかった -
102:どーん、というカタルシスのない、けれどじわじわ温かい小説。黒猫かわいいなあ。
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と、言う訳で。
NHKプロフェッショナル一万円選書】OAよりの二冊目読了。
ちょっと感じが違った、と言うか、思ってたのとは違った。
『あぁ女性の作家さんなのだな。』と読み終わって納得した(悪しき意味では無い)。
国分君と香里奈さんで映画化されてるらしい。
なるほど、その二人ならピッタリかも?
落語が大好きなので、どう転がるかな?と読み進めました。
ほっこりしました(=´∀`)人(´∀`=)
ブクログ本棚登録させて頂きます!!! -
少し反則な感じがする。
落語に阪神に小学生。
面白いのは面白いですけどね,
続編は無理かな。