黄色い目の魚

著者 :
  • 新潮社
3.86
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本棚登録 : 1075
レビュー : 225
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104190034

作品紹介・あらすじ

マジになるのって、こわくない?自分の限界とか見えちゃいそうで。木島悟、16歳。世界で最高の場所は、叔父の通ちゃんのアトリエ。ずっと、ここに居られたらいいと思ってた。キライなものを、みんな閉め出して…。村田みのり、16歳。鎌倉、葉山を舞台に木島とみのり、ふたりの語りで綴られるまっすぐな気持ちと揺れる想い。

感想・レビュー・書評

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  • う〜ん、やっぱりワタシは この作家の作品は好きだなぁ♪ 瑞々しくて甘酸っぱくて切なくて懸命で不器用な二人の16歳の 気が付けば愛だった過程が描かれて行く。二人が近づくきっかけは絵だけど片や絵を描くことに片や絵を観ることに惹かれているだけのこと。そんな二人が それぞれの悩みや葛藤や挫折体験などを経てハートウォームなゴールへ 笑。

  • この作家さん、丁寧な感じがします。
    この10代の頃の感覚を表現できるなぁ、と不思議。
    エネルギーがあり余ってて、行き場が分らない感情が
    違和感なく読める。

  • 読んでいて甘酸っぱい気持ちになる小説だった。人を好きになるっていいな。

  • 図書館で借りたけど、手元に一冊欲しいな

  • 高校生のときにこの本に出会えてよかった。あのころの自分にすごくマッチする。あの年頃特有の痛々しさ。みのりの不器用さが苦しみが痛いほどわかる。これからも度々読んでいきたいです。私にとって大切な本。

  • 2,3年前 佐藤多佳子にはまってたことがあった。自分の若かったころにだぶったせいだろうか、黄色い目の魚が、一番思い出に残っている。

  • 「絵」という、二人の共通項をを通してつづられる、みのりと木島、16歳ふたりの物語。
    幼い頃にいなくなった父親の影を引きずって、「絵」にも、部活動のサッカーにも、いまひとつ本気になりきれない木島。
    好きなのは「絵」と、絵描きであるおじさんだけ。好きも嫌いもはっきりしすぎていて、親とも友達とも、うまくやっていけず浮いてしまうみのり。
    似顔絵が得意な木島なのに、みのりの顔だけ、上手く描くことができない・・・

    切なくて懐かしい。
    私にもこんな時代があったなぁと思い出す。
    何もかも上手くはできなかった、やたらじたばたしていた16の頃。
    もう16歳ではない大人のための物語だと思います。

  • にとりちゃんのイメージは湧かんなぁ、、

  • この読後感の良さは久しぶり。青春っぽい、恋愛小説っぽいこってり甘ったるさがなく、心にすこーし染み入るのが良かったです。
    設定としては少女漫画にもできそうだけど、この雰囲気は小説ならではだと思います。

  • 青春小説は嫌いだ。正確には青春小説に出てくる「登場人物」が嫌いだ。
    彼らは自分勝手で思い上がっていて中途半端で性に飢えている。
    恥ずかしい過去の自分と重なってしまう。だから嫌い。

    タイトルに惹かれて手にとった本作。
    読みはじめて気づいた。青春じゃないか。
    読むのをやめようかどうしようか、そう迷っているうちに、迷っていることも忘れ読み終えてしまった。
    あろうことか余韻に浸りながら。
     
    確かに青春濃度はかなり高く、そういった意味では間違いなく青春小説なのだが、登場する人物は決して「登場人物」ではなく、木島悟と村田みのりという二人の人間なのだ。
    彼らは真っ暗な道をか細い懐中電灯(よく電池切れになる)の光を頼りに進むしかないあの不安と闘いつつ、時に逃げ時に真正面からぶつかっていく。
    陳腐な表現ばかりになってしまうが、懸命に生きている。
    何かある度すぐ死んだほうがマシというくせに、ちゃんと生きている。
    ともすれば自分なんかよりもずっと。

    なんだよ、青春小説はうんたらかんたら言って、汚い自分から逃げていたのはぼくのほうじゃないか。
    このままではぼくは死んだ魚の目になってしまう。
    願わくば黄色くありたい。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。1989年に「サマータイム」で月刊MOE童話大賞を受賞してデビュー。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、路傍の石文学賞を受賞。『一瞬の風になれ』で吉川英治文学新人賞、『聖夜』で小学館児童出版文化賞、『明るい夜に出かけて』で山本周五郎賞を受賞。そのほかの作品に『しゃべれども しゃべれども』『神様のくれた指』『黄色い目の魚』『第二音楽室』などがある。

「2018年 『シロガラス5 青い目のふたご 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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