- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104231089
作品紹介・あらすじ
ひとつになるな日本。目の前にある現実は、問題ではなく、答えである。ここから、何を、どう、考えていけばいいのか?天災にしばしば遭うことが宿命づけられているこの国の社会的特質と、人災としての原発事故の根本にある情理を、鋭く深く論究する。
感想・レビュー・書評
-
著者献本感謝です。養老先生のほうが池田先生より10歳年上なのですね。「池田くん」という呼び名はなんかおかしい。
とにかく復興の議論は右肩上がりの社会に、そういう世界観にしがみついているひととそこから自由な人に二分されている。何かの世界観に支配されている人は、それ以上の発想は絶対に出てこないのだけどね。
池田先生は以前の石炭使用論を撤回して地熱、バイオマス、メタンハイドレートの3つに将来の展望を絞ったようである。もちろん、前言撤回は少しも悪い事ではない。自然科学の世界では新しい知見を得たら見解を変えるのが「常識」だからだ。内田樹さんが揶揄する「常に絶対に正しい」社会科学者ではいけないのである。
其れにしてもお二人とも博覧強記ですね〜
僕も(今回も)ちょこっと出てます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三葛館一般 369.31||IK
本書は2011年6月に発行されたものです。
震災、原発事故からの復興と、これからのエネルギーについて、養老氏、池田氏それぞれの見解とお二人の対談が収録されています。二人とも歯に衣着せぬ、ズバズバとした物言いで、読んでいて「ほんとに!?」「そうなの!?」と引き込まれてしまいます。
東日本大震災から2年と4カ月が過ぎましたが、「ほんとうの復興」はまだ見えていないのではないでしょうか。
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=61147 -
原発をバーチャルや政治優先で考えたから、事故が起きた。自動車の危険と原発の危険は土台が違う。現実を見ていないという点では原発も入試(携帯電話でカンニングが可能な内容ですましている)も同じだと。
-
★ペンネーム:S,Kさんのおすすめコメント★
2011年3月11日に起こった天災と人災。
これらを、本当の意味で考えていく、
またはよりい深く考えていくきっかかをくれる1冊です。
ぜひ読んでみて下さい。
OPACへ ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=9000844474 -
震災から1年半。これまでの復興対策について今一度考えさせられたし、今後どういう風に進められていくのか、しっかりと見つめていかなければいけない。
-
資料番号:011449295
請求記号:369.3/イ -
2011年9月に岩手県陸前高田市に、ボランティアに行きました。その時、移動中に読もうと思った本です。
やっと読み終わるw 内容は非常に興味深いのですが、難しいです。生物学者、早稲田大学国際教養学部教授池田清彦さんと、元東大医学部教授養老孟司さんの二人が震災復興について談話を一冊の本にまとめています。
二人とも非常に博学で、話は原発から生態系まで多岐にわたります。本文は170ページなので、行の電車(新幹線)で読み終わる予定だったのですが、、、、今までかかりましたw なぜって、僕には内容が難しくって、読んでると眠くなるのです。
原発事故を引き起こしてしまった日本社会、そして世界を痛烈批判されています。批判ばかりなので、時々、読んでてイライラしました。でも、やっぱり、日本社会は変わらないといけない。こういう批判も受け入れなければならないと思います。
原発問題の根本は、人類の人口が多過ぎる、そして、使えるエネルギーをもっともっと作ろうとする姿勢です。今後の地球のために持続可能なエネルギーと私たちの生活の在り方を考えなければならないと思います。