もうすぐいなくなります:絶滅の生物学

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 111
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104231126

作品紹介・あらすじ

生物の99%はすでに絶滅。人類はいつ絶滅する? その後は牛の天下!? 過去約6億年の間に、6度起きている生物の大量絶滅。はたして、絶滅しやすいのはどんな生物? 環境が激変したら、我々もやっぱり死に絶える? 人類亡きあと栄えるのはなんで牛? ネアンデルタール人は今もしぶとく生き延びていた? もうすぐいなくなってしまう数々の実例を紹介しながら、生命、そして進化の謎を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 生物が絶滅する原因・要因、また種の定義はそもそも難しいなど、専門的な内容も踏まえつつ、時折混ぜるエッセイ的な話がスパイスに、面白かったなぁと素直に思える本。
    メクラチビゴミムシが、あまりにも差別過ぎる名前だ!との指摘にも、差別はコトバにあるわけではないと、変更しない話や、そもそもトゲアリトゲナシトゲトゲという、どっちやねん!とツッコミたくなるトゲトゲを知れただけでも良かった。
    近親交配で、劣化していく理由や性染色体のXYとXXが爬虫類では異なる(ことの方が多い)、つまりXYがメスというのに、へぇーってなりました。

  • トキの繁殖で中国からつがいを導入した件と、ニホンオオカミを再導入する案が不可解な理由でだめになっている話しは面白かった.シカ、イノシシ、サルが繁殖して被害が出ていることを防げる由だが... 最近、朝のウォーキングでイノシシの遭遇したので、導入賛成だ.生物がこれまでに大量絶滅してきた歴史も面白かった.現在のヒトの遺伝子には、ネアンデルタール人のものも混入している由だが、著者の言の「現生人類で最も偉大だったのはネアンデルタール人とセックスした女だ.」は至言だ.

  • 絶滅をテーマにした解説書と科学エッセイが半々くらいな内容。素人に向けにまとめられていたので、専門用語がゴリゴリと出てくることもなく、ついていきやすかった。

  • ★信州大学附属図書館の所蔵はこちら★
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28556264

  • とりあえず、私という種が絶滅することは間違いない

  • よくテレビにも出てる池田清彦さんの本。
    絶滅とは何か? を絶滅危惧種や絶滅した種などのたくさんの例の細かい説明から考えていく。
    大量絶滅、絶滅するもしないも偶然、絶滅するから進化する。
    絶滅の理由はたくさんある、人間の絶滅圧力はすごい、死ななければ生きている、生き残り戦略。
    滅ぼして保護してる人間。島の生物は弱い。
    絶滅とは何か? 柔軟性、交雑種。

  • なかなか捻くれた先生だ~種の絶滅とは何か。何度か大量絶滅した地球の歴史。今絶滅が懸念されている動物は沢山いるが、孤島の固有種は次々と消えている。有名なのはジャイアントパンダとか、トキかも知れないけど、トキの羽毛にだけ付くダニだって絶滅種だ。環境省は、中国から取り寄せたトキを人工繁殖させて喜んでいるが、ニホンザルとタイワンザルのハイブリットはお断りの様子で、どこに基準があるのかわからない。そもそも人間自体がホモサピエンスの女とネアンデルタール人の男のハイブリットであるから今生き残っているのであって,交雑が悪いと一概には言えない。無脊椎動物まで広げなくても、すべての生物は最初の原始生物から引き継がれているわけで、系統が途絶えたわけではない。ニホンオオカミが絶滅して生態系が損なわれているなら、欧州のハイイロオオカミを導入しても「外来種」にはならないのではないか。絶滅しそうな種を養殖で増やすと犯罪になるのも変な話で、京都鴨川に生息して繁殖しているニホンオオサンショウウオとチュウゴクオオサンショウウオのハイブリットも存在し、純系を保とうとすれば水族館で繁殖するしかない。クロマグロも絶滅危惧種で今はサバにマグロの始原生殖細胞を移植して卵を産ませる養殖に成功している。ニホンウナギも産卵までは成功しているが、養魚にマリンスノウを餌として与えるのが巧くいっていない。フグの毒はテトロドトキシンの入っているバクテリアやプランクトンを池に入れないようにすれば解決できるが、フグ調理師有資格者の反対で実現できていない。トキソプラズマという寄生性原生生物は猫の腸だけで繁殖するため、ネズミの脳に作用して明るい場所に出させてネコに食べさせているらしく、トキソプラズマに感染した世界人口の三分の一は恐怖感や不安感が鈍くなり、交通事故を起こしやすくなる傾向を持つ。高速道路で無茶な運転をする人も…、斯様に食物連鎖は複雑で、我々は百兆ほどの腸内細菌に操られているかもしれない。生き延びる手段は多種多様だってことだ~1947年生まれの理学博士。面白い視点だよね。警告だけを発しているわけでなく、科学的に見て主張が可笑しいところを突いてくる

  • ダーウィンの進化論、自然淘汰だけでは説明できない生物の進化と絶滅の歴史を分かりやすく解説。イラストが少ないのが惜しい。

    生物の進化と絶滅について、実に平易な記述。
    地球の歴史上6回の大量絶滅に始まり、大変興味深い。

    多くの生物を紹介しているが、残念ながらイラストが少ない。この1点を除けば素晴らしい本であると思う。

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著者プロフィール

1947年、東京生まれ。東京教育大学理学部卒業、東京都立大学大学院理学研究科博士課程単位取得満期退学。理学博士。生物学者。早稲田大学名誉教授。構造主義生物学の立場から科学論・社会評論等の執筆も行う。カミキリムシの収集家としても知られる。著書は『ほんとうの環境白書』『不思議な生き物』『オスは生きてるムダなのか』『やがて消えゆく我が身なら』『生物にとって時間とは何か』『真面目に生きると損をする』『正直者ばかりバカを見る』『いい加減くらいが丁度いい』『生物学ものしり帖』など多数。

「2020年 『本当のことを言ってはいけない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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