顔のない裸体たち

著者 : 平野啓一郎
  • 新潮社 (2006年3月29日発売)
3.02
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  • 本棚登録 :196
  • レビュー :45
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104260058

顔のない裸体たちの感想・レビュー・書評

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  • おいおい平野啓一郎なんて小説書くんだ。「マチネの終わりに」のあと遡って読んで来ているけど、初期三作の格調高い作品が嘘のように下卑た題材である。しかし題材は下卑たものでも作風は一線を保っているのは流石と言っていいのだろうか。第2期にあたる作品群はこういう傾向になるのだろうか?楽しみでもあるが、ちょっと怖い。

  • 内容より文章の書き方に感銘。時々読み返さないと理解できない程であった。(私の文章力のレベルかもしれない)
    吉田希美子の弱さと片原盈の強引さ、こういう関係は自在しそう。
    終盤は一気に読めたが、結末は平凡である。
    兎も角、文章を楽しめる本と思う。

  • 語り手の存在の難しさを感じた。吉田希美子という思考のない人間と、この上なく論理的に正確に分析していく語り手。二者の間の距離がうまく掴めず、中途半端な読みをしてしまった感覚が残る。

  • 最近甘々の文章ばかり読んでいたので、
    読まず嫌いだった作者の文章の意外と好きな感じに思わぬ拾い物!

    一時期はまった芥川風の文章に似てるわ。
    話はどうでもよかった。

  • 初めてこの方の本を読んだが、一つ一つ丁寧に書かれていて、読みやすかった。

    過激な題材だったが、最初に断り文章もあったりとおもしろく、
    卑猥なことでもその内部にある、誰でもおちいり、ありそうなことが書かれていた。

  • [自分用メモ]
    私の中ではありえない!ありえへん!お話なのだけど、
    これまで自分も他人に対して、「今はこんな真面目な顔してるけど、裏ではどすけべな一面を持ってるんだろ?お前も!お前も!」って、片原盈みたいなことを思ったことがあったなと思った。
    また、公然わいせつ罪に当たるようなことって、自分のネジがぶっ飛んだら誰だってやってしまう可能性あるんだよな、私だって今この図書館で急に裸になって股広げ出す可能性もゼロとは言えない…全ては自分次第だ。理性次第だ。人間の理性の強さはすごい。で、そもそも理性って?理性って誰が作ってんの?どうやって作られたの?
    と、筋道がそれて我にかえった。

    日曜日の親子連れで賑わう図書館にて読了。

  • 地方の中学教師・吉田希美子が出会い系サイトで知り合ったのは、陰気な独身公務員・片原盈だった。
    平凡な日常の裏側で、憎悪にも似た執拗な愛撫に身を委ねる彼女は、ある時、顔を消された自分の裸体が、投稿サイトに溢れているのを目にする。その時、二人は…。
    人格が漂流するネット空間を舞台に、顰蹙の中でしか生きられない男女の特異な性意識と暴力衝動に迫る衝撃作。

    小説というよりは、週刊誌を読んでいるような感じでした。
    一歩足を踏み入れたら、「真面目で普通の人」にも起こり得てしまう事件。
    特に感想も無く……筆者の語彙の豊富さと文章力が素晴らしい。読み易かったです。

  • 人によっては描写がキツく感じるかもしれない。安モノのAVを見ているような・・・好き嫌いが分かれそうな作品ですね。
    歪んだ男女関係の先に起きた悲劇。こんな世界も現実のどこかに確かに存在するんでしょうね。意外と身近にも・・・。

  • 実際にこういう事は、あるんだろうねえ。

    13/01/27-14

  • 気持ちさえあれば「向こう側」にいけてしまう。少し懐かしい感覚。

    評価色:赤

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