- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104265022
感想・レビュー・書評
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お子さんを亡くした後の心情を読んでいると苦しくなる。そこから少年法改正に向けて活動され、心が打たれた。私なら復讐のことしか考えられない。
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「犯罪被害者等基本法」というささやかな成果がせめてもの救い。
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以前、「淳」を読んだとき、被害者の親とはこうなるものなのか、、と思い知らされた。この本は、その後の気持ちと行動について、リポーターの本田氏と共著の形で書かれている。
犯罪被害者等基本法ができたことは彼らの運動なしにはありえなかっただろう。
被害者家族にとっての少年法は高いハードルになる。
が、簡単に低くするのはまだまだ問題が多いだろう。子どもの犯罪の責任は、本人とその親だけの責任ではなく、その背景には社会があると思うから。 -
殺された人は帰ってこない。
でも、殺した人は生きている。
少年と言うだけで、罰も受けずに社会に出ていることを考えると理不尽だと思うけど、これが今の日本の法律の下にある現実なんだなと思う。。。 -
神戸連続児童殺傷事件の犯人が出所しました。少年だから、という理由で、どこの地区で出所したのか、現在の居住、新しい名前、全て被害者にさえ教えてもらえません。
しかも、彼がまた罪を犯したとしても、前科があるとされないそうです。
少年法の理不尽さと、マスコミ被害。著者の苦しみは終わることがない。 -
神戸の酒鬼薔薇事件の少年A、その社会復帰を機に被害者である土師淳くんのお父さんがまた手記を発表しました。
前回の『淳』は読んでいて本当に胸が痛かったです。なんで自分の息子がという思いが痛かった。
逆に『「少年A」この子を生んで……』は加害者少年Aの親による手記ですが、これは読んだとき、「母親はAのことを気付いてあげられなかったのかな」と思ってしまいました。少しだけ、同情してしまいました。謝罪などはここに書かれていましたが、土師家への直接の謝罪は無かったらしいです。
『淳 それから』を読んで、Aの母親が土師に謝罪をするより先に言い訳でもするように手記を発表し、しかもその際、被害者への許可も何もなく、その印税等で賠償金を支払うということを知って、憤りを感じました。最近になって、Aに「本当にお前が殺したの?」と聞いたらしい事実にも閉口です。
加害者は人権保護の名の下に守られているのに被害者の側はマスコミにさまざまなプライバシーが晒されて蹂躙される。
そんな被害者の二重にも三重にも重なっていく悲しみを少しでも理解してその都度措置できるような法律ができていけばいいと思いました。