昭和の子供だ君たちも

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104281046

感想・レビュー・書評

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  • 2020年3月24日読了

  • ふむ

  • 2016/10/29購入
    2017/1/16読了

  • 昭和32年生まれの僕たちは、団塊の世代のお兄さんを憧れの愛でずっと見てきた。フォークソングやivyファッション。そして、政治の世界も菅、鳩山の民主党の首相が生まれ、彼らの時代だと期待したが、結局、時代は後退し、元の自民党政治に戻ってしまった。
    カウンターとしての力しかないのか。初めて、自分たちの唄をもったと言うのに。あんなに反骨心に溢れて見えていたのに。
    蓮実先生のフランス語の授業は、忘れられない思い出です。

  • 前半の六全協に関する部分はおぼろげに記憶がある感じだったが、中盤の記述は私の世代でも有り、興味を持って読めた.だた出てくる人物が東京地方ばかりに偏っていることが不満だ、地方にもそれなりの人物は存在したはずだ.新人類が出てくる後半は馴染みのない部分が多かった.昭和と行ってもいろいろな側面が在ることを再認識できた.

  • 昭和33年生まれの坪内氏。
    映画仁義なき戦いの監督深作欣二、脚本家笠原和夫(広島の大竹海兵団)、山中正治の北大路欣也、大友勝利の千葉真一。
    高野悦子「二十歳の原点」、奥浩平「青春の墓標」、柴田翔「されどわれらが日々ー」。山村工作隊と日本共産党第六回全国協議会での武装闘争方針の否定。
    大江健三郎の「われらの時代」。
    オタクのプログレッシブロック。シラケ世代、新人類などなど。時代とともにちょっとした年齢の差で考え方や行動に違いが出る。当時の様子を思い出しながら、懐かしく読めました。
    (図書館)

  • 坪内氏と私は同い歳、一浪して早大に入学したのも同じ(氏は文学部、私は商学部)。地方から出てきた私は4年間東京で生活したが、東京の雰囲気に馴染めずそそくさと故郷に舞い戻ってきてしまった。早大商学部から文学部へ行くには道路を渡って行った記憶があるのだが、ひょっとすると学生時代に氏とすれ違っていたかも知れない。私の入学と前後して山倉和博氏(1955年生)は巨人に入団し、後に阪神優勝の立役者の一人岡田彰布(1957年生)はキャンパスで本人を見かけた。中井貴恵(1957年生)嬢は第二文学部、石井めぐみ(1958年生)嬢は教育学部。入学当時この四人の早大生のことは知っていた。調べてみると、同時期に早大に在籍していた後の著名人も相当いるようだ。この著作を読んで、自分の学生時代を思い出しました。とても楽しい作品でした。『慶応三年生まれ七人の旋毛曲り』と同様に素敵な作品です。

  • 昭和は長い。そうだ、明治と大正を足したより長いもんな。
    坪内さんが語る主に精神史から見た昭和の世代論。
    世代論と言えば、西暦でも元号でもおよそ10年おきに括って論じるが特定の年代にとっては一年の差が大きく影響している年がある。
    旧制中学から新生への移行時期に何年生だったか、日本共産党が180度の方針転向をした六全協の時に何年生だったか。70年学生紛争において東大が入試を中止した年に受験生だったかどうか等々。
    各世代にとって重要な事件を通して昭和という時代を描こうというもの。
    雑誌連載であったために構成がちょっと緩めで話題が脱線したりするのでたまに混乱することもあった。

    坪内さんが拘る1960年より前か後かが「新人類」の境界だというけれど、これだけは一寸納得がいかなかった。
    「おたく」等にはそれを構成する諸要素があるけれど「新人類」って生まれ年だけで定義づけられている気がするんですよね。

  • 私は昭和37年生まれ。この本によればどのカテゴリーにも属していないが、結構知っているエピソードが多かった。

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著者プロフィール

評論家、エッセイスト。1958年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒。「東京人」編集部を経て、コラム、書評、評論など執筆活動を始める。評論、随筆、対談、日記エッセイ、解説等多彩に活躍。『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り―漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代―』で第17回講談社エッセイ賞を受賞。著書に『ストリートワイズ』『靖国』『文学を探せ』『私の体を通り過ぎていった雑誌たち』『総理大臣になりたい』など多数。近著に『昭和にサヨウナラ』『文庫本を狙え!』『文庫本宝船』など。

「2017年 『壁の中【新装愛蔵版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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