渡りの足跡

  • 新潮社 (2010年4月30日発売)
3.78
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784104299065

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

渡り鳥をテーマにしたこのエッセイは、著者の深い自然への造詣と、物事の繋がりを探求する姿勢が印象的です。鳥の視点から広がる世界観は、読者に多様な視点を提供し、単なる生態の描写を超えた深い思索を促します。...

感想・レビュー・書評

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  • 渡り鳥を中心に据えて、まるで鳥の視線から見たような大きな視点で世界をみるエッセイ。
    梨木さんの伝えたいという想いが強く伝わってくる。
    物事というのは、そのことだけということでなくて、いろんなことが繋がっている。
    だからひとつのことを突き詰めて考えていけば、自然と悟の域に到達できる気がする。
    本を書くということは、すごく深い世界を突き詰めていくようなもので、本を読むということは、誰かの深い世界を垣間見せてもらうことのような気がする。

    • kuroayameさん
      渡り鳥を中心に据えて、まるで鳥の視線から見たような大きな視点で世界をみるエッセイ。。。
      この文章から始まるレビューはとても魅力的でぞくぞく...
      渡り鳥を中心に据えて、まるで鳥の視線から見たような大きな視点で世界をみるエッセイ。。。
      この文章から始まるレビューはとても魅力的でぞくぞくしちゃいました♪。
      梨木さんの本は読むのですが、エッセイはまだチャレンジしたことがないので、是非呼んで見たいです★。
      いつも素敵なレビューを拝見させていただきありがとうございます♪。
      2012/12/10
  • 渡り鳥を追いかける旅にまつわるエッセイ。鳥にはそんなに興味がなかったのでなかなか読み進められなかったが、途中で、『春になったら苺を摘みに』に出てきた、電車で乗り合わせた日系アメリカ人の男性の話のその後に関わる部分があったので、読んで良かった。『春になったら苺を摘みに』が好きだった人は読むと良いと思います。

  • わくわくしながら読んだ。期待通り、わくわくする世界に連れて行ってくれた!
    鳥の世界は、そして鳥を見つめる梨木さんの世界はとても豊かで広い。
    深呼吸させてくれる本。

    この本で、ヒヨドリに対する見方が変わった。もともと好きだった鳥がもっと身近に感じられるようになった。

  • 渡り鳥を中心に筆者が感じる世界を垣間見れるようなエッセイ。
    エッセイが苦手な私でさえ楽しく読めた『水辺にて』に続き、2冊目の梨木さん。
    装丁の綺麗さに惹かれて読み始めましたが、読み進める中で「知識」として蓄積されている一つ一つの物事をこんなに深く感じ取れる人が居るなんて!と何度思ったか。
    今の場所から新しい土地を目指して旅立つのは、誰にとっても勇気の要ることなのだと教えてもらい、背中を押してもらいました。

  • 子供のころ星空を見ずに育った鳥は、大人になっても渡りの方角を定めることができない。それは自分の内側に外部の星々と呼応する星をもっていないことで・・・鳥も人もおんなじなんね。外に向かう自分を案内するのは自分の内側にあるなにか。やっぱ梨木さんのエッセイ好きだ!

  • これは梨木さんが渡り鳥を追いつつ、
    出会った「渡り」たちに触れている。
    それはワタリガラスやヒヨドリ、
    オオワシばかりではない。

    生きてるものは
    みな、「渡り」だ。

    どこかに還りたくて仕方ない。
    だから、
    悲しいくらいに還る場所を作り続ける。

    生まれおちた瞬間から、
    私たちは「渡り」続けている。

  •  日本に冬鳥として渡ってくるオオワシなどの鳥たちは、カムチャッカ、サハリン、シベリアなどを繁殖地にしている。梨木香歩さんは、知床のオオワシ、そしてカムチャッカのオオワシの観察に。秋になればカムチャッカのほとんどすべての鳥は、風を捉まえ、知床などへ渡りを始める。体重10gの鳥も、5000gの鳥も。群れになって、あるいは単独で。昼間の渡りは太陽を、夜間は星座を利用して。梨木香歩「渡りの足跡」、2010.4発行。

  • 時代と生物種を越えて交わる話が予想外で面白かった。
    あれだけ鳥が見分けられるの凄い……。
    鳥って凄い旅をしてるんだな……羨ましい。
    最後の方、シリルの物語と通じるところがあった。彼も渡ったんだなあ。

  • 時間を忘れて読むような小説とかではないけど
    自然が描かれているものは、心穏やかになっていいです
    科学ではわからない何か、渡りをする鳥たち
    心が自由に解き放たれていく感じだなぁ

  • 1.山師的 
    2.破壊したり、再生を試みる人も自然の一部 
    3.わたりがらす フギンとムニン 都会の空気が染み込む 
    4.バンディング 
    5.あずみ東南アジアを周遊 彼の預かり知れぬところ ゆとりに沈む澱み
    6.フレスノ 
    8.雪男を貴婦人に会わせたような異形 
    9.ノーノーボーイ 勇気アル63人 
    10.オオワシは孤独 生きることは時空の移動、変質である。 
    11.デルスーウザラー  
    12.その場にいきた経験のないものが、その是非をとうことはさけるが、客体が主体に吸収される 
    13.昼間は太陽の位置を対温度計で補足しながら。夜は星座をみてとぶ。 
    14.内界への旅の鏡像 生物は帰りたい場所へ渡る。たとえそこが今生ではいったことのないところでも。

  • 鳥に興味が無いとなかなか入り込めない本かも。
    自分がそうでしたから。鳥の写真があるともう少し身近になったかも。
    梨木香歩の自然への観察眼(に人間も含めて)が十分感じられる一冊。
    でも私はこの人の小説が読みたい!

  • 鳥たちの渡りの様子がなんだか人間にも通ずるところがたくさんあって、とてもためになった。
    渡りって大変な大事業なんだとつくづく思う。

  • 2014 11/10

  • 読後も余韻の残る1冊だった。 鳥や生き物に、けっして感情移入するのではなく、静かに語っていくのだが、その視線は限りなく深い。 ハバロフスキウやカムチャッカから、冬の諏訪湖畔に至るまで、北を強く指向するエッセーだ。そして、そのことが文章全体の透明感を高めてもいるのだろう。

  • 野鳥について。
    植物はともかく、鳥には正直関心を持っていなかったのですが、読了後、ついついそばの鳥に関心をむけるようになりました。この本の梨木さんは各地に赴いているのですが、題材が身近なものなので自分の日々の見方が変わっていきます。
    メインの渡り鳥の内容も素敵なエッセイなのですが、やはり私は梨木さんの言葉の遣い方がとてもすきだなと思いました。

  • 梨木さんの、鳥を追いかける旅の本に出会うと、いつも嫉妬してしまう。こんなに自由に行きたいところに行き、すばらしいガイドがいて、チミケップのようなホテルに泊まって・・・(宿泊料が高いので、泊まることはできなかったあの日が思い出され・・・)なんて、自分の醜い気持ちから、開いては閉じていた。でも、最後まで読んでみれば、梨木さんの鳥についての態度がとても真摯で、知識の学びの深さが感じられて、自分が恥ずかしくなってしまった。
    どうぞ多くの鳥を見に行きたい人たちのために、私の代わりに、いろいろなところへ行って、鳥たちと出逢い、感じたことを語ってください・・・と、素直に思った。

  • エッセイそのものも面白かったけど、鳥の説明がどれも探して見てみたいと思うものだったので、写真もつけて梨木さん版鳥類図鑑みたいにして出して欲しいなーとか思いました。現地ガイドが長文解説→通訳「モミです」のくだりが面白いwww
    カフェ開業についての取材というのは雪と珊瑚とのかな?

  • 渡りをする鳥たちをテーマにしたエッセイ。私はバードウオッチングの趣味はなく、鳥にもあまり興味はない。それでもこの本に引き込まれていったのは、鳥も人間も自然のなかではただの生物にしか過ぎずないという著者の立ち位置に共感し、生きるために「渡り」を行う両者に対するあたたかい視線を感じたからである。鳥たちの渡りのスケールの大きさに驚くとともに、「渡り」を行わない鳥たちが現れている一つの要因であろう自然の環境の変化に人間の一人として痛みを感じた。

  • 「西の魔女が死んだ」収録の「渡りの一日」からの連想で、すっかり小説なのだと勘違いしていた。図書館で借りたのだが、エッセイは今の気分には合わず、そのまま返却。
    またいつか借りてきちんと読もうと思う。

  • 鳥類の観察で赴いた旅について記した本。作者の鳥類への愛が伝わってくる。

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著者プロフィール

作家。小説に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『丹生都比売 梨木香歩作品集』(新潮社)、『家守綺譚』(新潮文庫)、『海うそ』(岩波書店)、『椿宿の辺りに』(朝日新聞出版)など。エッセイに『ほんとうのリーダーのみつけかた』(岩波書店)、『炉辺の風おと』(毎日新聞出版)など。児童文学作品に『岸辺のヤービ』(福音館書店)、絵本に『蛇の棲む水たまり』(ブルーシープ)などがある。

「2025年 『森のはずれの美術館の話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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