渡りの足跡

著者 :
  • 新潮社
3.79
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本棚登録 : 469
感想 : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104299065

作品紹介・あらすじ

渡り鳥の足跡を辿り、観察し、記録することから始まった、待望の最新エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 渡り鳥を中心に据えて、まるで鳥の視線から見たような大きな視点で世界をみるエッセイ。
    梨木さんの伝えたいという想いが強く伝わってくる。
    物事というのは、そのことだけということでなくて、いろんなことが繋がっている。
    だからひとつのことを突き詰めて考えていけば、自然と悟の域に到達できる気がする。
    本を書くということは、すごく深い世界を突き詰めていくようなもので、本を読むということは、誰かの深い世界を垣間見せてもらうことのような気がする。

    • kuroayameさん
      渡り鳥を中心に据えて、まるで鳥の視線から見たような大きな視点で世界をみるエッセイ。。。
      この文章から始まるレビューはとても魅力的でぞくぞく...
      渡り鳥を中心に据えて、まるで鳥の視線から見たような大きな視点で世界をみるエッセイ。。。
      この文章から始まるレビューはとても魅力的でぞくぞくしちゃいました♪。
      梨木さんの本は読むのですが、エッセイはまだチャレンジしたことがないので、是非呼んで見たいです★。
      いつも素敵なレビューを拝見させていただきありがとうございます♪。
      2012/12/10
  • 自然に造詣の深い著者が渡り鳥を追って冬の北海道~カムチャツカ半島へ。長い距離を飛ぶ渡り鳥に方向探知機をつけることの葛藤など、考えさせられることが多いです。
    渡り鳥だけではなく、自然とともに生きる遊牧民や戦中戦後に「渡り」として生きるしかなかった日系人についての考察も。
    全体を通して生真面目な梨木さんらしい一冊だと思いました。気軽に読める本ではありませんが、自然について、「渡り」について考えてみるいい機会になりました。

  • 渡り鳥を追いかける旅にまつわるエッセイ。鳥にはそんなに興味がなかったのでなかなか読み進められなかったが、途中で、『春になったら苺を摘みに』に出てきた、電車で乗り合わせた日系アメリカ人の男性の話のその後に関わる部分があったので、読んで良かった。『春になったら苺を摘みに』が好きだった人は読むと良いと思います。

  • 渡り鳥を中心に筆者が感じる世界を垣間見れるようなエッセイ。
    エッセイが苦手な私でさえ楽しく読めた『水辺にて』に続き、2冊目の梨木さん。
    装丁の綺麗さに惹かれて読み始めましたが、読み進める中で「知識」として蓄積されている一つ一つの物事をこんなに深く感じ取れる人が居るなんて!と何度思ったか。
    今の場所から新しい土地を目指して旅立つのは、誰にとっても勇気の要ることなのだと教えてもらい、背中を押してもらいました。

  • 子供のころ星空を見ずに育った鳥は、大人になっても渡りの方角を定めることができない。それは自分の内側に外部の星々と呼応する星をもっていないことで・・・鳥も人もおんなじなんね。外に向かう自分を案内するのは自分の内側にあるなにか。やっぱ梨木さんのエッセイ好きだ!

  • これは梨木さんが渡り鳥を追いつつ、
    出会った「渡り」たちに触れている。
    それはワタリガラスやヒヨドリ、
    オオワシばかりではない。

    生きてるものは
    みな、「渡り」だ。

    どこかに還りたくて仕方ない。
    だから、
    悲しいくらいに還る場所を作り続ける。

    生まれおちた瞬間から、
    私たちは「渡り」続けている。

  • 時間を忘れて読むような小説とかではないけど
    自然が描かれているものは、心穏やかになっていいです
    科学ではわからない何か、渡りをする鳥たち
    心が自由に解き放たれていく感じだなぁ

  • 1.山師的 
    2.破壊したり、再生を試みる人も自然の一部 
    3.わたりがらす フギンとムニン 都会の空気が染み込む 
    4.バンディング 
    5.あずみ東南アジアを周遊 彼の預かり知れぬところ ゆとりに沈む澱み
    6.フレスノ 
    8.雪男を貴婦人に会わせたような異形 
    9.ノーノーボーイ 勇気アル63人 
    10.オオワシは孤独 生きることは時空の移動、変質である。 
    11.デルスーウザラー  
    12.その場にいきた経験のないものが、その是非をとうことはさけるが、客体が主体に吸収される 
    13.昼間は太陽の位置を対温度計で補足しながら。夜は星座をみてとぶ。 
    14.内界への旅の鏡像 生物は帰りたい場所へ渡る。たとえそこが今生ではいったことのないところでも。

  • 鳥に興味が無いとなかなか入り込めない本かも。
    自分がそうでしたから。鳥の写真があるともう少し身近になったかも。
    梨木香歩の自然への観察眼(に人間も含めて)が十分感じられる一冊。
    でも私はこの人の小説が読みたい!

  • 鳥たちの渡りの様子がなんだか人間にも通ずるところがたくさんあって、とてもためになった。
    渡りって大変な大事業なんだとつくづく思う。

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著者プロフィール

梨木香歩 1959年生まれ。作家。小説に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』、『丹生都比売 梨木香歩作品集』(共に新潮社)、『家守奇譚』(新潮文庫)、『海うそ』(岩波書店)、『椿宿の辺りに』(朝日新聞出版)など。エッセイに『ほんとうのリーダーのみつけかた』(岩波書店)、『炉辺の風おと』(毎日新聞出版)など。児童文学作品に『岸辺のヤービ』(福音館書店)などがある。

「2021年 『草木鳥鳥文様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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