冬虫夏草

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1864
レビュー : 249
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104299096

感想・レビュー・書評

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  • 前作「家守綺譚」から読み直しての、挑戦。
    単独で読むよりは、前作からの続きで読む方が面白いです。
    近畿に引っ越したこともあり、地理が何となく理解できた(あの辺り程度)のも良かったです。
    危うい感じ、というか、境界にいるような主人公の位置が好きです。高堂氏と違って、ちゃんと踏みとどまるところが。

  • 「家守奇譚」の続編。前作と同じく、私にはわからない植物の数々、難読漢字だらけで、ちっとも読み進めない。
    アケビの章から登場する老夫婦と源助さんの会話のテンポが楽しい。
    ハウチワカエデの章からの河童とのやりとりも好き。

  • この作品には、この作品でしか堪能できない味わい深さがある。

  • 正直なところ前作の家守綺譚には及ばないかなと思ってしまいましたが、そもそも前作とは趣向が異なっており比較しづらいところ。
    前作の設定を引き継ぐ続編であり読んでいてにやりとできるところも多いのですが、前作のような雰囲気を期待して読むと肩透かしになるかもしれません。

  • 主人公の綿貫さんが執筆していたエッセイという形をとったお話。
    彼の山の中での生活や、大切な愛犬を探す旅の中で触れた、四季折々の自然のもたらす美しさや儚さが素朴に描かれています。

    人の世界と、人でないものたちの世界が曖昧になっているところも古き良き日本の姿を垣間見ているようで面白い。
    天狗、河童、霊的なあれこれ…、至って普通に自然体で出てきます。

  • 2014.6/13 古風な文体が詩情豊かで、何箇所も付箋を付けてしまった。1作目より妖し、神たちの出現の仕方が密やかで趣きがある。自然の描写も豊か。一期一会の出会いに感謝し、生きとし生けるものへの畏敬の念、親しみの心が沁みます。

  • 以前読んだ「家守綺譚」の雰囲気が好きだったため、手に取った本。

    不思議でどこかゆったりとした雰囲気のある物語に、いつも「あぁ、好きだなあ」と思う。時間の無い中で読んだため、ゆっくりと時間が取れる時に再読したい。

  • 私が大好きな「家守綺譚」の続編です。
    勝手な思い込みなのでしょうが、「家守綺譚」は”賄い料理”。お客さん(読者)に出すものでは無く、料理人(作家)が自分や身内のために気取りなく作った料理(作品)。しかし、それが余りに美味しく、裏メニュになってしまった。 そんな気がします。
    関連本に「村田エフェンディ滞土録」がありますが、登場人物や時代は重なっても、こちらはややイメージが違います。それに比べ、本書はまさしく続編。いきなり前作の登場人物(と言っても、犬のゴローや河童など)がぞろぞろ出てきて、何とも言えぬ不可思議な感じが心地良く。しかし、どうして梨木さんの作品は、こんな静寂を感じさせられるのでしょうか。
    ただ後半、鈴鹿の山に分け入ってからは、やや物語性が強くなって、読者のイメージしながら書かれたような気もします。

  • 再読。
    「家守綺譚」では植物中心だったが、今回は動物。
    父を探す河童に宿屋を営むイワナ夫婦、どこかを目指す竜神…。犬のゴローを探す旅の中で出会う様々な人やモノ。
    奇妙で異様なのに温かく優しい。綿貫も随分そうした世界に慣れてきたようだ。何しろ自分からイワナ夫婦が営む宿屋を目指すのだから。
    高堂が少ししか出てこないのが残念。やはり高堂とゴローがいないと物足りない。
    続きは出ないのだろうか。こうしたタイプの話は好き。

  • 独特の世界。クセになりそうな? 

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著者プロフィール

梨木 香歩(なしき かほ)
1959年、鹿児島県生まれの小説家、児童文学作家、絵本作家。
『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。映画化もされたこの受賞作が最も著名な代表作となる。
ほかに新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞、『渡りの足跡』で読売文学賞随筆・紀行部門をそれぞれ受賞。
受賞作以外の代表作として、『家守綺譚』、『沼地のある森を抜けて』、『ぐるりのこと』などがある。

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