乱鴉の島

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104308026

感想・レビュー・書評

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  • ■友人の作家・有栖川有栖と休養に出かけた臨床犯罪学者の火村英生は、手違いから目的地とは違う島に連れて来られてしまう。通称・烏島と呼ばれるそこは、その名の通り、数多の烏が乱舞する絶海の孤島だった。俗世との接触を絶って隠遁する作家。謎のIT長者をはじめ、次々と集まり来る人々。奇怪な殺人事件。精緻なロジックの導き出す、エレガントかつアクロバティックな結末。ミステリの醍醐味と喜びを詰め込んだ、最新長編。

    ■■数年ぶりの作家有栖の長編。しかも孤島物。
    とにかく人が死ぬまでが長かった。その長さが、自分的には面白く楽しめたのですが、人によっては退屈かも。有栖の火村先生に対する心の突っ込みが笑える。相変わらずの本格物。この人は絶対に本格物。ただ、それが少々単調というか物足りない気分にさせるのも事実。オチがなぁ・・・。

  • 7月最後の読了本かなと。
    火村助教授シリーズ。

    いつもの火村節があまり炸裂してこない本作品。
    個人的に消化不良を感じた作品のため星3つ。

    舞台設定とテーマは良いが、そこに絡む人物設定、謎、
    これらが上手く絡み合っていないと感じた。
    惜しい…。

  • 作家シリーズ長編。

    孤島ものと言うには(著者も言うように)華々しくは無いが、烏舞う謎多き烏島はどこか沢山の目から見張られているような、暗示されて居るような、どこか不思議な感覚がした。
    そんな雰囲気の島の中で子供達の存在が際立って癒しに感じます。
    アリスや火村センセと戯れてる場面では思わず口に笑みを零しながら和みました。

    この作がいまいち食指が動かなかったのは、多分土台にある物が好きでは無かったのが原因だとは思います。
    謎やトリックなどもインパクトは有るんだろうが、苦手な私にはやや単調に感じた。

  • ちゃちな恋愛小説のセリフを実現しようと思ったらこういう結論に行き着くのかなぁ?
    全体的に少し消化不良気味。

  • 火村シリーズ☆彡現代的な事件だったなぁと読み終えて思った。火村先生の名探偵ぶりは毎度クールでカッコいいのだけれどもアリバイによる容疑者の絞り込みがやや消化不良気味かな。個人的にだけど推理ポイントを絞りにくかったかな。まぁ、挑戦されてないからダラダラ読んでしまいましたが(・∀・)ノストーリー的には面白かったな。

  • このあとポーの詩集を読みました。

  • 私には「本格ミステリ」ってのは、向いてないのかも。読み慣れてないからなんだろうけど、謎解き云々より、文字を追うのにいっぱいいっぱいでした。
    しかも、この本は引用が多くて、文学弱い私には、本の世界に入るのが凄いムツカシイ。

    鴉が乱舞する絶海の孤島、通称烏島には、天才詩人と、師に陶酔しクローン技術に関する秘密を共有する者達が集っていた。そこで殺人事件が起こる。偶然に迷い込んだの犯罪学者とアリスこと推理小説家は、島の秘密と謎に挑む…ってのがあらすじなんだけど、クローン人間なんてあまりに縁のない話。

    でも、自分以外の人間に希望を託してそれに夢を見るっていうのは、とても勝手でエゴイスティックだと分かっていても、私には共感できる部分があった。本当に勝手なんだけど、それで癒される傷もある。だから、亡き妻だけでなく自分のクローンも生み出してその②人に幸福な時を、という願いは、実現するしないとか倫理がどうのこうのでなく、私にとってはアリ。どこかで虚しさに気付いてほしいとは思うけど。
    物語としては正直あんまり得意ではなかったけど、最後のページの

    「私は一瞬だ。
    それでいい。」

    っていう文章は、これで結ぶのか!って感じで、かなり好きだった。理解するのにまだまだ経験不足ですが。一生かかっても、多分答えは出ないと思うけど。

    そんな感じで、初めての本格ミステリでした。苦手意識が強くなる前に近いうちにまた何か読んでみようと思った。

  • 読書完了日2011年01月23日。

  • 二つの謎がもう少し絡み合って欲しかった

  • 今一つといったところ。
    つまらないわけではないけど専門的な話など説明が多く、トリックが地味な分物語全体がだらだらした印象を受けた。
    理解できていないだけなのか、すっきりしない点が多かった。
    全てを「偶然」で片付けてほしくない。
    …もう一度読むべきかな。

    あと他の作品に比べて、火村先生の機嫌が悪いような気がした。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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