- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104308026
感想・レビュー・書評
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久々に火村シリーズ読んだ。本買っててずっと読んでなかった。
論文行き詰って、苦し紛れで読んじゃった。
でもやっぱりいいなぁ。火村先生のシリーズは。
アリスが、ちょっと抜けててなごむし。
背景となったストーリーは少し気味悪いかもしれない。
クローンって本人じゃないのにね。そこに思い入れる気持ちはあまりよくわからない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーん。
ク、クローンかぁ・・ピンとこないな。そんな超レアな人間関係によくぞ気付いたね!?みたいな。
殺人の動機についてもちょっと共感しにくいです。
これ、もしかして実話!?と一瞬でも思う要素がないと、白けてしまうなー。 -
孤島だ~ってので個人的ツボ。さらに随所にポー「大鴉」の引用があって、これまた非常にツボ。「ケシテモウナイ」という訳はシンプルなんだけれど、妙に印象に残るなあ。
最大に魅力的な謎部分……やっぱり電話線にまつわるあの部分でしょうね。最初はそんなに気にならなかった(……それでいいのか私は?)のだけれど、明かされてみるとこれが最大のインパクト。なるほど! -
おなじみ火村・有栖川コンビのシリーズです。
この2人の掛け合いは微笑ましくって良いです(笑)。
ほぼ毎回、アリスが披露する推理を火村が悉く打ち砕くので、なんとなくアリスに同情してしまいます。
今回は初の孤島もの。
孤島ものといえば、島から脱出不可能な状態になり、殺人が繰り返され…ってな感じなんですが。
これは少々そういうものとは違ってました。
ちゃんと…って言うのもなんですが、殺人事件は起こってますけど。
どちらかと言うと殺人事件そのものよりも、この島に集まった人々の謎を解くというものがメインになってるようです。
で、まぁ、この謎の真相については少々自分は微妙でした。
あり得ないことではないけども、自分の中ではまだ実感が無いものだったので…。
あと、犯人の動機も「うーん」と言う感じなんですが…。
でも、この本の感じから言うと、犯人の動機も納得できるような感じもします。
登場人物は辺鄙な島に集まった大人達と2人の子供。
最初の方でこの2人の子供がアリスのジュブナイル向けの推理小説を読んだ、とあります。
これは「虹果て村の秘密」のことだろうなぁ~と。
うまいこと絡ませてきたな~と思って、読んでて不思議な気分になりました。
そして、この2人の子供に気に入られたアリスと火村が子供たちの遊び相手になってる様子は微笑ましくって良いですね。
特に火村先生が子供を相手にしてるのは意外と言うか…。
この本において、この2人の子供たちの存在は癒されます。
満足度は★★★☆☆。
悪くは無いです。はい。 -
※ちょっとネタばれ注意
黒根島、通称烏島に間違って来てしまったH&Aコンビ。
そこには作家の海老原と、そのファンを自認する男女5人、管理人夫婦、小学生の男女が来訪していた。そこへ招かざる客、ベンチャー界の若き成功者がやってきて・・・というイントロダクション。
クローンがテーマらしいですが、・・・、読んで早々、オチも読めます。
「発端から結末が判ってしまうものは詩とも創造とも思えない」と言った詩人がいるそうですが、オチがわかってしまうミステリも、ミステリとは呼べないのでは?
事件も地味で、孤島で行われる意味もないし、ただ単に孤島ものを書きたかっただけなんじゃ・・・。
クローンものも使い古されているんだから、うまく使わないと新鮮さもないし、面白くも何ともないです。
良かったのは、「変化球投げられる?」と聞かれて、「おれは曲がったことが嫌いだ」って答える火村がかわいかったことくらいかな。 -
有栖川さんは大好きな作家さんなのですが…これはちょっとガッカリ感が否めない一冊でした。 いつも通り読みやすくてきれいな文章で、登場人物のやりとりもしっとりさっくり読めました。でもいろいろと弱くて納得いかないなぁって点がちらほらとあったので、残念です。
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初読みのときクローン人間云々の行の時点で ちょ ありす先生ええええええええええ!? と思って懐疑的に読んでたところがあったので読み直すと火村がとても…火村でした…
頭が悪いので読んでいて …? ってなるところが多々あったのですが(…)(あ、藤井先生と火村が夜中に話してるところとかのことです)(細胞が云々言われても解りません先生…あとコモンセンスに乏しいので株取引もじっと文字を見つめました先生…)命の洗濯をしにいったのに事件に巻き込まれるところはさすが探偵です
合間合間に入る雑談とかアリスの独白が…とても勉強になります毎回のことですが…
てゆかこれだったんですね、推理小説の作者が頭がいいとは限らない云々が出てるの。
推理小説ってネタバレしないように感想かくの難しい -
有栖川先生の火村英生シリーズ(作家アリスシリーズ?)は、やっぱり読みやすい!
有栖川先生の文章に知性が溢れています。
これ読んだ時の、心情(現実逃避したくて・・)ともあい重なって、島の情景が美しかった。。
あとがきにも書かれているように、「孤島」からイメージされるような小道具は何もなくて華々しくないのだけど、文章が素敵だし4年ぶりの長編だとか。
久しぶりに、アリスシリーズを読んだこともあって、満たされる1冊でした。
舞台が小さな島(孤島)ってところがたまらないよぉ。
栞(しおり)代わりの紐も、裏表紙も裏側も水色できれいでした。。
背表紙もタイトルの文字に水色の背景。
海の色やどこか刹那的でもある『水色』に装丁こだわってます。
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火村英生の下宿先のおばちゃんが、疲れきっている様相の彼に「命の洗濯でもしてきなはれ」と、ある島への小旅行を勧める。
本当は「鳥島(とりしま)」のはずが、アリスの間違えで「烏島(からすじま)」へ行き着いてしまう。
民家がたった1軒しかなく、そこの屋敷の主は有名な詩人でもあり作家でもあり翻訳者でもある、アリスが崇拝(?)している先生の宅だった。
年の離れた妻に先立たれ俗世に背を向けて暮らす彼を、囲む集いかのようにそこには数人の男女が集まっていた。
そこで事件発生(ハッシー笑) 彼らは本当にただの集いで島にやって来ているのか?子供まで連れてきた目的は?
皆が隠している<秘密>とは?
クローンが鍵です。
これ島じゃなかったからここまできれいに読めてなかったかも。
火村シリーズがまた読みたくなったなぁ。 -
火村英生シリーズ。長編だったけど、動機は案外普通。あと、みんなの秘密もなんとなくわかる。孤島での雰囲気を楽しむ本。
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孤島という特殊であり、異常ともいえる状況で起こる事件。
その事件の真相と共に、島に集まった者達が頑なに隠す秘密が解かれた時、胸に詰まるものがあった。
読了後は感動したというより、圧倒されたという言葉が合う。
じっくりと深く読み入りたい時、是非。